ウェザーマスターワイド2ルームコクーン【中から眺める編】

Hisane

2012年02月26日 00:27

城南島ので行われたコールマン新製品フィールド発表会2012ではほぼ話題の中心だったウェザーマスターワイド2ルームコクーンをご紹介していますが、今回が最終回【中から眺める編】です。

今までご紹介した記事はこちらを参照してください。

 2012/02/21 ウェザーマスターワイド2ルームコクーン【設営編】
 2012/02/23 ウェザーマスターワイド2ルームコクーン【外から眺める編】

【外から眺める編】では、しっかり感と同時に細かい配慮も見られましたので「さすがウェーマスターだな!」という好印象を持ちました。
でも感じなのはやっぱり内側です! という事で今回のネタはコクーンを中から穴が開くほど眺めてみましょう。

今回の新製品フィールド発表会ではコクーンは2張設営されていました。 そのうちの一張は設営、撤収のデモを繰り返していたため、ご覧の様に中身は空っぽです。
本体を内側から眺めるにはうってつけの状況でした


以下の商品情報を見ていただくと分かりますが、中身が空っぽだと本当に大空間です。
キャノピーサイズの除いた場合でも、長さ670cm × 幅400cm × 内高190cm もあります

 Coleman(コールマン) ウェザーマスターワイド2ルームコクーン
コールマン参考価格138,600円(税込)
●定員:4~6人用
●使用時サイズ:
 約670 ×400 × 210(h) cm (本体)
 約360(260)×240×190(h)cm(インナーテント)
●収納時サイズ:約φ40×84cm
●重量:本体/約14.4kg ポール/約10kg 付属品/約2.4kg
●耐水圧:約3,000mm(フロア:約10,000mm)
●材質:
 フライ/210Dポリエステルオックス(UVPRO、PU防水、シームシール
 インナー/68Dポリエステルタフタ(撥水加工)
 フロア/210Dポリエステルオックス(PU防水)+PVC
 ポール/(メイン)アルミ合金 約φ19mm×2
     (サポート)アルミ合金 約φ19mm×2
     (センタールーフ)アルミ合金 約φ16mm×2
     (ミドル)アルミ合金 約φ14.5mm×2
     (キャノピー)スチール 約φ19mm、長さ180cm×2
●仕様:キャノピー、メッシュドア×2、ストームガード、ベンチレーション、コード引き込み口、メッシュポケット
●付属品:ルーフフライ、キャノピーポール、ペグ、ロープ、ハンマー、キャリーバッグ
●テント内の空気をスムーズに循環させるベンチレーションをインナーテントドアとトップに装備
●結露を防止するルーフフライを標準装備
●スクリーン部両サイドに出入り口を装備

