今年のGWは北軽井沢のSweet Grassでのキャンプを満喫しました。 夜はいつもの焚き火タイムで織りあがりましたが、夜空を見上げてみると、都会の空とは全く違う星空が広がってました。 折角なのでデジイチで星の撮影に挑戦してみました。
まずはカメラですが、デジイチド素人の私にはぴったりのLUMIX GF2です。 このカメラは普段使いとしては大変満足しているんですが、真っ暗な空に向けたことはありません。 ある程度のISO感度、長時間撮影が出来るシャッタースピードコントロールが必要ですが、このカメラのシャッタースピードは最長で60秒までしか開けられません。 星が流れるような写真を撮りたかったら、数分はバルブ開放できると良いようですが、このカメラでは無理です。 実は前モデルのGF1では300秒まで開放出来る事を比較した時に既に確認していたので、今回は60秒で頑張ります。
光を沢山集めるには絞りを開放する必要があるようですが、当然ながらF値が小さい方が有利です。その点では今回持っていったこの単焦点レンズのF1.7は、大変有利だと思われます。
LUMIX G 20mm/F1.7 ASPH.
Amazon価格39,758円(税込)
●レンズ構成 5群7枚(非球面2枚)
●マウント マイクロフォーサーズマウント/金属マウント
●画角 57 °
●焦点距離 f=20mm(35mm判換算 40mm)
●最小絞り値 F16
●
開放絞り F1.7
●絞り形式 7枚羽根 円形虹彩絞り
●撮影可能範囲 0.2 m~∞(撮像面から)
●最大撮影倍率 0.13倍(35mm判換算:0.25倍)
●フィルター径 φ46mm
●最大径×長さ Φ63mm×約25.5mm※
●質量 約100g
つづいて三脚です。 長時間露光をするにはしっかりした三脚は必須です。 いろいろな方にご意見を伺って、何回もカメラ屋さんに足を運んで選んだのがこれです。 私が一番重視したのはコンパクト収納とある程度の安定性です。 最初の三脚としては私の使い方の範囲では十分なスペックです。 この三脚はとにかく収納がコンパクト!畳むと縮長がたった29.5cm。 延ばした時の高さは丁度アイポジションです。
そして何より
秀逸なのが足の延ばし方です。 そのうち詳しくレポしますね。
Velbon アルミ 三脚 ULTREK 45L
Amazon価格21,280円(税込)
●全高(EV含む):1560mm/全高(EV無し):1398mm
●EVスライド量:162mm/最低高:350mm/縮長:295mm
●脚径:24mm
●質量:1240g
●段数:6段
●推奨積載:2kg
●雲台分離可能/水準器有り
●EV方式:手動
●三段開脚可能
最後に雲台です。 三脚にはとても立派な雲台が付いているのですが、GF2には大きすぎます。 雲台にカンタンに付けたり外したり出来るクイックシューと自由なポジションで固定可能な自由雲台を探した結果、結局これを選びました。
SLIK(スリック)自由雲台 SBH-100DQ
ナチュラム価格4,095円(税込)
●対象機材:軽量タイプ35mm一眼レフ+標準ズーム・高画質デジタルカメラ
●適合三脚:パイプ径20mm前後の小型三脚
●搭載機材の最大重量:2kg以内
●カメラ取り付け方式:クイックシュー式
●カメラネジ:U1/4インチ
●三脚取り付けネジ:U1/4(小ネジ)
●取扱説明書・保証書(1年間)付
●2つのブロックに分かれた本体が、ボールを両側からしっかり固定する、一般的な構造の自由雲台です。
●カメラ台とベース部回転の2箇所の固定をレバーの90度の動きで固定できる構造。
●薄型のクイックシューを装備し、カメラの着脱を便利にしました。
では早速撮影してみます。 まずは浅間山の方向にSS優先AE、ちょっとだけ露出調整、シャッタースピード8秒で撮ってみました。
肉眼では殆ど山は見えませんでしたが、ごらんの様に山の稜線ははっきり写りました。 山をバックに星を撮影したいと思ったのですが、見た感じでは山の上辺りには目立つ星が見当たりません。
Panasonic DMC-GF2+LUMIX G 20mm/F1.7 ASPH. H-H020
ISO400:F1.7:8s:EV0.7:焦点距離40mm(35mm換算)
つづいて長時間露光に挑戦です。 撮影モードはそのままで、ISO感度800、シャッタースピード60秒、露出を一杯にしえ撮影してみました。 肉眼では真っ暗にしか見えないのに、まるで夕方の様にはっきり浅間山が写りました。
良く見ると星がちょっとだけ写っているようですが、やはり山の方向は星があまり見えなかったようです。
水平線に近いほど地表の光を拾ってしまうという情報もありましたので。。
Panasonic DMC-GF2+LUMIX G 20mm/F1.7 ASPH. H-H020
ISO800:F1.7:60s:EV3.0:焦点距離40mm(35mm換算)
山にカメラを向けるのはあきらめて、頭上の星を撮影する事にしました。現場でググって探した撮影モードをひとまず試してみます。
マニュアルフォーカス、ISO感度100、シャッタースピード60秒で撮影してみました。 マニュアルフォーカスにすると、フォーカスリングをちょっとまわすだけで液晶画面に星が拡大されます。 一番明るい星を選んで、慎重にフォーカスを合わせます。
シャッターを押すときの振動を軽減するために、2秒間のタイマー設定をつかって撮影開始。。
星が結構写っていますが、肉眼でも目立つ星しか写ってませんね。
Panasonic DMC-GF2+LUMIX G 20mm/F1.7 ASPH. H-H020
ISO100:F1.7:60s:EV0.0:焦点距離40mm(35mm換算)
ためしにISO感度を800に上げてみましたが、今度はノイズが激しいです。 星もボケた感じになっているのがわかります。 フォーカスがキチンと合ってないのだと思います。
Panasonic DMC-GF2+LUMIX G 20mm/F1.7 ASPH. H-H020
ISO800:F1.7:60s:EV0.0:焦点距離40mm(35mm換算)
こんな感じでトライ&エラーを繰り返して最後に撮影したのがこれです。 ちょっと見づらいかもしれませんが、小さな星も沢山写っています。
結果としてこの日はISO感度200ぐらいが丁度良さそうでした。
Panasonic DMC-GF2+LUMIX G 20mm/F1.7 ASPH. H-H020
ISO200:F1.7:60s:EV0.0:焦点距離40mm(35mm換算)
左下に木がうつっているので拡大してみます。 星が沢山写っていますがちょっとボケた感じになっているのがわかります。
ただし木はしっかり写っていますので、これは60秒の間に星が動いたという事だと思います。
さらに星の周りを拡大してみると、ちょっとではありますが
星の日周運動が撮影出来ているようです。 60秒でもこれだけ動いているのだから、もうちょっと長時間バルブ開放できたら素晴らしい写真が取れたのでは無いかと思います。
私のカメラではこれが限界ですかね。。それでも沢山の星の光を集められた点は良かったと思います。
はじめての星の撮影としては、まぁまぁ満足でした。 望遠レンズも持っていきましたが、長時間露光を繰り返している内に、カメラのバッテリーが無くなってしまいました
次回は、基礎知識の勉強と予備バッテリーをしっかり準備して望みたいと思います。
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