私がこのケースの情報をネットで探したところ、ほとんどレポが無かったからです。
カメラを守るのですから、どうしても構造や使い勝手を知りたいのですよね。
という事で、今回の穴あきレポは写真が中心になります。
あパッケージに入っているのは、ケース本体、ストラップ、アジャストリングです。
まずはケース本体を見てみましょう。本体の素材はPVCですので、接合部がキッチリ処理されていれば、防水性は問題ないです。
乾燥剤が入ってましたが、説明書では常に入れておけ!と書かれています。 実際に使うと中で踊ってしまうので、ちょっと邪魔です
私が今回実験に使うデジカメはLimux DMC-FX77 です。 5年ほど前のモデルですが、スペックは一般的なものです。最近はやりの防水、防塵対策は全くされていません。
このコンデジを
メーカーHPの対応表で確認したところ、WP-410というケースが対応している事がわかりました。
非対応表というのもあるので、結構判断しやすいと思います。
細かく見てみます。 こちらはコンデジのレンズを保護するラバーキャップです。 ズームをするとレンズが前に出るコンデジを保護できます。
ラバー製なので衝撃にも多少は耐えます。
レンズには高透過性ポリカーボネートで出来ているので、レンズの前に1枚あっても影響が少ないかもしれません。
ラバーキャップは取りはずし可能ですが、普段はしっかり留まっています。カメラをセットする時は、ひとまずキャップは外します。
続いて防水のカナメの部分、ケースの入り口です。まずは一番外側の蓋を外します。。
現れたのが2つのベルクロです。こんなベルクロで、しっかり水の浸入を防げるのか。。
ひとまずカメラをセットしてみます。まずはジッパーを開けてカメラをケースに入れます。
あレンズキャップに本体をあわせます。この段階ではひとまず適当でOK。私のデジカメは、ちょうどいい感じに収まってますね。
次にジッパーをしっかり指で押さえながら閉めます。 このジッパーですが、Ziplockよりうも頑丈な3重になっていますね。
つづいてジッパーをしたケース端をしっかりとクルクル巻いて、ベルクロでしっかりロックします。
最後は一番外側の蓋をして、これまたベルクロでしっかりとロックします。結果として3重のロックになっているという事になります。
最後にラバーキャップをしっかり閉めます。
これで防水完了です。 ちなみに防水の能力がどれだけあるのかと申しますと、水深10m防水(JIS IPX8 防水規格合格)とういうレベルです。IPXというのは携帯電話の防水性能で良く使われますね。
せっかくですから
IPXをWikipediaでちょっとだけ調べてみました。
水の浸入に対する保護等級
防水性能の指標は"IPX"で表される。本来"IP"の後に続く3文字目で防塵性能の指標を表すが、ここに"X"を入れて防塵性能での指標ではないことを表し、防水性能での指標としている。
水に対する耐性レベルについては、IPX0からIPX8までの9段階が存在し、IPX0は水に対する保護がない状態を表す。
0-7まではそれぞれが規格によって試験方法が規定されている。
IPX8は「IPX7より厳しい試験条件」という規定があるだけで試験条件は存在しないため、IPX8は実際にはメーカーの独自規格となる。
等級表がこちらです。
保護等級内容0級特に保護がされていない1級鉛直から落ちてくる水滴による有害な影響がない(防滴I形)2級鉛直から15度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない(防滴II形)3級鉛直から60度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない(防雨形)4級あらゆる方向からの飛まつによる有害な影響がない(防まつ形)5級あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない(防噴流形)6級あらゆる方向からの強い噴流水による有害な影響がない(耐水形)7級一時的に一定水圧の条件に水没しても内部に浸水することがない(防浸形)8級継続的に水没しても内部に浸水することがない(水中形)
最近の防塵防水の携帯電話は、大体IPX5クラスですが、このDiCAPacは最高等級のIPX8です。実際には、試験方法の規定はIPX7までしかないそうですが、その上を行くということですね。かなりの自身です。水深10mで継続的に沈めてもOKという防水性能は、私が想定している使い方のカメラの防水ケースとしては十分です
問題は操作性です。結構な厚みのPVCですので、細かいボタンが押せるのか?というのが心配ごとですが。。まずは電源スイッチ。これはボタンではなくてスライド式のスイッチですので、ある意味一番難しそうな操作ですが、実際にはあっさりスライドできました。
撮影モードを選択するダイヤルもあっさり操作可能でした。なかなか優秀!
