Pilz15 【天井虫除けネット製作編】

Hisane

2011年10月07日 00:46

先行して【天井虫除けネット眺める編】でご紹介したPilz15用の虫除けネットですが、本日はその製作編です。 自作の過程を見て頂くために出来るだけ細かく書きたいと思う半面、ブログの一記事としてはボリュームがありすぎるのでちょっと迷いましたが、必ず役に立つネタだと信じて一気に書き上げます。
写真は100枚以上ありますので、スマホの方はご注意を。。

まずはおさらいです。 この天井虫除けネットは、大人気のPilz15用に合わせて自作しました。

このモノポールテントの素晴らしさは【眺める編】で紹介予定ですが、買う前から分かっていた唯一の心配事。。
それはこの頭頂部のペンチレーターです。 Tipi型テントらしく、焚き火の煙を逃がすために必要な機構ですが、どうしても虫が入ってきてしまいます。 虫対策もテーマとしている私としては、何とか解決したい部分です。

小川キャンパル(OGAWA CAMPAL) 【ピルツ15】+【頑丈ペグ20×4本】&【頑丈ペグ30×4本】セット
ナチュラム価格78000円(税込)
【ピルツ15本体】
●幕体重量:約11.0kg
●ポール重量:約3.5kg
●フライ素材:ポリエステル150d(耐水圧1500mm)
●グランドシート素材:ポリエステル210d(耐水圧1500mm)
●ポール素材:スチールφ32mm(308cm〈3本継〉)
●パッキングサイズ:120×28×32cm
●付属品:張り出しポール、スチールピン、張綱、金づち、収納袋
【頑丈ペグ20】
●サイズ:(ヘッド部/9mm、打込み部/7mm)
●材質:スチール(黒電着塗装)
●重量:70g
【頑丈ペグ30】
●サイズ:300mm(ヘッド部/13mm、打込み部/9mm)
●材質:スチール(黒電着塗装)
●重量:185g
小川キャンパルだけでなく様々なメーカーのモノポールテントのオプションを探しましたが、この問題を解決してくれる方法は中々見つかりませんでした。
やっぱりこれは自作するしか無いと決心し、早速必要な要件を頭に浮かべました。 折角素晴らしいテントなのですから、それを台無しにはしたくありませんし、機能性と実用性を両立させたいです。

その為に考えた要件は、だいたい以下の様な感じです。
1.虫の進入を完璧にシャットアウトできる事。
2.頭頂部のペンチレーターの開閉が可能である事。
3.頭頂部のペンチレーターから見える空がキチンと見える事。
4.インナーテントに干渉しない事。
5.設営後に着脱可能である事。
6.未使用時に巻き取り可能である事。
7.安価な材料で簡単に作れる事。

こんな都合の良い要件を実現できる虫除けネットの形が当初は全く浮かびませんでしたが、ネットを徘徊しているうちに Luxe OutdoorのMegahornⅡの虫除けネットを見つけました。 
同じモノポールテントの同じ課題を解決しているパーツですので、まさに要件にピッタリでした。 このデザインをほぼ踏襲しつつ、いままで数々のキャンプギアを見てきた経験を踏まえて出来る限りしっかりしたものを作ろうと考えました。

というわけで自作したのがこの天井虫除けネットです。 フィット感や実力は既にご紹介した【天井虫除けネット眺める編】をご参照ください。
まずは虫除けネットを取り付ける頭頂部のベンチレーターを眺めてみます。 形としては細いパイプ8本を繋いだ正8角形の窓です。

パイプ同士は繋がっているわけではなく、ベルト素材のポケットに差し込まれて固定されています。これによってパイプ同士の角度が自由に変えられるようになっています。
ネットをつけるにはこの自由さが厄介で、固定する方法が中々思いつきませんでした。

