今年デビューした小川キャンパル
Pilz15用フルインナーをポチッた事は以前にお知らせしましたが、ポチった当時は「納期2ヶ月」という事でしたのでGWの投入はあきらめていたのですが、なんとかなり前倒しで手元に届きました。
まだまだ謎の多いPilzのフルインナーですので、速報もかねて思い切って一気にご紹介したいと思います。 写真の枚数は合計100枚もありますのでちょっと冗長な記事になってしまうと思いますが、これから購入しようとお考えの方には必ず役に立つ情報であると思いますのでご了承ください。
今回ご紹介するPilz15のフルインナーはこちらになります。
本日時点で即納ですので、
GWに間に合いますよ!
小川キャンパル(OGAWA CAMPAL) ピルツ15フルインナー
ナチュラム価格25200円(税込)
●本体素材:ポリエステル
●グランドシート素材:ポリエステル210d(耐水圧1800mm)
●サイズ:幅420・450×高さ193cm
●重量:約4.6kg
●6~7人用
●寒い時期の使用が可能。インナーを装着することで寒い時期のキャンプでも暖かく過ごせます。
●頂上部にメッシュを装着。また、インナーを装着したまま本体上部の開閉が可能。
●同位置のベンチレーター。インナー内部から本体のベンチレーターの開閉を操作できます。(ピルツ15は上部ベンチレーターも操作可能)
●インナーを使用することでオールシーズン対応可能。保温性、断熱性を向上させ、さらに虫等の侵入を避けることができます。取り付け取り外しは簡単。さらに取り付けたままで設営・撤収が可能です。
なおPilz9のフルインナーも共通仕様の部分が多いため、多少は役に立つのではないかと思います。 こちらも
本日時点では即納です。
小川キャンパル(OGAWA CAMPAL) ピルツ9フルインナー
ナチュラム価格15960円(税込)
●本体素材:ポリエステル
●グランドシート素材:ポリエステル210d(耐水圧1800mm)
●サイズ:幅290・315×高さ175cm
●重量:約2.7kg
●3~4人用
●寒い時期の使用が可能。インナーを装着することで寒い時期のキャンプでも暖かく過ごせます。
●頂上部にメッシュを装着。また、インナーを装着したまま本体上部の開閉が可能。
●同位置のベンチレーター。インナー内部から本体のベンチレーターの開閉を操作できます。
さて、Pilzオーナーの方に手早くご判断いただくために、今回のレポでは以下の疑問に出来る限りお答え出来るようにしたいと思います。
- フルインナーの収納サイズは?重いの?
- どこが開くの?メッシュはあるの?
- どうやって組み立てるの?
- 狭くならないの?高さは?
- グランドシートはどうなっているの?
- 天井メッシュはどうなっているの?
- 内側から本体のベンチレーションを開けられるの?
- フルインナーを着けたまま、ハーフインナーは着けられるの?
- フルインナーを着けたまま本体と一緒に収納袋に収納出来るの?
試し張りはいつも決まって近所の公園です。 なぜか試し張りの日はいつも雨が降りそうな曇天です
大きさをまず見てください。 奥からPilz15本体、フルインナー、
イギリスから取り寄せた8角形のグランドシートです。
第一印象は「でかっ!」ですね。Pilz15がでかいですので、こんなものかもしれませんね。
これだけで4.6kgもあります。
まずは以前にPilz15のために
イギリスから個人輸入したグランドシートです。レポはしてましたが、フィールドデビューは実は今回が初めて
グランドシートは広げてペグダウンするだけです。色々シートが変形するんですが、詳細は今度レポしますね。
Pilzには元々グランドシートがついていますが、私としてはシート一枚の下が地面というのが何とも不安で、散々探した挙句購入したものです。
地面が濡れている時は、Pilz15のグランドシートが直接地面に触れないため乾燥が多少楽になります
ちょっと脱線しましたが、フルインナーに戻りましょう。 届いたフルインナーは、収納状態でかなり大きなサイズです。
印象としてはハーフインナーの2~2.5倍という感じです。
お気に入りのロゴのアップです。 もともと5月デビューだったフルインナーですが、おそらくGWに間に合うように小川キャンパルさんが頑張ってくれたんだと思います。
Good Jobです!!!!