背面のボタンの操作は一番簡単です。 隣のボタンを押しちゃうなんてこともありませんでした。
背面液晶もかなりクリアーに見ることが出来ました。 ケースに入れる操作が出来ないと思ってましたが、実際には殆どストレスなく全ての操作が出来そうです。
液晶ごしに被写体を見ると、ごらんの様にかなりクリアーに見えます。この時気が付いた事が、ひとつ。画面の左下に黒い影が映ってますね。ラバーキャップの縁が写り込んでいたんですね。ちょっとずらせば問題ありません。
さて、最大の課題であるズームです。私のデジカメでは、ズームリングを左右に操作してズーム調整します。 操作自体は結構細かく出来ましたので全く問題ありませんでした。
望遠端にしたところでラバーキャップが押し上げられる感覚がありました。
横から見てみると確かにズームによってラバーキャップが押し上げられて干渉しているようです。
それでもレンズが直接触れているわけでもなく、力が掛かっているわけでもありませんので、望遠端にしなければ殆ど問題無さそうです。
それでもちょっと心配な場合には、付属のアジャストリングを利用します。
カメラを一旦はずして、アジャストリングをケースに入れます。
ラバーキャップを留める鏡筒リングの内側にはめ込みます。さすがにサイズはピッタリです。
裏から見ると、3mm程度下駄を履いた感じであることが分かります。
そんなに極端に鏡筒が深くなるわけではありませんが、多少は効果が期待出来そうです。
ラバーキャップを再び閉めて、ズームテスト。。
望遠端ではまだ浮いた感じがありますが、先ほどよりはましですね。このアジャストリングですが、一部のDiCAPacには付いてませんのでご注意ください。
さて、実際に水中撮影してみます。 お風呂で試そうと思ったのですが、ちょっと暗いので、今回は台所のシンクで実験です。被写体は、インド人の同僚にもらった
ガネーシャという神様の置物です。神様なんて水に沈めちゃってもいいの?と心配になっちゃいそうですが、このガネーシャは9月に行われるガネーシャ祭りで、最後に海や川に沈めて災いを流すそうですよ。
水中撮影前にまずは普通に撮影してみます。カメラの設定は完全にオートモード(LimuxのiA)です。
ケースに入っているんですが、まったく違和感ありませんね。かなりクリアーに撮れてます。
それでは早速シンクの中に水を張ってガネーシャ様に沈んでいただきます。
そして恐る恐る電源を入れたカメラをケースごと水中へ。。
ガネーシャ様にカメラを向けてシャッターを切る。。。
こちらが水中撮影したガネーシャ様です。 あまりのクリアーさに正直ビックリしました。 曇りもブレも無し。ちょっと左下にラバーキャップが写ったいました。。まだまだ修行が必要かな?それでもこのクオリティなら、かなり期待出来そうです。
ちょっと臨場感を出すために半分水中という撮影にも挑戦。あえて斜め撮りをしてみました。こちらも期待以上の出来です。 レンズに水滴が付いちゃったりするのかな?と思いましたが、そんな事はありませんでした。
5分ほどいろいろ遊んだ所で、水から引き上げました。 さて、カメラは無事なんでしょうか?
ベルクロをビリビリとはがしてみると、やっぱり内側には水滴が沢山付いてました。やはりいくらグルグル巻いてしっかりとめても水は浸入するんですね。
グルグルと巻いていたケースの内側にも水滴が付いてました。長く水中に入れていたのでココは避けられない所です。。
さて肝心の内側ですが。。3重のジッパーが見事に水の浸入を防いでくれていました。内側には全く水滴なしです。この実験のお陰で、このケースの信頼性がかなり上がった感じがします。これで心置きなく沖縄の海にザブんと入れちゃえます
オマケで付属のストラップも一応見てみます。 見た感じは普通の携帯ストラップと素材は同じ。特別なところはありません。
ただストラップが両端に付いているのは当別ですかね? やっぱり水中で落とすというリスクもありますので、しっかり留めたいという気持ちの現われかもしれません。
留め具もまぁ普通ですが、2箇所ある事で、1箇所にかかる荷重は分散されているはず。。これでも十分ですね。
ケースにストラップの受けを2箇所取りつけます。
後はカチッと留めるだけ。見た感じも実際もごくフツーのストラップ。首から提げればとりあえず安心ですが、万が一取れちゃったら。。
でもご安心を! 実はこの防水ケースですが、中に空気が入っているので、水に浮くそうです(写真を撮るの忘れましたのでメーカーHPの写真を拝借)
いかがでしょうか?このお値段で防水性がある程度確保出来るなら、撮影のシーンが広がってとてもお得な感じがします。
これで今年の沖縄旅行の水中撮影はばっちりです!
実はこの撮影の後で会社でいい事がありました(内緒ですが。。) ガネーシャ様のお陰かな?9月にもう一回キチンとお祭りしますね。
※注意:当ブログに掲載されている価格は、ブログ投稿時の価格です。実際の価格は製品ページにてご確認ください。