2014年04月20日
EOS 70Dでインターバル撮影に挑戦
実はキヤノンのゴールドラッシュキャンペーンの誘惑に負けて、EOS 70D ダブルズームレンズキットを買ってしまいました。
私のブログの写真はずっとLumix GF2で撮ってましたが、WEB向けの写真を撮る程度ですので私には十分なカメラなのですが、天体撮影を始めたとたんに「長時間露光出来ない」「バルブ撮影出来ない」「レリーズが使えない」「高ISOでノイズが多い」という普段撮りには全く気にしてなかった新しい要件が出てきてしまい、色々調べた挙句にEOSにたどり着いた訳です。
天体撮影でのデジイチデビューとなったわけですが、EOS 70Dの評価が出来る程勉強してませんので、カメラの紹介はずっと先になると思います。
今日ご紹介したいのは、天体撮影では必ず必要なインターバル撮影の話題です。
最近のカメラにはインターバル撮影機能を備えているものがたくさんありますが、天体撮影の場合には2分近い露光時間や、何十枚も撮影する事がありますので、カメラだけの機能でまかなえない場合もあります。
また撮影中にカメラを触ったり、不安定な地面の周りを歩く事による振動も避けなければなりませんので、レリーズを使った撮影は必須です。
EOS 70Dに接続可能なキヤノン純正のレリーズ( RS-60E3 )はタイマー機能はありませんし、タイマー機能付きのレリーズ( TC-80N3 )はEOS70Dには付きません。
ネットを色々調べると、RS-60E3 の端子と互換性があり、TC-80N3のようなタイマー機能を備えたタイマーリモートコントローラーが安価に購入可能であることが分かり、早速ゲットしてみました。
キヤノン/コンタックス/ペンタックス/サムスン等 RS-60E3 EOS 70D 互換 タイマーリモートコントローラー
Amazon価格1,850円(税込)
●重量:約105g (本体のみ)
●寸法:155x40x19mm
●長さ:約100cm
●使用電池:単4形x 2個(電池は付属しておりません)
●キヤノン/コンタックス/ペンタックス/サムスン等 RS-60E3 対応タイマーリモートコントローラー
実にほぼ同じ形のものが沢山あるのですが、同じ商品でもパッケージはバラバラな様で、我が家に届いたタイマーリモートコントローラーのパッケージはこんな箱でした。
メーカー名は「SHOOT]ですし、対応カメラのリストにEOS 70Dも書かれてません
多くは中国製の様ですが、多分本体のデバイスは同じなんだと思います。
気をつけなければならないのはカメラの接続端子の形です。
EOS 70Dのレリーズ端子の形はEOS 5Dなどのハイエンド機とは全く違う形です。
逆にコンタックス/ペンタックス/サムスンなどでも使えるようです。対応機種リストは販売元のHPを確認してください。
では早速細かいところを見ていきましょう!
まずシャッターボタンから。シャッターボタンは押せばカメラのシャッターが落ちます。カメラ側がバルブモードになっている場合は、押している限りはシャッターが開き続けます。
長時間露光の場合は押し続ければ言い訳ですが、もし数分以上押し続ける必要があるなら、押してそのまま上にスライドするとシャッターボタンが押しっぱなし(HOLD)で固定されます。 これは長時間露光が必要な天体撮影にはもってこいの機能です。
ちなみにこのシャッターボタンだけはは、本単電源が入っていなくても機能します。
操作ボタンはシンプルです。左のボタンが照明ボタン。押すと6秒間光り、操作中は光り続けます。私がこの機種を選んだ理由は一つはこれ。暗いところでの操作には必須です。
右のボタンはタイマーのスタート/ストップボタンです。
中央の十字矢印とセットボタンは、テレビリモコンの要領で操作します。
電源は単4電池2本です。
ここでこのリモコンの最大の弱点を発見。このリモコンには何とPOWER ON/OFFボタンがありません
つまり未使用時は電池を外せって事です。何でこんな基本的なパーツを端折っちゃうのか理解出来ませんが、ネット上では電源スイッチを付ける改造されている方も結構いらっしゃるので、私もそのうちチャレンジ予定です。
インターバル撮影の設定はシャッターを空けている時間(露光時間)と次の撮影までの時間(インターバル時間)を連続何回繰り返すか?という設定をセットすればよいわけですが、実はこの設定方法が説明書と実際の動きが違うケースがあるようで、Amazonの口コミでもご意見がバラバラ
私のところに届いたタイマーリモコンの説明書では以下の様になってます。
分かりづらいのがインターバル時間の設定です。素直に露光時間の間の時間にすればいいのに、なぜかインターバル時間に露光時間が含まれています。
発売ものの説明書を見るとこれまた別の体裁の説明書なんですが、我が家の説明書と言っていることは大体一緒。これは自分で調べるしかないですかね。。
