ウェザーマスターワイド2ルームコクーン【外から眺める編】

Hisane

2012年02月23日 02:02

ウェザーマスターワイド2ルームコクーンの設営方法を先に紹介しましたが、意外にカンタン設営という印象ですので、ウィッシュリストの順位が急上昇です。
今回はコクーンを外側からグルリと眺めてみましょう。

2ルームタイプのテントは、テントとスクリーンタープをジョイントして使っている人なら、その魅力はすぐにわかると思います。
収納サイズが結局ちょっとだけ小さくなる、設営が一度に出来る、大空間が確保出来るなどなど。。
広いリビングとしてロースタイルを楽しむのには最適ですね。
でもちょっとお値段が。。

それでも装備をみて見るとルーフフライやインナーテントが標準装備である事を考えれば、大分安くなってきたのではないかと思います。 それでも13万円越えはちょっと勇気が入りますね。納得してゲットするにはは、細部までキッチリと確認しましょう。

 Coleman(コールマン) ウェザーマスターワイド2ルームコクーン
コールマン参考価格138,600円(税込)
●定員:4~6人用
●使用時サイズ:
 約670 ×400 × 210(h) cm (本体)
 約360(260)×240×190(h)cm(インナーテント)
●収納時サイズ:約φ40×84cm
●重量:本体/約14.4kg ポール/約10kg 付属品/約2.4kg
●耐水圧:約3,000mm(フロア:約10,000mm)
●材質:
 フライ/210Dポリエステルオックス(UVPRO、PU防水、シームシール
 インナー/68Dポリエステルタフタ(撥水加工)
 フロア/210Dポリエステルオックス(PU防水)+PVC
 ポール/(メイン)アルミ合金 約φ19mm×2
     (サポート)アルミ合金 約φ19mm×2
     (センタールーフ)アルミ合金 約φ16mm×2
     (ミドル)アルミ合金 約φ14.5mm×2
     (キャノピー)スチール 約φ19mm、長さ180cm×2
●仕様:キャノピー、メッシュドア×2、ストームガード、ベンチレーション、コード引き込み口、メッシュポケット
●付属品:ルーフフライ、キャノピーポール、ペグ、ロープ、ハンマー、キャリーバッグ
●テント内の空気をスムーズに循環させるベンチレーションをインナーテントドアとトップに装備
●結露を防止するルーフフライを標準装備
●スクリーン部両サイドに出入り口を装備コクーンは横から見るとシンメトリックなデザインです。 似ているデザインの2ルームタイプの幕はありますが、ここではあえて触れません
大きなスクリーンタープという使い方も当然ありますので、最近の2ルームはメッシュの開口部分の面積が広くなって来ている気がします。
シンメトリックといっても実は前後が決まっています。
リア側はごらんの様に全体容積の3分の1程度の大きさのインナーテントが配置されるのですが、内部で吊り下げるリングが後方にしかありません。フロント側はキャノピーとDドアが配置されています。
これらを上手くシンメトリックにデザインしたのがコクーンです。
展示されていた2つのコクーンの内の一つは繰り返し設営、撤収をデモしていましたので、中身は空っぽです。
この状態だと巨大なトンネルスクリーンタープの様に使えますね。
フルクローズも可能な大空間として宴会場には最適です