パイプは単純に渡しているだけで、幕との接続部分も非常に単純です。


ひとまずサイズを測って見ます。8角形の一辺の長さは約30cmですが、虫除けネットはこの内側に設置予定です。図ってみると29cmです。


Aパイプの長さはピッタリ4mmです。 素材は良く分かりませんでしたが、金属でもなくプラスチックでもありません。 簡単に曲がらない所をみると、カーボン素材なのではないかと推測します。

それでは最初の材料の紹介です。 ある意味一番大切なパーツであるネットです。 虫を除けられる事はもちろん、大きさもあっていなくてはなりません。 加えて要件に挙げた「頭頂部のペンチレーターから見える空がキチンと見える」を守りたいという思いもあり、素材選びはかなり難航しました。
そんな中、私の目に飛び込んだのがこのパーツです。

ベルモント(Belmont) 防虫ネット
ナチュラム価格610円(税込)
●材質:ナイロン100%
●カラー:ブラック
●人にやさしい、自然にやさしい(防虫ネット)
●サイズ:直径420mm×高さ650mm
Amazonさんでも購入可


もともと虫の進入を防ぐ目的で作られていますから、防虫能力は全く問題ありません。  色は黒、白、青がありますが、迷わず黒を選びました。
写真の見た目から2つあれば足りそう。。と勝手に推測して購入。
ネットの内側からの可視性も備えていますので、ネット越しの空もばっちり見えるというわけです。


もともと帽子をかぶった状態でその上から被るた用になっているため、巾着の様にロープで絞る構造を持っています。これがほしい構造のカナメの一つでもあります。

コードエンドまで着いていますので、これは活用できそうです。 
加えてロープを通しているループが補強がされている点も活かせる点です。

まずはこのロープを取ってしまいます。もちろん捨てずに取っておいて後で活用します。

本来帽子の頭頂部に当たる部分はゴムで絞り込んでいます。
防虫ネット本体を拡大して見てみましょう。 よくみるとハニカム構造の細かいネットです。  小さい虫でも通れないほど細かいネットですが、半面その糸はとても細いので、可視性が確保できてるわけです。

この防虫ネットを選ぶにあたり、一番困ったのがサイズの情報が全く無い事でした。 一辺が約30cmの正八角形を囲むには、最低でも240cmの長さが必要です。 商品情報には書かれていませんでしたので、一か八か一つだけ購入してみました。
届いた防虫ネットの幅を実際に計ってみました。2つ折りの状態で64cmです。 という事はこれを延ばせば128cm、2つつなげれば240cmには十分足ります。 この防虫ネットを確保したところで、製作の成功を確信しました
届いた防虫ネットのパッケージには当然サイズが書いてありました。 直径420mm×高さ650mmだそうです。



私はズボラなO型ですので、設計図なんて全く作らずに自作を始めちゃいましたが、説明するにはやっぱり必要という事で、あとからそれらしい図面を書いてみました。


防虫ネット1つ分の図面です。今回自作した虫除けネットは、これを2つ作って合体させるという方法です。

では改造開始です。まずは邪魔なタブをハサミで切り取ります。

つづいて輪になっている防虫ネットを開きます。 もともと接続部分があるので、思い切ってハサミを入れます。
注意点としては、ほつれ防止用にすでに処理されているステッチ部分を残すという点です。根元ぎりぎりのところでハサミを入れれば問題なしです。


つづいて防虫ネットの頭頂部にあたる部分のゴムを取ってしまいます。図面の辺CDに当たる部分です。

ここまで手を入れると、防虫ネットは完全に開く事が出来ます。

図面のA部分の処理です。 ほつれ帽子用のステッチが内側に縫いこまれていますのでハサミを入れて外側に開きます。

こちらは図面のC部分です。ゴムが通っていたループですが、ほつれがあったらハサミで軽く処理しておきましょう。
この様にして開いた防虫ネットを2つ用意します。

つづいて長すぎる幅を詰めます。 図面の辺AB部分ですが、黒い帯の部分が116cmになるように、思い切ってハサミを入れます。
ここで切るのはあくまで黒い帯部分だけですのでご注意を!