設定は極めて簡単。DELAYは最初の露光開始までの時間。スタートしてカメラから逃げる時間です
LONGは露光時間で、カメラ側がB(バルブモード)の場合は、この時間の間だけシャッターが空いてます。この2つは1秒単位で最大99時間59分59秒まで設定可能です。
左の照明/ロックボタンを6秒長押しすると"L"と表示されてシャッターボタンと照明/ロックボタン以外は操作出来なくなります。
多分、誤操作防止の機構なんだと思います。
インターバル時間も最大99時間59分59秒まで設定可能です。方向ボタンを上下左右に押して時間を調整します。
割と感覚的に操作可能です。
最後は露光回数のセット。 最大399回繰り返し可能です。
長時間露光&連続撮影が中心の天体撮影では十分な回数ですが、街中の微動撮影を長時間掛けて撮影する場合は、以外に399回では足りないという方もいらっしゃいました。
それではインターバル撮影の練習の成果をいくつかご紹介します。
まずは昇る月のインターバル撮影にチャレンジしました。
使った機材は、カメラはキヤノンEOS 70Dとダブルレンズキットについていた望遠レンズです。
使用機材のスペックだけご紹介
Canon デジタル一眼レフカメラ EOS70D ダブルズームキット
Amazon価格143,665円(税込)
●本体サイズ(H×W×D):約139.0(幅)×104.3(高さ)×78.5(奥行)mm
●有効画素数:2020万画素
●撮像素子:APS-C
●画面サイズ:3インチ
●バリアングル液晶
●連続撮影速度 (コマ秒) 7
●ズーム倍率 (光学):3 multiplier_x
●シャッタースピード:1/8000秒
●ファインダー付き
●WiFI:有り
●手ブレ補正:無し
●付属機能特徴:F測距19点、ライブビュー撮影、多重露出、最高感度ISO25600、連続撮影速度最高7コマ/秒
●記憶メディア SDメモリーカード、SDHCメモリーカード※、SDXC メモリーカード※ (※UHS-Iカード対応)
●映像圧縮方式【記録形式】MOV 映像:MPEG-4 AVC/H.264 可変(平均)ビットレート方式 音声:リニアPCM 【記録サイズとフレームレート】1920×1080(Full HD):30p/25p/24p1280×720(HD):60p/50p 640×480(SD):30p/25p
●付属レンズ:EF-S18-55 IS STM & EF-S55-250mm F4-5.6 IS STM
Canon 望遠ズームレンズ EF-S55-250mm F4-5.6 IS STM APS-C対応
Amazon価格36,500円(税込)
●ズーム倍率 (光学):0.3 multiplier_x
●焦点距離 (広角側):55 mm
●焦点距離 (望遠側):250 mm
●F値 (広角側):4 f_stop
●F値 (望遠側):32 f_stop
●レンズタイプ:ズームレンズ
●種類:望遠レンズ
●レンズ構成:12群15枚(UD レンズ1 枚)
●重量:395 g
リモコンタイマーは、ブラブラすると振動になってしまうのでベルクロで三脚に固定しました。
今回はベランダ撮影でしたので、その場から離れるためにDELAYは10秒にセット。月の撮影は長時間露光ではないのでLONGは1秒に設定。月は約2分で月一個分移動しますので、インターバルを120秒にセット。望遠端の画角だと大体12~13個分ですのでNは15回にしました。
EOS 70D+EF-S55-250mm F4-5.6 IS STM F10.0/ISO100/SS 1/250sec/焦点距離250mm(換算400mm)
先ずは月1個分のトリミング写真です。M(マニュアル)で望遠端で撮影しました。 もともとトリミングするつもりが無かったのでフォーカスは適当だったのですが、意外に綺麗に撮れました
撮影したJPEG10枚を比較明合成フリーソフト SiriusComp で合成したのがこちらです。
2分で大体1個分なので、重ねると綺麗に並びました
つづいてベランダから昼間の空を流れる雲をインターバル撮影しました。
使った機材はEOS 70Dにキャンペーンに負けて買ってしまった単焦点レンズを着けたお散歩撮影仕様の組み合わせです。
重いといわれるデジイチですが、この軽量単焦点レンズだと街歩きにはピッタリのシンプルさです。
Canon 単焦点レンズ EF40mm F2.8 STM フルサイズ対応
Amazon価格18,329円(税込)
●焦点距離:40 mm
●焦点距離 (広角側):40 mm
●焦点距離 (望遠側):40 mm
●F値 (広角側):2.8
●F値 (望遠側):22
●レンズタイプ:単焦点レンズ
●レンズ構成:4群6枚
●レンズマウント:キヤノンEF
●重量:130 g
今回は空の撮影でしたがそんなに広い画角は不要でしたのでこのレンズを選択しました。
三脚に固定してリモコンタイマーをセット。 DELAYは10秒、LONGは1秒、INTは5秒で撮影しました。