いつものように収納袋のチェックから。。
素材はハーフインナーと同じ収納袋です。テフロン加工されているので水濡れにも強そうです。
中に入っているものは、ハーフインナー本体と吊り下げテープ×8本、取り扱い説明書です。
やっぱり一番気になるパーツは吊下げテープでしょう!思ったよりも長いのに驚きましたが、もっと驚いたのは長さ調整が出来ない事です。
そもそも長さ調整が必要なのか?が不明なまま勝手に出来ると思い込んでいただけですが
片方はバックルの受け側です。 どこのメーカーのものかは全く不明ですが、結構しっかりしてますので大丈夫でしょう
反対側には吊り下げフックが付いています。
フルインナーの重量を受けるパーツですので、個人的にはプラスチックなのがちょっとと不安なのですが、重量が8等分されると思えば大丈夫かと。。
フルインナーですが、Pilz15の内側に入ってしまうと暗い上に細かい所が見えませんので、まずはグランドシートに広げて眺めたいと思います。
大きさを調べて購入したので当たり前ですが、グランドシートとぴったりサイズです
ちょっと風があったのですが、グランドシートのペグにフルインナーの角のフックで固定できました。
これなら細かいところが眺められます。
最初は前ドアから見てみましょう。 本体の前ドアよりもちょっと小さめのサイズです。
外側がメッシュになっているのが分かりますね。
ファスナーは本体のものと材質は同じです。 そもそも本体側だけでm数えられないほどファスナーがありますが、そこにインナーテントのファスナーも加わるわけです。
本当に開けたいファスナーを選べる自身が全くありません
せめて色を変えてほしかったですね。 どうしても必要になったら自分で替えましょう。
メッシュとパネルはファスナーで分けられますので、別々に巻き上げ可能です。
ファスナー同様に、全部巻き上げると一体いくつのロールが出来るのかちょっと見ものですね
前ドアは本体同様の開け方が可能です。つまり下から上にフルオープンさせる事が可能です。
大開口で開けっ放し可能という事です。
つづきましてサイドベンチレーションを見てみます。
Pilz本体には同じ形のベンチレーションが付いていますので、ここを通して空気の流れを確保出来るということだと思います。
開け方も本体と同じですね。
キチンと両開きのファスナーが付いています。やっぱりこいつも赤い紐
パネルを巻き上げた時の固定用ループもしっかりついてます。
短すぎると巻くのが結構きついんですが、ロールの直径が短ければこの程度でも十分です。
パネルとメッシュは別々に開ける事が出来ます。 一緒に開けばご覧のようにフル開口可能です。
最後はバックドアを眺めて見ましょう。 こちらも本体と同じ形になっています。開け方も全く同じ。
メッシュとパネルを別々に巻き上げ可能ですので、ループも2つです。
見るたびにいつも不思議な急カーブのファスナーはフルインナーでも健在です
この角を越えてファスナーを閉めるつもりは全くありませんが。。
こちらも他ドア同様にフル開口可能です。
バックドアは出入り口に使う事が多いと思いますので、開けやすいのが一番です。
結果として開けにくさが本体からそのまま継承された感じです
メッシュとパネルは別々に開けられます。おかげで本体と合わせていくつのファスナーになったんだか。。数えるのも怖いです
フルインナーの8つの角には金属のフックが付いています。フルインナーの底面を8方向へ引っ張るためのものです。力が掛かるのは分かっていますので金属製なのは納得です。
ちなみに長さ調整は不可です。
皆さん一番興味がおありなのが、この部分じゃないでしょうか?