本体は210Dのポリエステルオックスという事ですが、内部はかなり厚くポリウレタン(PU)防水していました。
PU加工は経年使用で加水分解の結果ベタベタになる事があると聞いてますのでちょっと心配はありますが、結果は時間が経たないとわかりませんね
前方から後方を見上げた写真です。 開口部の面積が非常に多いので、このように全開にすると内部はかなり明るいです。 天井高は内部で190cmありますので、開放感も十分です。
ルーフフライが付いた状態の場合、ご覧のように遮光性も十分あります。 ウェザーマスターのホワイトとブラウンの色のバランスは、明るさと遮光性の両面を持ち合わせるには絶妙な組み合わせだと前から思っています。
サイドパネルを見てみましょう。外から見るとシンメトリックなデザインでも、内側からみると微妙にカットが違っていますね。 メガネ型の開口部は明りを取り入れるには十分な広さです。
微妙なカットの違いはこの中心部にあります。 このパネルの場合は、左が前方、右が後方になります。
こちらは左側です。 コクーンの前方のサイドパネルはDドアになっていて、メッシュとホワイトの部分は全開できます。
反対側の右側は巨大なベンチレーターが口をあけています。またここにはインナーテントがほぼまどを覆う様に横付けされますので、デザイン的な配慮があります。
ベンチレーターは本当に巨大です。 このベンチレーターの開口部分は開けっ放しになります。 ベンチレーターが不要な場合は、サイドパネルを上まで閉めて蓋をする事でとじる様です。 ちょっと寒そうな気が
サイドパネルは左右独立していて、内側から開け閉め可能になっています。 下から左右のファスナーで閉めるタイプの場合、開口部の面積を調節するには有利です。 これはコールマンの最近のスクリーンタープには共通仕様ですね。
使わない時は一番下で巻き上げてまとめておけば良いです。下部にパネルの立ち上がりがあるのは、泥や風雨対策だと思います。
こちらは後方出入り口の上部です。 メッシュスクリーンとリアパネルが別々に巻き上げられています。 これみるとPU加工の凄さが目立ちますね。
留める紐はもちろん別々です。一緒に巻いてしまうと紐の長さが足りなくて留められません。これは以前から工夫してほしい部分なんですが
こちらはフロント側です。 同様にメッシュパネルとフロントパネルは別々に巻き取り可能です。 パネルの巻き取りはいつも幅が広くて苦労するのですが、今回も270cmもあるのでやっぱり大変そう
コールマンのスクリーンタープには共通仕様ですが、ファスナーは表側と裏側両方についていますので、どちら側からでも開け閉め可能です。結局4つファスナーがあることになりますが、出来れば色分けしてもらいたい所です。
天井を眺めてみます。 こちらはフロント側の天井ですがご覧の様にツルツルです。 ランタンフックもありませんので、ここには何も掛けられません。 コアでも同じ事をいってましたが、やはりここは強度と火器を近づけないための安全性が理由の様です。
対照的に後方の天井にはご覧の様にフックリングが沢山付いています。
理由はカンタン!吊り下げ方のインナーテントを固定するためのものです。
このリングにはインナーテントが吊り下がりますので、ある程度の過重には耐える必要があります。
リングは結構しっかりとした三角ガイドの先端に付いていて、テント本体にミシンで縫いこんであるだけでなく、キチンとシームシール加工もされています。
フロア部分を見てみましょう。 一般的な2ルームタイプのシェルター同様に、フロアは何も有りません。この状態が最大面積になりますが、インナーテントを内部に設営しても、4m四方の大空間が残ります。
ポールが接地する部分にはベルトが渡されており、幅が必要以上に広がるのを防げます。風邪が強い時はしっかり止めていたほうがいいですね。

ベルトの付け根には片方にだけ、ご覧の様なポケットが付いています。
ベルトを使わない場合には、このポケットに丸めて収納できます。 細かい所まで良く考えられていますね。 ちなみにベルトが無くてもストームガードシステムでキチンとペグダウンされていれば、問題ないようですよ。


この大空間をリビングとして生かしたい場合には、フロアシート&カーペットを敷くのがお勧めです。
コールマンからは以前にご紹介したものより一回り大きなものが昨年発売されていますが、これはコアのサイズにあわせているので、コクーンにはちょっと小さめですね。

Coleman(コールマン) リビングフロアシート/320
ナチュラム価格12,800円(税込)
●素材:210Dポリエステルオックス、PVC(コーナー)
●使用時サイズ:約320×320cm
●収納時サイズ:約35cm×45cm
●重量:約2.1kg
●付属品:スチールペグ、収納ケース
●虫や草が入りにくいマチ付き大型スクリーンタープにぴったりなリビングフロアシート
●マチがついて、虫・草などが入りにくい
●コーナー部分はPVCで補強
●ウェザーマスターTMスクリーンタープコア、ラウンドスクリーン400EXなどに最適


Coleman(コールマン) リビングフロアカーペット/320
ナチュラム価格8,980円(税込)
●表地素材:アクリル
●裏地素材:PVC
●使用時サイズ:約315×315cm
●収納時サイズ:約24×53cm
●重量:約4.6kg
●対応サイズ:約320×320cm以上のテント
●付属品:収納ケース
●起毛素材のやさしい感触のカーペットコンパクトに収納できるのでお花見やピクニックにも!
●表地は起毛アクリル、裏地はPVCをラミネート
●コンパクトに収納可能
●テントフロアにぴったりのサイズ


