Quechua 2 SCONDS AIRⅢ【外から眺める編】

Hisane

2010年10月13日 01:18

前回の【準備編】につづき、Quechua 2 SCONDS AIRⅢの【眺める編】を書こうと思ったのですが、いつのもように「穴がおくほど見てみよう」モードで調子に乗って写真を撮っていたところ、1回の【眺める編】では情報量が多すぎる事が判明。 3回シリーズでお届けする予定でしたが、【眺める編】は【外から眺める編】と【中から眺める編】に分割する事にしました Quechua Tentで一番興味が寄せられそうな【設営・撤収編】は、次々回までもうちょっとお待ちください

前回のブログ記事はこちらです。
 2010/10/10 Quechua 2 SCONDS AIRⅢ【準備編】

【2011/7/7 追記】 2011/7再入荷分からマイナーモデルチェンジ

再入荷されたAIRⅢがナチュラムさんで別商品として扱われていたので問い合わせたところ、ひそかにマイナーモデルチェンジしたそうです。
Quechua(ケシュア) 2 SECONDS AIR III
ナチュラム価格12800円(税込)
●総重量:4.6kg
●サイズ:奥行225×幅200×高さ100cm
●インナーサイズ:奥行225×幅190cm
●収納サイズ:直径75cm
●ポール素材:グラスファイバー製フライシート素材:ポリエステル(ポリウレタンコーティング)
●インナー素材:透湿性ポリエステル
●Air Cooling system(R)
●大人3人の就寝に十分なスペース
●生地は内張りと外張りに分かれており、内部は保護されています。
●ジッパー式の大きなD 型のドアを採用、出入りがとても便利です。
●専用収納袋から取り出して広げるだけで瞬時に組み立てが可能。
●風がなければ、ペグなしでも立っていられます。
●一度こつを掴めば、折りたたみも15秒で可能。
●縫い目は熱処理加工+防水。
●ポリウレタンコーティングで防水性を高めた外張り生地を使用
●2箇所のサイドパネルをあけると、効果的に風を通し結露を防ぐ「Air Cooling System」
●工場での200リットル/平方メートル/時のテストとフィールド実証をクリアした防水性。
●ポールは破損しにくいグラスファイバー製。
●亜鉛メッキされた、ねじれに強いペグを付属。
●コンパクト+軽量のディスク型(直径75cm×4.6kg)。
●Quechuaの生地はUVB98%、UVAで最大95%をカット。
●収納袋の開閉がマジックテープからジッパーに変更  ←仕様変更
●背負って持ち運びする部分の肩パッドがなくなっている ←仕様変更

私が購入した当時から比べてお値段が格段に安くなってますが、肩パッドが無くなってしまったのは残念【2012/4/14 追記】 2012年は、カラーバリエーションが追加です。

Quechua(ケシュア) 2 SECONDS AIR III FLOWER
ナチュラム価格14800円(税込)
●重量:4.6kg
●フライシート素材:ポリエステル(ポリウレタンコーティング)
●インナー素材:透湿性ポリエステル
●グラウンドシート素材:ポリエチレン
●ポール素材:グラスファイバー製
●収納サイズ:直径75cm(ディスク型)
●工場での200 リットル/平方メートル/時のテストとフィールド実証をクリアした防水性。
●ポップアップテント
●3人の就寝でも余裕のあるベッドルーム
●3人使用の場合、ベッドの幅は最大65cm/人に適応します。
●生地は内張りと外張りに分かれており、内部は保護されています。
●フライとインナーの間にシューズが収納できます。
●ジッパー式の大きなD 型のドアを採用、出入りがとても便利です。
●専用収納袋から取り出して広げるだけで瞬時に組み立てが可能。
●風がなければ、ペグなしでも立っていられます。
●一度こつを掴めば、折りたたみも15 秒で可能。
●縫い目は熱処理加工+防水。
●ポリウレタンコーティングで防水性を高めた外張り生地を使用
●「Air cooling」システムを採用し、調節可能なベンチレーションパネルが2箇所に付いています。
●3箇所に結露を防ぐベンチレーション装備。
●ポールは破損しにくいグラスファイバー製。
●亜鉛メッキされた、ねじれに強いペグを付属。コンパクト+軽量のディスク型(直径55 cm×2.4kg)。
●Quechua の生地はUVB98%、UVA で最大95%をカット。
●紫外線から守ります。

Quechua(ケシュア) 2 SECONDS AIR III BANBOO
ナチュラム価格14800円(税込)
●FLOWERと同スペックです。
【外から眺める編】
を始める前に、ナチュラムさんに質問していた「Quechua テント・タープの今後の入荷予定」について、回答をいただきましたので、先にご報告します。