こちらが天井メッシュになりますが、
虫除け用の天井メッシュを自作した私からみた第一印象は「でかい!」です。天井メッシュの面積が想像よりも大きいのですが、これによって上部からの採光量が全然違う事が後に分かりました。
バックルの受け側が天井メッシュの角に8つ付いています。
ここに重量が掛かるはずですので取り付けはしっかりされています。こちらもやはり長さ調整は出来ないようです。
天井メッシュの真ん中には白い不思議なスカート?が付いていました。
白い素材なのは、上部から採光がある場合影にならないようにするためだと思います。
真ん中にポールが通りますが、どうやらこのスカート?を絞り込む事でメッシュを固定するようです。
天井メッシュは8角形の中心についていますので、真ん中からグランドシートの中心が見えます。
ここにはPilzの本体同様にポールを通す穴が開いています。
8角形の天井メッシュの左右の2辺に謎のファスナーが付いています。
これは内側から本体の上部サイドメッシュを開け閉めするためのファスナーになります。
つづいてフルインナーの素材チェック。
グランドシートに近いスカート部分は、Pilz本体とほぼ同じポリエステル素材です。
Pilz15-Ⅱで採用された210Dの素材です。
さすが小川キャンパルさん。縫製はしっかりしています。 フルインナーですのでシール加工はされてないです。
メッシュはPilz本体と同じ素材です。 ちょっと固めの素材ですので、しっかり感があります。
虫の侵入を防ぎつつ通気性を確保出来るメッシュになっています。
インナーテント本体の素材は、さわり心地がさらさらなポリエステル素材です。 触った感じでは、ハーフインナーと同じ素材だと感じました。
静電気が結構たまりやすいかもしれません。今日も巻き取っている時にビシっと来ました
ここまでハーフインナーを眺めてみましたが、いよいよ本体に装着してみます。
Pilz15は確かにデカイ幕ですが、モノポールですので設営はあっという間です。
本日はグランドシートとの相性の確認もかねて、この上に設営する事にしました。
Pilz15は440cmの8角形ですが、グランドシートはちょっと小さめがいいと言われています。
私が
イギリスから購入したグランドシートはちょうど良い430cmですので、ご覧のように超ピッタリでした。
このグランドシートを買ったときは、まさかフルインナーが発売されるとは思ってませんでしたので、今となってはいらなかったかなぁ。。という感じです
このグランドシートを使うメリットがひとつあります。それは、皆さん結構苦労される正確な8角形にペグダウンするのが簡単な事です。
グランドシートが綺麗な8角形になってますので、角の延長線上にペグダウンすればご覧のように一発OKです
こちらは
私が自作した天井メッシュです。 もはや用無しですので今回取り外しました。
着脱式にしてましたので結構簡単に外せます。2回しか使いませんでしたが、コイツは大活躍でした。
Pilz15の設営は、ほとんど練習しなくてもあっという間に終わります。ここまでは皆さん分かりますよね?
とりあえず取り扱い説明書どおりにフルインナーを装着してみましょう。
取り扱い説明書には、
「あらかじめたたておいたピルツのグランドシートを外しておく」と書かれてますね。
今回は時間が無いのとグランドシートが邪魔になりそうな感じではなかったので、Pilz15本体のグランドシートはそのままにします。
という事で、Pilz15のグランドシートの上にフルインナーをポンと置く。。
取説には
「一度ポールを倒し、インナーの床と天井の穴を貫通させる形でポールを通して立ち上げます」なんて簡単に書いてありますが、この状態からだと一人ではとても出来そうにありません
ポールを倒すというのが一番安全かもしれませんが、気持ちの中ではポールを持ち上げながらスッとスライドさせるのが理想なんですよね。。
今回はご一緒したI先輩と2人がかりでスライドさせて貫通させました。
もしインナーテントをつけっぱなしにしておく事が出来るなら、次回からは不要な作業かもしれません。
つづいて吊り下げテープを引っ掛ける作業をします。
この作業は
「ピルツ15のみ」とかかれています。
ピルツの天井には8本のテープが付いていますが、その根元に引っ掛けろといっているんですね。