サイズ的にはちょっと大きいですが、スノーピークのリビングシェル用のリビングシートもいけちゃいそうです

スノーピーク(snow peak) リビングシェル リビングシート

ナチュラム価格26,800円(税込)
●サイズ:330×420cm
●収納ケースサイズ:幅58×奥行16×高さ20cm
●重量:6.9kg
●本体質量:PVC
●収納ケース質量:ポリエステル
●セット内容:シート本体、収納ケース、取扱説明書
●リビングシェル内に快適なロースタイル空間が生まれる完全防水シート
●泥ハネ、浸水を防ぐPVC生地を採用した高機能シートです。
●リビングシェルサイドドアからの出入の際に便利な、靴置スペースも確保しています。
●持ち運びに便利なハンドル付キャリーケース。

【2012.2.29追記】
【コールマンに質問編】で確認しましたが、インナーテント用と思っていたグランドシートとフロアカーペットは、どうやらリビング用という説明でした。
自分ではちょっと納得してませんが

【2012.3.7訂正】
以下2つのシートは、やはりインナーテント用である事が【追加質問編】で判明しました。

 Coleman(コールマン) ウェザーマスターグランドシート フォーコクーン
コールマン参考価格9,450円(税込)
●使用時サイズ:約340(240)×220cm
●収納時サイズ:約φ18×51cm
●重量:約2.3kg
●材質:PVC
●付属品:収納ケース
●テントフロアを汚れや傷から守る丈夫なPVC素材
●ウェザーマスターワイド2ルームコクーン用グランドシート
●ウェザーマスターテントにマッチしたカラーリング


 Coleman(コールマン) リビングフロアカーペット フォーコクーン
コールマン参考価格10,500円(税込)
●使用時サイズ:約355(255)×235cm
●収納時サイズ:約22×50cm
●重量:約3.3kg
●材質:表地/アクリル 裏地/PVC
●付属品:収納ケース
●表地は起毛アクリル
●裏地はPVCをラミネート
●テントフロアにぴったりのサイズ
●ウェザーマスター ワイド2ルームコクーン用


つづいてインナーテントを見てみましょう。 2ルームタイプのシェルターの場合、インナーテントはほとんどの場合吊り下げタイプですが、コクーンもその辺りは一緒です。
インナーテントはご覧の様に台形型です。 コクーンの形状を考えれば、最大容量を得るにはこの形がベストと言えるでしょう。
インナーテントとはいえ、設置する部分はさすがにキチンと防水加工されています。耐水圧はマスターシリーズレベルでは一般的な10,000mmです。
また力が掛かる角の部分はご覧の様にさらにPVC加工による補強が入っていますので、安心感がありますね。


コクーンのインナーテントには、別売りのグランドシートも用意されています。
インナーテントを地面に固定する方法は簡単です。 外側は、コクーン本体がペグダウンされて固定されている一番角にあるバックルで固定します。
内側は、コクーン内部でペグダウンします。 それぞれベルトの長さを調整してピンと張るようにすればOKです。
インナーテントの素材は、68Dのポリエステルタフタという事ですので2ルームハウスと同じです。Breathe Dome Conceptのテントがコットンとポリエステルタフタの組み合わせなのに対して、4 Seasons Conceptを踏襲するモデルのインナーは全てポリエステルタフタです。コンセプトの違い から、寒い冬でも耐えられるインナーの素材が決まっているという事になります。
ちょっと見づらいかもしれませんが、全体にWEATHER MASTERのロゴが入っている点が新しいです
前後のドアは一般的なD型です。ファスナーが内側と外側についていますので、どちらからでも開閉可能です。
いくつかテントを持っているのですが、ウェザーマスターのファスナーは何故かあんまり噛まないです
メッシュは虫が侵入しない程度の細かさは当然ですが、黒だと影に入れば多少のプライバシー確保にも貢献します。 4 Seasons Conceptの幕の場合は、夏の暑さはメッシュで乗り切る必要が有りますので、コクーンのインナーには沢山のメッシュが付いています。
インナーテントを内側から見てみます。 ご覧の様にお姿はおおむね台形型です。 2ルームハウスの場合は本体の基本が
ドーム型ですので、インナーテントも天井は尖がってましたね。
コクーンは本体自体が長いので、インナーテントは大体3分の1程度の面積を占有するイメージです。
ですから、ご覧の様にサイドパネルのメッシュの面積がリビング側にかなり残ります。