図面のB付近です。黒い帯を切ったところで左に15mmネットを残してあとは一気に下端のDまで切ってしまいます。

続いて丈を詰める必要があるかどうか確認するために、図面の辺BDの長さを測りました。
下端のループの部分を除いて58cmです。


設計としては、図面の辺ACと、もう一枚の防虫ネットの辺BDをファスナーで合体させる事にしてましたので、早速近くのホムセンへ。。
凄い種類のファスナーがあります。おそらくこの売り場はいままで来た事がありません。 本当に右も左も分かりません
結局購入したのが60cmのビスロンファスナーです。 金属のファスナーは重いし、噛んでしまう事を考慮すると、プラスチックのファスナーがいいかなぁ。。と勝手に想像しながら選びました。
今回はこのファイスナーを2つ購入。
キャンプギアでもファスナーは結構みますが、大体このプラスチック素材のファスナーが多いと思います。 長さも60cmですので十分たりますが、2cmほど長すぎるのが悩みどころです。

YKKファスナー ビスロンオープンファスナー60cm ブラック
楽天価格210円(税込)
長さ:60cm
●中厚手の生地に適したスタンダードな樹脂ファスナー。
●スライダーを一番下まで下ろすことで、左右のテープ(チェーン)を離すことができるタイプ。
●金属ファスナーに比べて、軽くて樹脂部分のカラーバリエーションが豊富なのが特徴です。


58cmの長さのファイスナーなんてやっぱりないなぁ。。と思っていたところ、こんなことが書かれていました。
「ファスナー詰めとは?」と思ってお店の人に聞いたところ、好きな長さにファスナーの長さが詰められるという事らしいです。
どうやるのか想像もつきませんでしたが、無料という事でしたので58cmに詰めてもらいました。
こちらがファスナー詰めの結果です。 作業を見せてもらいましたが、不要なファスナーの玉をペンチで引っこ抜いて、最後の部分に金属のストッパーを挟むだけでした。 こんな簡単にファスナーの長さが詰められるとは感動しました
ファスナーと防虫ネットをミシンでくっつけます。
我が家のミシンはSINGERです!
まずは辺BDがほつれない様に処理します。 5mm幅で3回折ってミシンのステッチ縫いで一気に縫い上げました。
結果がこちら。。適当に縫った割りには結構上手くいきました
つづけて縫った辺BDにファスナーを直接縫い付けます。 ネットの上下のループは縫わないように気をつけて

Aもう一つのネットの辺ACにファスナーの反対側を縫い付けます。
この作業をもう一箇所やってしまえば、2つの防虫ネットはファスナーで繋がる一つの輪になります。
ここでちょっと問題が 辺BDを縫う前は確かに58cmだったはずが、縫い付けてみると丈が60cmに伸びてました。 おそらくほつれ防止に5mm幅でステッチ縫いしたときに、ちょっとだけ引っ張りながら縫ったせいだと思います。 お陰でファスナーが短くなってしまいました。
結果からいうとファスナー詰めは不要だったという事ですね
まぁこの程度は問題ありません(と自分に言い聞かせる。。)
左右の辺それぞれ縫い付ければ、こうなりますよね。ファスナーを外せば再びバラバラになります。
一番最初にネット本体の黒帯に通してあったロープ2本を結んで一本にします。


そのロープを下端の辺CDのループに通します。コードエンドは一応つけておきます。 コードエンドは、ネットを絞り込んだ際に留めるのに役に立ちますが、両端を結んでしまうと着脱の際にセンターポールから完全に取り外す事が出来なくなります。
ひとまず片方だけは結ばずにおく事にしましたが、着脱不要という方はこの時点で両端を結んでしまってもOKです。

通したロープを引っ張ってネットを巾着の様に絞るとこうなります。
まさにこれが私が期待していた形です。
絞り込んだ際に、ネットの生地が多すぎてキュッと締められない懸念がありましたが、心配には及ばないようです。
センタープールの太さよりちょっと広い程度に絞れれば十分です。