付属の吊り下げテープのフックはこちらです。引っ掛けるだけですから作業は超簡単なはずですが、ここに落とし穴が。。
オーナーの方なら直感されると思いますが、そんなところにはいくら手を伸ばしても届きませんよ
このあたりは是非説明書に書いておいてほしかったなぁ。。
台でもあれば昇って着けたかもしれませんが、今回はあきらめてポールを一旦倒しました。
ポールの貫通作業と合わせて2回目のポールずらし。。ちょっと負けた感じがしましたよ
という事で無事吊下げテープを装着完了。
こんなに長いのか?という印象ですよね。これってつまりインナーテントの天井が思ったより低いって事を意味する事になりますので。。
なおさら「なんで長さ調整が出来ないのか?」という思いがよぎります。
バックルが8つぶら下がっています。ここにインナーテントを吊り下げるわけですが、バックルなら取り付け取り外しはかなり楽ですね。
さて次はインナーテントを吊り下げるという手順になるのですが、先に吊り下げてしまうとインナーテントの裾が見えづらくなってしまうので、あえて今回は裾の固定を先にする事にしました。
取説どおりにインナーテントの角についているフックをPilz本体裾についているリングに引っ掛けるだけですので、作業はあっという間に終わります。
私の場合はPilz本体のグランドシートをつけっぱなしですので、リングには既にグランドシートが取り付けられていますが、フックですので問題なく簡単に引っ掛けられます。
とりあえず置く半分を固定しました。ハーフインナーと固定の仕方は同じですが、フックになっている分簡単でした。
最後にインナーテントを吊下げます。
取説によるとPilz15とPilz9では着け方がちょっと違うようです。
この写真を見る限り、Pilz9の場合は吊り下げテープな無いようで、天井メッシュの角についているフックを直接本体に引っ掛ける様です。 Pilz9なら問題なく届きそうですね。
一方Pilz15はだらんと下がった吊下げテープの先にバックルにつければ良いみたいです。
という事で、インナーテントを吊下げテープに下げます。
何度も確認したように、インナーテントのバックルを吊下げテープに接続するだけ。
簡単カンタン
8本吊下げると、ちょっと物々しい雰囲気になりました
吊下げテープの長さ調整は出来ないわけですから、このままって事ですよね。。
本当に大丈夫??
これにてインナーテントの取り付けは完了です。 今回は一気にレポしますので、ここからいつもの【眺める編】を続けます
外からちょっと引いて見てみましたが、デザインを損なうことなくピッタリフィットした感じがすばらしいです
前ドアからフルインナーと本体の間を覗いてみました。 フルインナーのおかげでPilz15もダブルウォールになりました。 適度なこの隙間が空気の層になって、結露の軽減や冷気の遮断に貢献するはずですので相当価値があります。
冬場でのPilz15が出撃の様子が一変する事は間違いないでしょう
インナーテントの上部にはさらに大きな空間があります。 ここはちょっとデッドスペース気味なところもありますが、暖かい空気はここを伝って上昇する事になりますので、天井を開ければ一気に空気が入れ替え可能です。
フルインナーの前ドアを巻き上げてフルオープンにしました。 本体前ドアも同様に巻き上げましたが、ご覧のように巻物が何本も横たわる事になります
まぁ邪魔になっているわけではないので問題無しです。。
フルインナーの前ドアはご覧のように本体の前ドアよりはちょっとだけ小さいですが、もともと大開口ですので狭くなった印象はありません。
センターポールの接地部分です。 今回はPilz本体のグランドシートはそのままですので、真ん中のこの穴は2重になっています。
フルインナーの穴の方が一回り大きめですので、重ねても全く問題無しです。
早速天井メッシュを眺めてみます。 まず目に付くのが開けっ放しの白いスカートです。この姿をみて、
自作の天井メッシュとよく似ているなぁ。。と思いました。結局この形に落ち着くんですね。
ロープで絞り込めばご覧のようにポールを中心に完全に閉める事が出来ます。 これで虫は完全にシャットアウトです
床に寝転んであらためて天井メッシュを眺めます。
ここで天井メッシュの直径の大きさをあらためて認識しました。この大きさはどこから来るのか?
