Coleman XPS Battery Pack 【充電編】

Hisane

2010年11月06日 03:02

長らくお届けしていた赤DuoとXPS Battery Pack の記事も今日が最終回です。 (一つのネタで引っ張りすぎ)

前回までの記事はこちらを参照してください。
  2010/11/04 Coleman XPS Battery Pack 【購入編】
  2010/11/05 Coleman XPS Battery Pack 【開梱編】

赤Duoを充電式バッテリー化するためのアイテムであるXPS Rechargeable Battery Pack は、便利&エコなすぐれたアイテムであることは間違いないのですが、もともとアメリカ仕様のアイテムなので電源も問題があります。

このバッテリーバックに充電する方法は2つ。 ACアダプターおよびシガーソケット充電器です。
どちらの充電アイテムも、パッケージに同梱されています。


6V XPS Rechargeable Battery Pack
Amazon.com $20.45
●Upgrades any Coleman XPS product to rechargeable
●Works with any XPS-capable Coleman product
●Interchangeable with XPS 4 D battery pack
●120 v and 12 v adapters included
●Runtime varies by product
●Color changing LED indicates when fully charged
●Dimensions: 2.8″H X 3.4″W X 3.3″T 

ひとまず同梱している2つの充電機器を見てみましょう。

まずはACアダプターです。 Colemanのロゴがしっかりと入ってます。
形状は日本でも売っている一般的なACアダプターと全く変わりません。



バッテリー側に差し込むプラグの形状はこんな感じです。 良く見る形状ですが、太さや長さが色々ありますので、一概に「この形状」と説明するのはちょっと困難です


バッテリーパック側のゴムのフタを外してソケットに差し込むだけです。
簡単ですね。


ACアダプターからバッテリーパックに直接給電出来るのは結構便利ですね。 大容量のバッテリーを1度に充電出来ます。 まぁ充電時間もそれなりなんだと思いますが。。


このバッテリーパックを日本で活用する場合の最大の難関は、電気的仕様の問題です。 米Amazon.comから購入しましたので、電気的特性は当然ながら米国仕様です。 日本の家庭用AC電源は100V 50/60Hzですが、このACアダプターは米国のAC電源仕様である120V 60Hzから給電される事を前提にしています。
電気的特性の異なる仕様であるにも関わらずコンセント形状が同じだからといって使ってしまうのは、やっぱり危ないと思います。
それでも日本の電源仕様は米国のものと比べれば電圧は低いし、周波数も西日本仕様と同じ60Hzですので、差し込んでみれば使えてしまうのは確かだと思います。 でも何らかの電気的な事故があった場合には、何の言い訳も出来ませんね。
個人的には極力このアダプターは使うべきでは無いと考えています。


ちなみに興味本位でコンセントに差し込んでみたところ、順調に充電を開始しました
数10分置いてみました(もちろんずっと見張ってましたが)が、ACアダプターが異常に暑くなったり、怪しい動きをするような事はありませんでした。


充電中は赤いLEDが光っていて、充電が完了するとLEDが緑色に変わります。一目でわかってこれまた便利です。



使えちゃうならそれでいいじゃん何て考えてしまうか、いやいやテントの中で充電する事も考えると危ないと考えるか。。
私としてはちょっとでも危ない要素があるものは使いたくないので、安全に使う方法を真剣に考えてみる事にしました。

安全に使うには、どうしたらいいか! 一番良いのは、電気的特性をキチンと守る事です。
では安全な充電というのはどういうことか?と考えた場合、まずはバッテリーパックに給電される電気の特性を知る必要があります。

ここでいう電気の特性というのは、いろんな要素があると思いますが、基本的にはバッテリーパック側の以下の電気的要件です。
  1.AC(交流)/DC(直流)の違い
  2.電圧(何V必要なのか?)
  3.電流(何Aの電流が流れるのか?)
  4.コネクターの極性(+とか-とか)

バッテリーパック側のコネクタに給電する必要がある電気特性は、コネクタのすぐ下に書かれているこの記号で確認出来ます。

コネクタ極性については、中心がプラス極、外側がマイナス極である事をこの記号は表しています。 給電される必要がある電源はDC(つまり直流)12Vである必要があるという事です。


では、このソケットには一体何A(アンペア)ぐらいの電流が流れると想定されているんでしょうか?
皆さん中学校の時に、電圧と電流の関係を表した式があったの覚えてますか?

   V(電圧) = I(電流) × R(抵抗)

そうそうこれです。 この関係式は、電圧が同じであっても抵抗値(この場合はバッテリーになりますが)が低い場合は、大電流が流れる可能性があるという事を表しています。 ACアダプターの出力側電圧がいくら12Vと書かれていても、想定される出力側の電流を超えてしまうと、危険です。

じゃあ、その「想定されている出力側の電流」とは何A(アンペア)なんでしょうか? それは同梱されたACアダプターの出力側の電気仕様表示にヒントがあります。もう一回の同梱されているACアダプターの画像を見てみましょう。
OUTPUT 13.5V DC 300mA

と書かれていますね。 つまりこのアダプターが出力できる最大電流は300mAという事になります。裏を返すと、XPSバッテリーパックに充電する場合は、これ以上の電流は流れないという事を意味しているとも言えるわけです。  とここで、ちょっと気になった点が。。
こんなに精密に電気的仕様の事を考えているので、このACアダプターの出力電圧は直流12Vではなく13.5Vなの 結構いい加減でもいいのかな?と思っちゃったりしましたが。。
気を取り直して厳格に行きますよ!