吊り下げているのは左右方向は3箇所、前後は角の2箇所です。 本体とインナーテントの間は意外とスペースが多く見えます。ちょっともったいないな。。という気もしますが、内部の空気を有る程度対流させる事も必要ですので、このスーペースはやっぱり必要なのかもしれません。

インナーテント内部を見てみましょう。 コクーンのインナーテントは、4人が川の字(?)に寝ても余裕が残るほどのサイズです。
ファミリー向けを意識したサイズだと思います。

インナーテントのフロアに敷くカーペットが別売りで同時発売されています。
グランドシートと合わせれば、地面からの冷気はかなりシャットアウト出来ると思います。
リア側下の角です。リアパネルの角度にあわせて斜めにカットされています。ドーム型とは違って複数の布を縫い合わせて作り上げているのが良くわかります。
リア側上の角です。 このときリアパネルは全開ですので、これだけ明るくなる一方で、ルーフ下になっているインナーテント上部はしっかり影になっています。角には小さいループが付いています。
インナーテントフロント側上の角です。 このインナーテントは、フロントに近いほど多少天井が高くなっています。 最高点が190cmもありますので、大人が立ち上がっても待ってく問題なしです
インナーテントサイドパネルです。 最大の特徴はこの部分だと思っていますが、左右にメッシュ窓が付いています。
左右はファスナーで閉じられていて、かつ上部はクリップ紐で留められています。

ファスナーを開けると四角いメッシュが現れます。本体のサイドパネルもメッシュパネルにしておくと、インナーテント内から外が眺められます。
当然ながら通気性も抜群です
このメッシュはインナーテントの両サイドにありますし、前後のDドアもメッシュですので、これ以上の通気性は無いでしょう。

インナーテントフロント側下です。 片方に大きなメッシュポケットが付いています。 床に散らかりがちな細かいものは、みんなここに入れちゃいましょう。
インナーテントフロント側上角です。 インナーテントの内側のDドアは高さがかなりありますね。 ほとんどお辞儀せずに入る事が出来ますね。
インナーテントからリビング側を眺めてみます。Dドアは思ったよりも大きいので、開けっ放しにしておけばリビングの一部として考えても良いかも知れません。
この写真はインナーテントに寝そべって撮ったのですが、奥行きがどこまでも続くコクーンにはこの角度から見て惚れました
リア側のメッシュパネルをフルクローズしても、インナーテントのあらゆるメッシュを開けておけば、蒸し風呂になる事は無さそうですね。逆に全部占めてしまえば冬でも問題なく過ごせそうです。 4 Seasons Conceptを踏襲する設計になっている事が良く分かりました。

3回に渡って見て参りましたコクーンですがいかがでしたでしょうか?  コールマンウェザーマスターの2ルームタイプとしては2つ目ですが、フラッグシップモデルの2ルームとしては他社よりもちょっと遅れた分、明らかに後発利が見えます。
ランドロックや同時期に発売になった小川キャンパルのティエラワイドを見てもデザインが似てきていることから考えると、このスタイルはある意味洗練された結果という事かも知れませんね。
ウェザ~マスタラァ~としては是非手に入れたいです!


※注意:当ブログに掲載されている価格は、ブログ投稿時の価格です。実際の価格は製品ページにてご確認ください。  


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