考えてみましたが、ひとつはサイドベンチレーションとの位置関係、もうひとつは開放感、採光性ではないかと分析しました。
天井メッシュの高さを見てみます。 娘の身長は約140cmですが、ご覧のような高さです。 175cmの私が直立するとスレスレで触る程度の高さがあります。
吊下げテープの長さを見た時に上部の開放感をかなり気にしてましたが、実際に立ってみると開放感が大きく損なわれたという印象はありませんでした。 やはり天井メッシュの直径が大きい事が開放感の維持に貢献しているのではないかと思います。
上部ベンチレーションの操作はスカートを占めたままでも問題なく可能です。 上部ベンチレーションを開けたと当時に光が差し込みましたが、思ったとおり採光性はほぼ維持されていると言っていいと思います。
内側から前ドアを眺めてみます。意外なほど採光性が維持されているため、開放感もそのままという印象です。 大開口ですおで出入りはしやすいと思います。
ご覧のようにメッシュだけ残してもOK。虫を除けつつ通気性を維持するのは簡単なようです。
天井メッシュの左右2箇所にあった謎のファスナーです。とはいっても設営してみると理由はあっという間に理解出来ました。
このファスナーを開けて手を突っ込んでみれば、上部のサイドベンチレーションに手が届きます。内側からサイドベンチレーションの操作をするために必要な装備でした。
つづいてスカート付近のサイドメッシュベンチレーションです。 もともとPilz本体についているベンチレーションと全く同じ形です。
下部には便利なポケットが付いています。
ファスナーをパネル部分だけ開けて巻き取れば、メッシュの開口になります。 ここから入った空気がインナーテント内側に流れ込んで、そのまま上昇する事で対流させることが可能になります。夏の間の暑い夜もこれがあれば乗り切れそうです。
もちろんメッシュパネルも巻き取れば、本体のベンチレーションを通して直接外まで通して見えます。
ここから手を伸ばせばPilz本体のサイドベンチレーションの操作も可能です。
インナーテントの内側から後方ドアを眺めてみます。こちらもPilz15に元々付いているバックだと形が全く同じですので、開口部の面積もほぼ同じ広さです。
こちらもメッシュドアだけ残す事が出来ますので、前ドアとバックドアを両方メッシュにすれば、通気性は抜群なのではないでしょうか?
下部のサイドベンチレーション下以外に、もう2箇所ポケットが付いていました。荷物の配置によっては使えなくなるので、ポケットは幾つあっても良いですね。
インナーテントを入れれば大抵の場合は開放感が多少損なわれるものですが、元々Pilz15が大空間である事もあって狭くなったという印象は思ったほどありません。
このテントには11人がくつろいだ事がありましたが、フルインナーを入れても行けそうですよ。
元々もっていたハーフインナーを持ち込んでみました。 「フルインナーを付けたまま、ハーフインナーは付けられるのか?」と疑問は、Pilz15オーナーなら誰しも持ちそうでしたので、ちょっとやってみました。
小川キャンパル(OGAWA CAMPAL) ピルツ15用インナー
ナチュラム価格15100円(税込)
●素材:本体=ポリエステル68d、グランドシート=ポリエステルOX210d(耐水圧:1500mm)
●シームシール加工
●3~4人が就寝可能なピルツ15専用インナーテントです。ピルツをロッジドームテントのように使用することが可能です。
●取り付けはピルツのセンターポール付属のDリングにインナー頂上部のフックを引っ掛け裾部分を本体に5ヵ所固定するだけの簡単セッティング。ピルツ設営後にセットできるため雨の日の設営撤収ができ便利。
●グランシートを半分使用した状態でも使用が可能。靴を脱いだリビングスペース。
●開口部分は逆T字形状のファスナーで左右に全面オープン可能で、出入りに便利。出入り口と同じ大きさのメッシュパネルを装備し通気性と解放感が得られます。
●シングルウォールのピルツに寝室を取り付けることで就寝部への結露滴下問題を改善できます。
●ピルツの出入り口部分を開放していても就寝部分のプライバシーが確保できます。
問題は2点。ひとつはハーフインナーの裾角にあるこの引っ掛けパーツを取り付けるリングがフルインナーの内側には残念ながら無い事。。
もうひとつの問題は、ハーフインナーを吊るフックを掛けるポールリングが、天井メッシュの上側にある事です。