つまり安全な充電を行うために必要な電気特性は、「直流12V 、プラグの極性は真ん中がプラス、最大電流は300mA以上が出力できるACアダプターならOK」という事になります。 当然日本の場合には、ACアダプターの入力側は100V 50/60Hzになります。

早速Amazonさんで探してみると、結構沢山のACアダプターがヒットします。 ただし、問題はプラグ形状が特定出来ない点です。
電気的な特性が合っていても、プラグが刺さらないという事になると目も当てられません。 色々な形状のプラグを選べるマルチACアダプターというのを選べればOKだと思いますが、このためだけにこんなに大掛かりなものを買うのはちょっと。。

EAST マルチAXアダプター
Amazon価格 1,980円(税込み)
●海外対応
●8種類変換プラグ
●出力電圧6段切り替え(3V,4.5V,6V,7.5V,9V,12V)
●安定化回路内蔵
●入力電圧AC100~AC240V国内海外兼用
●ハイパワー1000mA
●極性の反転が可能

実は皆さん結構ACアダプターをお持ちじゃないでしょうか? 見回してみると案外見つかると思いますよ。

我が家にも一つピッタリのがありました。 しかも何とコールマンです!
1.3Aの大電流にも耐えられます!当然出力電圧はDC 12V、プラグの極性も同じです。



このACアダプターは、実はマックスレトロランタンに同梱されていたものでした。残念ながらナチュラムさんでは取り扱い終了

Coleman(コールマン) マックスレトロ サンライト20W
Amazon価格8980円(税込)
●白熱球に近い色の蛍光管
●擦りガラス調グローブ
●乾電池・AC・DCの3タイプ電源使用可能
●バッテリーインジケーター
●メッキ調ボディー&ベンチレーター
●専用ケース付●防滴仕様

電気特性的には何の問題もありませんので、当然ながら充電可能です。
問題ないのか?といったら、あくまで電気的な特性としてはOKというだけです。このACアダプターの用途はあくまでマックスレトロランタンのための物ですので、流用はあくまで自己責任でお願いしますね


XPS Rechargeable Battery Packには、もう一つ同梱されている充電アダプターあります。それがこれです。 自動車のシガーソケットから充電可能なアダプターです。 


自動車のシガーソケットの形状や電気的な特性が全世界共通かどうかは?ですが、私の知る限り米国の車とは同じ形状、電圧もDC 12Vです。
つまりこれを使えば、日本の自動車のシガーソケットからでも即充電が可能という事ですね。 これに関しては電気的な心配はほとんど感じません。


プラグの形状も同じです。バッテリーパックに差し込むので当然ですが。。


バッテリーパックにプラグを差し込めば、あとはこれを車のシガーソケットに差し込むだけです。  とここで、思いついたことが!
この形の充電を車ではなくてAC電源から出来たらいいんじゃないの?


世の中にはこんな物が売っているんですね。

家庭用コンセントAC100Vからシガーソケット変換DC12V出力
Amazon価格 980円(税込)
●入力電圧:AC90V~AC240V 50/60Hz
●出力電圧:DC12V 500mA
●家庭用コンセントAC100Vから車のシガーライターソケットの差込口の物に変換


一体どんな需要があるのかと思って口コミを見てみると納得!「車のカーバビを家でも使いたい」 なるほど。。

どうしてもコールマンが良い方は、こちらをどうぞ!高すぎるだと思いますが。。

Coleman(コールマン) ACアダプター
ナチュラム価格7560円(税込)
●サイズ:約17x11x6(h)cm
●重量:約0.6kg ●素材:ABS
●使用電源:AC100V、50/60Hz
●2WAY方式にするためのアダプター(Road Trip16)
●パーツとして(Road Trip40)

私が選んだのはこちらです。 Amazonポイントがあったのでちょっと高かったんですが、ポチっとやってしまいました。

バル(BAL) AC/DCアダプター 1762
Amazon価格 1,800円(税込)
●カー電源 DC12V対応
●USB電源 DC5V対応
●出力過負荷保護回路搭載
●出力短絡保護回路搭載温度保護回路搭載


私がこれを選んだ最大の理由は、USB電源がオマケで付いている点です。
これさえあれば、テント内でバッテリーパックの充電だけではなく、iPhoneや携帯電話の充電も同時に可能になります。



電気的な特性も問題なし。 出力伝習はDC 12Vだけ使用の場合は1AまでOK。 USBと併用の場合でも0.5AまでOKですので、iPhone充電と同時でも問題なしです。


シガーソケットとUDB端子が並んでいるのが面白いですね。 こんな組み合わせって、一体どんな用途があるんでしょうか?
コンセント端子は未使用時は収納可能です。



早速差し込んでみましょう。。 シガーソケットの形状は同じだと思うんですが、一部の情報で米国では直径が太いものもあるらしい のでちょっと心配でしたが。。


あっさり入りましたぁ 抜けてしまう事もなく、まさにぴったりサイズです。
当然ながらバッテリーパックの充電も出来ました。



ちなみにUSB端子を使って同時にiPhoneも充電してみましたが、全く問題なかったです。



以上長々と書いてしまいましたが、電気的な特性を理解してアダプターを探せば、米国製のXPS Rechargeable Battery Packを日本でより安全に充電可能である事が分かりました。
これらの対応はメーカーから見ると保証の限りではありませんので、あくまで自己責任でお願いしますね!

赤DuoおよびXPS Rechargeable Battery Packネタはこれにて終了です。 長い間お付き合い頂いた方!ありがとうございました。
そのうちキャンプフィールドにて、バッテリーの持続時間なんぞを計ってみたいと思います。

もしキャンプフィールドでお会いする事がありましたら、このアイテムを是非ご覧になってくださいね~!

※注意:当ブログに掲載されている価格は、ブログ投稿時の発売前の参考価格です。実際の価格は発売後の製品ページにてご確認ください。  


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