ここまでで防虫ネットの作業はひと段落です。 つづきまして、8角形を形作るパイプの製作に取りかかりましょう。
ピルツ側の黒いパイプの太さは4mmですので、ほぼ同じサイズのパイプを探しました。 パイプに必要な要件としては、

  1.とにかく頑丈である事(ポキっと折れては困る)
  2.腐食や錆びが発生しない素材である事
  3.軽い事
  4.中空である事
  5..太さが4~5mm程度である事

です。ホムセンをウロウロしながらあらゆるパイプを探しましたが、丈夫で細いパイプは中々見つかりません。金属のは結構あるんですが。。
仕方なくネットで探しまくったところピッタリのパイプがありました。

K&S:1783 カーボンパイプ1000mmx内径4mmx外径5mm
Yahoo!ショッピング価格800円(税込)
●長さ1000mm
●内径4mm
●外径5mm
●カーボンファイバー製のパイプ。
●ドライですので、樹脂が少なく非常に軽量で丈夫。


カーボンファイバーですのでとても硬くて丈夫です。 本来はラジコンの材料として売っているようですが、要件にピッタリのパイプです。今回は長さが30cm弱のパイプが8本必要ですので、1本が1mですのでちょっと無駄な部分が出ちゃいますが、3本購入しました。

中空のパイプを選んだ理由は、ここにショックコードを通すつもりだからです。 キャンプアイテムのショックコードは各社それぞれ発売されていますが、大体4mm程度の太さですので、パイプの内径もそれにあわせました。
外形は5mmあります。 後ほどご紹介しますが、本体側の4mmのパイプとネット側のパイプを束にして固定する予定です。
束にして固定するパーツの内径が大体10mm程度になりますので、ネット本体側とピルツ側の2本のパイプの合計の太さは10mm以下である必要があります。 結果としてパイプの外形は5mmがベストという結論です。

カーボンパイプを切断します。ピルツの側のパイプの内側にピタっとくっつける感じで取り付けたいのと、角の余裕などを考慮して長さをきめます。 ピルツ側のパイプは1辺290mmですので、いろいろ考えたあげく273mmに決定!
ただし、精密に図ったのではなく、見た目で決めてしまいました


カーボンパイプは横の方向にはとても強いので、カッターなどでは切れそうにありません。
今回は万力に固定して鉄鋸で切断しました。切り口から鉛筆の芯のような粉がボロボロ。。最後はヤスリで整えました。


出来上がりはこんな感じです。 ほぼピルツ側のパイプと同じ感じです。これを全部で8本用意します。



8本のカーボンパイプを8角形に繋ぐ方法を考えました。カーボンパイプ間は離れては困りますし、コーナーは自由に曲がる必要があります。やはりテントのポールと同様にショックコードで繋ぐのがいいと考えました。
そして選んだのがこのコールマンのショックコードです。

Coleman(コールマン) ポールリペアショックコード 30m
ナチュラム価格1480円(税込)
●サイズ:約30m×φ2.7mm
●材質:ラバーストリング
●1本入り


ショックコードは各社出してますが、私がこれを選んだ理由は太さ2.7mmという点です。
ショックコードは大体3mmが標準的な太さですが、カーボンパイプの内径が4mmですので、あまりピッタリだと余裕を持って通せない可能性があります。 3mmはどうかなぁ。。と散々考えた挙句、気持ちちょっとだけ細いコールマンのショックコードを選んだというわけです。


まぁこういうのはやってみないと分からないという事が多いので、四の五の言わずにイエヤで決めました

実際にカーボンパイプにショックコードを通してみるとピッタリサイズ!これを選んで正解でした!
A

カーボンパイプ8本をショックコードでどんどん繋いでいきます。すると綺麗な8角形が現れました


ひと回りさせたと所でショックコードの片方の端を結びます。
A
それでは出来上がったカーボンパイプとネットを合体させます。
Aカーボンパイプを通すのは、辺ABの黒い帯部分のループです。 黒い帯があることで、硬いカーボンパイプが通ってもネットは痛みません。
この防虫ネットを選んで大正解と思った点の一つです。