残念ながらそのままでは普通には付けられない事が分かりました
それでもちょっと悔しいので、無理やり付ける方法を模索しました。
フルインナーのドアを開放して、フルインナーの内側から無理やりPilz本体裾のリングに引っ掛けてみます。
フルインナーの下部サイドパネルも開放して、内側からハーフインナーの留め具をPilz本体裾のリングに伸ばします。
ご覧のように一応届く事までは分かりましたが、フルインナーのファスナーに変なテンションが掛かる事になりました。
ハーフインナーの上部フックは、天井メッシュのスカートを一度開放して、センターポールのリングに引っ掛けました。
これはそれほど無理やり感はありません。
かくして、無理やりではありますがハーフインナーイン・イン・フルインナーの設営は何とか完了です。 付けてみるとそのまま使えそうですが。。
やはりハーフインナーの留め具が変な感じにフルインナーにテンションを掛けてしまっているのは良くなさそうです。
ここで気が付いた事がひとつ。。 いまのこの状態だと、グランドシート、Pilz本体のグランドシート、フルインナー、ハーフインナーと全部で4重のフロアーになってます
天井メッシュのスカートも絞ってみましたが、虫の侵入は何とか防げそうです。 ハーフインナーがちょっとだけだらっとした感じがありますが、使えないわけでは無いようです。
フルインナー内側に留め具を引っ掛けるリングを自作すれば何とか無理なく設営出来そうです。
さてラストスパートは撤収です。今回はあえてフルインナーを付けたまま撤収してみます。 フルインナーを付けた状態で、収納袋に収容可能かどうかを確認したかったからです。
巻き取ったパネルはそのままにすると収納の邪魔になりますのですべておろします。そしていつものように丁寧に畳む。。
ポールの収納袋を中心に置いて、いつもよりも力を入れて巻き取りました。
あらためて眺めてみると、明らかにいつもよりも太ってます
果たして収納袋に入るのでしょうか。。。
と思ったら、あっさり収納完了。
もともとPilz15の収納袋は大きめですので、それが功を奏しました。
コンプレッションベルトも一応締めてみましたが、あんまり締めてもバックルが壊れそうなので、そこそこでやめておきました
収納は無事完了しましたが、持ってみて驚きました。もはや一人の人間が持ち上げられる重量の限界を超えております。
台車に乗せて運搬するしかないかなぁ。。 ルーフボックスに乗せられるのかが心配になって来ました
最後に、レポの冒頭で列挙した疑問の回答をおさらいします。
- フルインナーの収納サイズは?重いの?
⇒デカイです。重いです。 - どこが開くの?メッシュはあるの?
⇒前ドア、バックドア、サイドパネルが開きます。すべてメッシュ入りです。 - どうやって組み立てるの?
⇒吊下げテープで吊ります。裾はフックを本体角に引っ掛けるだけ。簡単です! - 狭くならないの?高さは?
⇒開放感はほぼ維持されていると思います。 高さは約180cmになります。 - グランドシートはどうなっているの?
⇒フルインナーのグランドシートで十分ですが、Pilz15のグランドシートと併用すればさらに耐水性が増します。 - 天井メッシュはどうなっているの?
⇒大きな天井メッシュが付いています。中心にはスカート。上部ベンチレーションを開放しても、虫はシャットアウト出来ます。 - 内側から本体のベンチレーションを開けられるの?
⇒すべてのベンチレーションがフルインナーの内側から開閉可能です。 - フルインナーを着けたまま、ハーフインナーは着けられるの?
⇒無理やり付ける事は出来ますが、オススメ出来ません。フルインナー内側にハーフインナーの留め具を付ければ行けそうです。 - フルインナーを着けたまま本体と一緒に収納袋に収納出来るの?
⇒可能ですが重くて大変です。
他に知りたい事がございましたら、コメントくださいね
今までに無い長編レポになりましたが、いかがでしたでしょうか?
後発のオプションパーツとしては、Pilzのポテンシャルを格段にあげてくれたすばらしいアイテムだと思います。
開放感を損なう事なく快適性をアップさせる事が可能なこのフルインナー。
夏場での使用もちょっと楽しみですが、寒い時期を中心に、より長期間Pilzを使える様になるのはすばらしいです。
※注意:当ブログに掲載されている価格は、ブログ投稿時の価格です。実際の価格は製品ページにてご確認ください。