ウェザーマスターシリーズとしてコクーンはデビューしましたが、タイプとしては全天候型で通年使用可能な4 Seasons Concept の幕になります。 夏の暑さと冬の寒さに対応した装備を中心に確認しました。
まずはルーフフライから見てみます。コクーンのルーフフライはルーフの全面をカバーしています。 結露を防止する効果が期待されます。
ポールを通したスリーブによってルーフとルーフフライ間に空気の層が出来るので、結露が防げるというわけです。
実質的にルーフだけはダブルウォールになりますので、内部の温度コントロールにも有効です。
全面覆っている事で風雨には強い反面、上方のベンチレーションは一切無しです。
ルーフフライはフロントポール、リアポールに引っ掛けて固定する構造になっています。 ルーフフライのエッジをポールに被せるように引っ掛けて。。
ルーフフライの4つ角に付いている長めのゴムロープでテンション掛けて固定します。
同時にルーフフライとポールをベルクロで留めてしまいますので、ルーフフライが飛んでいっちゃう事はほぼ無いですね
ルーフフライの中央部分は独特のカットになっていて、サイドポールに固定されます。
私はこの部分がデザイン的に一番好きです。 しわが寄らない様に固定すれば、ごらんの様に美しいカーブになります
本体を支えるポールは、全部で10箇所接地しています。 ポールの設置部分はペグダウンしてしっかり固定します。 風が無ければこれでも結構いけちゃう気がしますが、大型テントは風にあおられやすいですからロープでの固定も必要だと思います。
フロントとリアの出入り口付近は通常のテントと同様に端のベルトをペグダウンすれば風によるバタつきを防げます。
スカート部分は別にペグダウンする事で隙間風もシャットアウトできます。
接地部分はすべてスカートが用意されています。接地しているポールの周りを中心にスカートをペグダウンするれば、ここからの隙間風もシャットアウトです
コクーンは外側のポールに本体を吊り下げる構造になっていますので、特にテンションの弱いサイドウォールは何もしないと横風を受ければバタついてしまいます。
それを防ぐために本体の多くの部分がクリップでポールに繋がれます。
メインポールには赤いベルトのクリップを使ってドーム型テントと同じ様に固定されます。
本体の自重によって下方向にテンションが掛かりますので、ポールがしっかり固定されていれば、ルーフ部分はコレだけでピンと張る事が出来ます。
サイドウォールも基本的にはクリップ留めで固定します。複数箇所固定する事でテンションを保つようです。
ポールがクロスする部分はベルトでしっかり固定します。 とにかくポールのぐらつきを押さえる事がテンションの確保に繋がりますので、しっかり引っ張って固定します。
ウェザーマスターの特徴の一つである「ストームガードシステム」は、強風に負けない為に効率的にロープで固定する仕組みです。 コクーンにも要所にはこれが付いていますので、しっかりロープで固定します。
付属の自在とロープは一般ン的なものです。 ウェザーマスターシリーズにペグが多いのは、ストームガードシステム用のペグも付属しているためだと思います。ウェザーマスターを冠しているんですから、これは譲れない仕様ですね。
サイドのメッシュはご覧の様に面積が広いですが、内側からフルクローズ可能です。スカートまで完全に固定すれば、横風は完全にシャットアウトできますね。
もちろん両方のメッシュをフルオープンも可能です。サイドパネルは上から下に内側で巻き取る方式です。夏場のスクリーンタープとしては十分な開口です。
メッシュはいわゆる蚊帳として十分機能する一方、黒いメッシュが外からの目をある程度は遮ってくれます。 まぁ意識して覗けば丸見えですが。。
フロント側のサイドメッシュはDドアになっています。  出入り口としては大開口になりますが、ファスナーを一部開けて最小限の隙間で出入りすれば、夏場は虫の侵入も少なくて済みます。
フロント側のサイドメッシュだけは上部に窓が付いています。 フルクローズ状態でもここだけ開けて外の様子を伺う事が出来ますね。細かい配慮が素晴らしいです。
Dドアはフロントからセンターに向かって巻き取る事でフル開口になります。
虫や風が無ければ、リビングの出入り口としては十分ですね。
ポールの配置は、もちろんこのドアを実現するために設計されたのだと思います。
テント内に煙や臭いが充満した場合、ベンチレーターから逃がしますが、コクーンの場合は天井はルーフフライで完全に覆われていますので、上方のベンチレーションはありません。リア側のサイドメッシュ上方には大きなベンチレーションが付いていますが、ご覧の様にルーフフライで上手く隠れています。
ナナメ下から見ると、ようやく見えるベンチレーションは、サイドはここだけです。 商品説明では「テント内の空気をスムーズに循環させるベンチレーションをインナーテントドアとトップに装備」と書いてあるのですが、今ひとつピンと来ません。
インナーテントドアをベンチレーションとするという事は、こんな感じで開け放てといっているんでしょうか
ベンチレーターとして機能させるなら、インナーテントの内側のドアも開けるって事ですよね?
ちょっと苦しい感じがします
コクーンの特徴であるナナメポール周りを見てみましょう。
ポールとメッシュのカットがデザインと一体化していて、見た目はとてもカッコイイですね

ルーフフライの内側を覗いてみます。 ナナメポールはメインポールの内側を通していますが、ポール同士は固定されているわけではありません。
ナナメポールの左右のぐらつきは、スリーブを通す事で防いでいます。

こちらはメインポール、センターポール、サイドポールが接続されている部分です。 構造的には一番ウィークポイントになりそうという意見が多かった部分です。一番の心配は、手前に伸びているサイドポールが抜けてしまうのでは?という点ですが、センターポールの接続部分の長さが結構あるようなので、心配するほどでは無いのかもしれませんね
サイドポールとナナメポールは中段あたりでジョイントされます。上からの力はここで集まってサイドポールに集中することになりますが、19mmのアルミ合金ですので強度は心配無さそうです。
ジョイント部分はポールエンドをクリップに差す構造ですので、上から力が常時掛かっていれば抜ける事は無さそうです。

最後はキャノピーを見て見ましょう。
コクーンのキャノピーは一般的なテントと同じでパネルをポールで跳ね上げる構造です。フロント、リアともファスナーで吹くクローズする事が可能です。
今回の設営でもで強調していた部分がここです。 キャノピーの付け根の中央部分にベルトが付いています。 説明ではこれを「ハイビューシステム」と呼んでました。
ハイビューシステムのベルトを締め上げるキャノピーが一番たるむ部分が上方に吊り上げらます。 結果としてご覧の様にキャノピーが三角屋根の様になります。
キャノピーのたるみが解消される事で、内側から外を見たときの開口部がより広くなるという事です。
なるほどそれで「ハイビューシステム」か! ベルトを付けただけで得られる効果としては良く考えられてますが、システムって程ではないですね
マスターシリーズのポールは基本的にはアルミ合金ですが、キャノピーポールだけはスチール製です。 長さ180cm、太さ19mmのしっかりしたポールです。
メッシュだけを下げる事も可能ですので通気性は抜群です。 地面に近い白い部分は泥よけですかね?
スカートはパネル側ではなくメッシュ側に付いています。
キャノピーとメッシュは別々にロールアップ出来ます。 私が持っているワイドスクリーンタープでは、ロールアップ用の紐が短くて留めるのが結構大変なのですが、コクーンの物はちょっとだけ余裕があるようでした。
【外から眺める編】はこれでおしまいです。 今回は滞在時間が4時間しかありませんでしたので、中途半端な写真が多くて分かりにくい部分があったかもしれません(ゴメンナサイ)
ウェザーマスターシリーズとしての堅牢性だけでなく4 Seasons Conceptの装備も確認出来ましたし、デザインとのバランスもとても良いと感じました。


次回は最終回の【中から眺める編】をお届け予定です。 インナーテントを中心に細かく見ていきますのでお楽しみに!

※注意:当ブログに掲載されている価格は、ブログ投稿時の価格です。実際の価格は製品ページにてご確認ください。  


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