カーボンパープをループに通したところで、ショックコードの長さを調整した上でカットして結びます。 ショックコードはこの状態で伸びてない事が重要です。
ここまで出来たところで上から眺めてみます。綺麗な8角形になっている事がわかりますね。
1辺が285mmと絶妙なサイズになりました。
ファスナーがある角は2つのネットのつなぎ目ですので、よく見るとショックコードが見えても良いところですが、かなり上手く処理されているので、殆ど見えません。
Aカーボンパイプのつなぎ目をショックコードがしっかり押さえていますので、角は自由に曲げる事が出来ます。これも狙い通り!
A娘に反対側を持ってもらい、上から眺めてみました。 下端をロープで絞れば、綺麗なジョウロ型になるのがわかります。
実際にピルツの8角形ベンチレーターに当ててみましたが、まさにピッタリサイズ!
ちょっとだけ小さいサイズですので、内側にピタぁ~っとはまりました。虫が入る余地は全く有りません!
コーナーもばっちり密着しています。あとはこの状態で固定できれば完成です。
さて、いよいよ最後の作業です。 製作した防虫ネットをピルツ本体にどのように固定するのか?実は今回のパーツ探しで一番苦労したのはこの部分です。
下から引っ張って簡単に取れてしまう様では困りますが、一方でシンプルな方法が良いに決まっています。
何より自分が「着脱可能!」といってしまっているので、固定方法を探すのに本当に苦労しました。

そして、ホムセンを宛ても無くウロウロして運命的に出合ったアイテムがこれです!

ゴールデンスター 被覆資材関連用品 トンネル用支柱パッカー11mm 7102
Amazon価格450円(税込)
●メーカー型番: 7102
●サイズ: 幅15.5×奥行1.5×高さ2cm
●重量: 0.008 kg
●材質: ポリエチレン


このパーツは一体何につかうのか?と申しますと、ビニールハウスのシートを支柱に固定するパーツのようです。 支柱の太さに合わせて色々なサイズがあります。



今回選んだのは11mmの支柱を固定するパッカーです。4mmのピルツ側パイプと5mmのカーボンパイプを束ねるには丁度良いサイズです。10個いりなので1袋でOKです。

このパーツですが、ホームセンターの園芸コーナー(特にピニールハウスのパーツがある場所)に売っています。我が家の近所にあるケーヨーD2、VivaHomeはどちらも扱ってましたので、特別なパーツではないようです。


こちらが支柱パッカー本体です。ちょっと変った形をしています。使いたいのは切り込みの入ったパイプ部分です。 2つありますが、片方は微妙に短いです。 最初はこのパーツをこのまま8角形の角に着けちゃえばいいかな?と考えてましたが、V字型の接続部分が以外に硬くてそんなに自由には曲がりません。

一応内径を計ってみましたが、表示通り11mmです。パイプは束ねれば9mmですが、ネットの黒帯の厚みもありますので結果として丁度良くなるはずという算段です。

いろいろ考えた挙句に、長い方のパーツだけ使う事にしました。 1辺に2つ着ければかなりしっかりと固定出来ると思いますが、半面着脱が大変になってしまいますので。。
まずは思い切って長い方のパーツをハサミで切り離します。


このパーツを虫除けネットに糸でしっかりと縫いつけてしまう事にしましたので、針を通す穴を開けます。
左右対称に上からと横からハンドドリルやキリなどで穴を開けます。
A
こんな感じの穴です。 ポイントは、横の穴は気持ち斜めに開ける点です。 まっすぐ開けてしまうと、針を通すときにパーツ本体に当たってします。