私が質問したのは、既に取り扱い終了になってしまっているBASE SCONDSについてです。

Quechua(ケシュア)BASE SECONDS 4~6人用 GREY
ナチュラム 取り扱い終了 定価 22050円
●総重量:6.4kg
●サイズ:幅225×奥行225×高さ190cm
●インナーサイズ:幅225×奥行225cm
●収納サイズ:直径85cm
●メインポール素材:グラスファイバー製
●キャノピーポール素材:グラスファイバー製
●フライシート素材:ポリエステル(ポリウレタンコーティング)
●付属品:収納バッグ(背中に背負えます。)、ペグ11本

【ナチュラムさんへの質問内容】

商品番号 = 691307
商品名 = BASE SECONDS

お問い合わせ内容 = BASE SECONDSに限らず、以前は沢山あったQuechuaのラインナップが現在はほとんどありません。現在の在庫限りでブランドとしての取り扱いはこのまま終わってしまうのでしょうか?
ある時期になれば、また入荷されるようになるのでしょうか?
今後の購入の参考のために、お答え出来る範囲で教えてください。
よろしくお願いします。

いつもの様にキチンと回答いただきましたよ!ありがとうナチュラムさん

【ナチュラムさんへからの回答】

日頃のご愛顧、誠にありがとうございます。

お問い合わせいただいたQuechuaの商品の件に関しまして、ご指摘いただきました通り、現在はほとんどのラインナップの取扱を終了しており、現在のところは具体的な再入荷の目処が立っておりません。

ご希望に添うことができず誠に申し訳ありませんが、何卒ご了承くださいますよう、お願い申し上げます。

また何かご不明な点がございましたらお問い合わせ下さいませ。
今後ともナチュラムを宜しくお願いいたします。
これはつまり在庫が無くなったらいつ入荷するかは全く分からないという事ですね。 AIRⅢは人気商品だけあって、すぐになくなってしまいそうですね。 私も実際迷っている最中に、このAIRⅢは納期2週間になってしまい、慌てて注文を入れました。先月も1回だけ入荷があったようで即納になりました。 こんな入荷状況がずっと続いているようですが、今回の回答を聞くといつ在庫切れになってもおかしくない気がします。 AIRⅢに限らず、現在の在庫品をいずれ買おうとお考えの方は、迷わず即ゲットをオススメします。

という事でちょっと脱線しましたが、早速【外から眺める編】スタートです。

ポップアップはすでに完了済み(様子は【設営・撤収編】で。。)です。
このテントの形状は3人用のQuechua Tentでは共通だと思います。
ちょっとシワシワなのは、ある意味クシュっと畳んでいるQuechuaならではですね。


横から眺めると富士山型で、割りとドッシリ感があるのが分かりますね。 左右に広がった裾をキチンとペグダウンすれば、ピシっと張れそうですね。


出荷状態でポップアップしたところ、前ドアは既に丁寧に丸めてありました。
「こうやって畳むんだよ!」と教えてくれているんですね。覚えておきましょう。



とりあえず前ドアを中心にあっちこっち引っ張って見ます。 すぐに気が付くのが、このテントには、インナーテントがしっかり装備されていることですね。 という事は、畳むときも外、内両方まとめて丸めちゃっているという事ですね。 シワシワの理由の一つかもしれません。


つづいて裾の部分を引っ張ってみました。インナーテントとの間に意外と隙間がありますね。 前室や左右の隙間は靴を置いたりするのに活用できます。 またインナーテントとフライシートに隙間は、ある程度の結露防止や空気の層による保温の役目も果たします。


屋根も引っ張って見ます。 インナーテントがなんと吊り下げ式ですね。
Quechua Testは大体この形式だそうです。 それでもこのテントの場合は、設営や撤収時にこれを外す事は必要ありません。


つづいてドア前のインナーテントとフライシートを接続している部分を見てみます。 ここはマジックテープで繋がっているだけです。役割の説明は書かれていませんでしたが、ワイヤーが外に引っ張る力をつかって、インナーテントの床を広げる役割があると思われます。


ちなみにこの部分はマジックテープをビリビリ剥がせば、簡単に外れますが、普段ははずす必要はないでしょう。



裾にはこのようにベルトの輪があり、付属のペグを使ってペグダウンできます。商品説明では「風が無ければペグなしでも自立出来る」という事になっていますが、実際にはワイヤーの力であっちこっちで裾が跳ね上がるので落ち着きません
そんな面倒な作業でもないので、是非ペグダウンしましょう。


前ドア周辺のグレーの部分は、テントの床になります。前ドアのファスナーを挟んで床の表裏になりますが、素材に違いはありません。


接近してみると、まるでブルーシートの様な素材感です。 しっかり感を表現するとしても、「ちょっと固めのブルーシート」というのが適切かと思います。 床から水がしみこんでくるのがテントにとっては一番困ることだと思うのですが、ある程度は水の浸入は防いでくれそうです。
ちなみに、他社のテントでは良く使われる「耐水圧」の表記がありませんので、相対的な評価はちょっと出来ません。商品説明では、「工場での450 リットル/平方メートル / 時のテストとフィールド実証をクリアした防水性。」とだけ書かれています。