こちらが完成品です。これを全部で8個作ります。


このパーツをつける場所を考えます。ひとまず虫除けネットとピルツ側のパイプを束ねて受けから支柱パッカーをかぶせてみたところ、結構カチっとはまりました。ピルツ側のパイプはごらんの様にパイプがむき出しの部分があり、これが丁度支柱パッカーの長さと同じ位ですので、ここに合わせて位置を調整する感じです。 だいたい角から3cmくらいの所でしょうか。。


支柱パッカーに開けた横の穴を虫除けネットの内側に向けて位置を決めて、糸で縫い付けていきます。

虫除けネットの黒い帯の部分を針でつまみながら縫いつけるイメージです。縦方向、横方向にそれぞれ縫い付ければ、横ズレは起きなくなります。
縫いつけ完了です。 虫除けネットの内側です。 L字型に太めの糸で2回ほど繰り返して縫い付けました。
虫除けネットの外側です。こちらは縫いつけ部分はありません。 この部分をピルツのパイプにあてがって固定するイメージです。
8箇所全部縫い付けるのは結構大変でした。 ごらんの様に支柱パッカーはカーボンパイプの中心から右に寄って縫い付けられています。
もちろん両サイドに取り付けるのもOKですが、固定部分が多すぎるのも考え物です。キチンと固定出来るならこれで十分と判断しました。
これにて完成です。 いろいろなノウハウを詰め込んだ自信作です。
ファスナーを外せば虫除けネットは1枚のネットになりますので、ポール越しに着脱可能です。
2つのファスナーを外せば巻き上げも可能になります。
虫除けネットの下端はロープを引けば絞り込む事が出来ますので、上部からの虫の侵入は完全にシャットアウトできます。
もちろ天井ベンチレーター開閉用のロープはそのまま使用出来ます。

それでは実際にピルツ本体に虫除けネットを固定してみます。ピルツ側のパイプにあてがって、支柱パッカーをクルリと巻き込むイメージでカチっと固定します。

この要領で8箇所を固定していきます。 カチっ!カチっ!と留めていく感じです。 カーボンパイプが硬いので、1辺を1箇所留めるだけで、ピルツ本体とピッタリ密着できます。 ここに隙間が空いてしまうと、小さい虫が入ってきてしまいますが、その心配は一切無しです。
ほぼ期待した通りの出来に大満足で 
あとはフィールドデビューするだけです。



こうして完成したピルツ15専用の虫除けネットですが、フィールドデビューの様子は前回の【天井虫除けネット眺める編】を是非ご覧ください。


これから製作される方のために、フィールドデビューさせてから気がついた点を列挙します。

 ●一度設置すると、位置が高すぎて外したりネットを巻き上げるなんて事は実際には出来ません
 ●着脱は虫除けネットの1箇所が切れていれば出来るので、ファスナーは1箇所で良いかも。。
 ●そもそも着脱が不要かもしれません。付けっぱなしで問題なしです。
 ●ネットの巻き上げをどうしてもなさりたい方は、こんなパーツを黒帯に着ければ上手くいくと思います。
SANWA SUPPLY CA-MF3K ケーブルタイ(面ファスナー)
Amazon価格553円(税込)
●ガイド穴を通してより確実に結束可能です。
●ネジ、釘用の固定穴付きです。取り外して再利用が可能です。
●黒×4本
●素材:ナイロン
●サイズ:200×25(12)mm



ピルツ9や9DXでも構造は同じだと思いますので、サイズを調整すればこの虫除けネットのアイデアはそのまま使えると思います。

ネットやホームセンターで入手可能なパーツを組み合わせて作りました。実際に使ってみたところ、天井からの虫の侵入は一切ありませんでした。かなりの自信作です!
DIYに是非チャレンジしてみてください!

※注意:当ブログに掲載されている価格は、ブログ投稿時の価格です。実際の価格は製品ページにてご確認ください。  


あなたにおススメの記事
関連記事