視点をドア周りに移します。 このAIRⅢですが、他のQuechua Tentとは異なり屋根が可動式です。という事はテント本体と屋根との隙間が出来るのは必然ですので、いかにしっかり接合できるかが一つの鍵だと思います。


テント屋根の上部は、ごらんの様に本体とはしっかりくっついています。
縫製もかなりしっかりしていますので、ここから水が浸入する事はなさそうです。


縫製は見た目にはしっかりしているという感想ですが、スノーピークのテントやウェザーマスターの縫製と比べたら、お値段相応という感じがしました。
それでも縫い目は熱処理加工されていという事ですし、裏側もしっかりシーリングされているのが確認出来ましたので、十分な縫製だと思います。


前ドアを見てみます。インナーテントとアウターのドアは完全に別々ですので、ドアを巻き上げる機構も別々です。



ドアはファスナーを開け閉めする一般的な構造です。何度か乱暴に開け閉めしてみましたが、テント素材をファスナーが噛んじゃう事はほとんどなく、スムーズな開け閉めが可能でした。


ちなみにファスナーは2つ付いていますので、左周り右回り双方向の開け閉めが可能です。 テントの前ドアは出入りを頻繁にしますし、好きな場所で最小限の開口部をコントロール出来ることで、虫の侵入もある程度防ぐ事が出来ますので大切ですね。当然ですが、内側からも閉められます。


インナーテントの前ドアだけを閉めるとこんな感じです。 意外と前室がある事が分かりますね。27cmの靴を置いてみましたが、4~5足程度は置けそうですよ。



インナーテントの前ドアは、上部3分の1はメッシュになっています。 当然ながら目的は空気の循環だと思われます。 夏場は活躍しそうですが、寒い時はテント内の暖気はどんどん逃げると思います。 
メッシュは細かいですが、正直いって中は丸見えに近い気がします。。


つづいてアウターテントのファスナーを閉じます。こちらもテント素材を噛んじゃう事はありませんでしたが、引っかかる事はインナーテントのファスナーよりは多かったです。両方向の開け閉め、内側外側からの開け閉めが可能です。


逆Cの字型に閉めれば、インナーテントは完全に隠れます。 ちなみに外張り記事はポリウレタンコーティングされているそうですので、多少の雨なら減っちゃらだと思われます。UVカットもUVB98%、UVA で最大95%をカットという事ですよ。(UVAとUVBの違いはこちらを参照)



こちらは後姿です。特徴的なのは屋根下のベンチレーションです。


このベンチレーションは、Quechua Tentに共通の仕様です。 中を覗くと釣り下がっているインナーテントが見えますので、インナーテントとアウターの間の空気の層の流れを作るという役割がメインだと思われますが、インナーテントの後方にもメッシュの窓が付いていますので、テント内の空気も流れます。 良く見るとこのベンチレーションは閉じられませんね
メッシュがありますので、虫の侵入は防げます。



前述したように、屋根のパネルとテント本体は、上部では完全に繋がっていますので隙間はありませんが、左右に跳ね上がるパネル部分はテント本体から離れますので隙間が出来ると思われますが、実際はごらんの様に結構ピッタリと接合されていますね。


テント本体側の縁に自在ロープを通すためのループが前後2箇所づつ付いています。 ちなみに注意書きにはあまり強く自在を引っ張ると、テントがつぶれた感じになるので程ほどに。。。と読める絵が描かれていました


壊れたポップアップテントはいくつか見た事がありますが、共通していたのがワイヤーの破損でした。 Quechua Tentのワイヤーは破損しにくいグラスファイバー製だそうです。 撤収の時に時間が掛かってしまう理由のひとつが、躊躇するほどワイヤーを曲げる必要がある点です。 折れないという安心感があれば、思いっきりエイっ!と畳み込むことが出来ますね。


ワイヤーの接合部分のアップです。 これが外れちゃったらおそらく自分では修理できなさそうです。。見た目にはしっかりした感じはありますので、しばらく様子見という感じですね。


ひとまず外から眺める編はここまでです。 1万5000円ちょっとのテントにしては、結構しっかりしてるんじゃないかな?という感想です。
荒天時や冬季には弱そうなところがありますが、夏場のセカンドテントとしては十分ではないでしょうか?
次回の【中から眺める編】では、最大の特徴である左右のベンチレーションを中心に書きたいな~と考えていますのでお楽しみに!

※注意:当ブログに掲載されている価格は、ブログ投稿時の価格です。実際の価格は製品ページにてご確認ください。




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