ベランダから見える対岸の幕張方面の空を撮影しました。
フォーカスが変わってしまうと困るのでマニュアルフォーカスで撮影しました。
EOS 70D+EF40mm F2.8 STM
F11.0/ISO125/SS 1/250sec/焦点距離40mm(換算64mm)
今回は幕張方面を256枚、夕方の別方向を256枚撮影しました。
PicasaでJPEGをくっつけて動画にしたあと、Windows Movie Makerでフォードイン、アウト、スピード2倍にして音楽を合成してみました。
雲が流れる様子や、突然なにも無いところからモクモクと雲が現れる様子が見えて面白いですね。
日没とともに暗くなっていくと同時にマンションに落ちている影の確度が変わる様子も見えます。
最後は一番やってみたかった北極星を中心にした星の日周運動の撮影です。
やっぱりあのグルグル画像は憧れです
本来は空気が綺麗で光害の無いキャンプ場かどこかで撮りたいのですが、今回は時間が取れないので超光害地の新浦安の北天を狙います。
北極星の方向を探す必要がありますが、肝心の北極星は光害で探せず。。
そんな時には天体望遠鏡の設置で大活躍のポーラーメーターを使います。
これを使うと角度、方向、水平が一気に調整できます。
ビクセン(Vixen) ポーラメーター
ナチュラム価格3,805円(税込4,109円)
●サイズ:高さ7.7×幅8.5×厚さ6.4cm
●重さ:100g
●コンパス:オイル式コンパス、1度単位、100ミル単位、EWSN(東西南北)表示(夜光付)
●傾斜計:5度単位(±70度以内)
●水準器:気泡式
●取付サイズ:アクセサリーシューを装備した機器
●ポーラメーターは水準器、コンパス、傾斜計をまとめた「ありそうでなかった」設計。星空雲台ポラリエ(WT)を使って星景写真を撮影する際、北極星が見えない場合でも、ポーラメーターを使用して極軸合わせ(簡易設置)をすることができます。また、カメラなどのアクセサリーシューにも取付け可能です。
EOS 70Dを選んだ理由に一つが、このバリアングル液晶です。
天体撮影の時はいつも下から覗いてましたので、普通の姿勢で撮影出来るのが素晴らしい
これで腰を悪くする事も無いですね。
今回はDELAYは10秒。今回はカメラばB(バルブモード)で10秒露光しましたのでLONGは10秒。光跡が途切れるとこまるので、インターバルは最短の1秒にしました。撮影枚数は256枚にしましたので、約45分間の星の日周運動になります。。今回はLサイズのJPEGと一緒にRAWも保存しました。
EOS 70D+EF40mm F2.8 STM F8.0/ISO1250/焦点距離40mm(換算64mm)
月と同じようにSiriusCompで合成、RAW現像しながら合成しました。
よく見ると日周運動している星の中心(北極星)が真中よりちょっと東にずれてますよね。実はコンパスが指す北(磁北)は北極星の方向(極北)より西側にずれています。私が住んでいる浦安だと約7度西です。今回はわざとちょっとずらしてダイナミック感を出してみました。
横切る光跡が何本も写ってますが、これは羽田を飛び立った飛行機の光跡です。これも浦安ならではの空です。
光害のおかげで全体的にオレンジ色になってますが、これだけ星が写っているのだから練習としては十分です。
今回はSiriusCompで合成する際に動画も作成しました。 あとからWindows Movie Makerでフォードイン、アウト、スピード2倍にして音楽を合成しました。
タイマー機能付きのリモコンを使ったインターバル撮影は、やってみると意外と簡単でした。 インターバル時間の設定ですが、説明書とは違って露光時間と次の露光時間の間の時間として設定したつもりですが、思ったとおりに動いたと思っています。
この問題は長時間露光を使う天体撮影をするときにもう一度検証してみたいと思います。
※注意:当ブログに掲載されている価格は、ブログ投稿時の価格です。実際の価格は製品ページにてご確認ください。
私のブログの写真はずっとLumix GF2で撮ってましたが、WEB向けの写真を撮る程度ですので私には十分なカメラなのですが、天体撮影を始めたとたんに「長時間露光出来ない」「バルブ撮影出来ない」「レリーズが使えない」「高ISOでノイズが多い」という普段撮りには全く気にしてなかった新しい要件が出てきてしまい、色々調べた挙句にEOSにたどり着いた訳です。
天体撮影でのデジイチデビューとなったわけですが、EOS 70Dの評価が出来る程勉強してませんので、カメラの紹介はずっと先になると思います。
今日ご紹介したいのは、天体撮影では必ず必要なインターバル撮影の話題です。
最近のカメラにはインターバル撮影機能を備えているものがたくさんありますが、天体撮影の場合には2分近い露光時間や、何十枚も撮影する事がありますので、カメラだけの機能でまかなえない場合もあります。
また撮影中にカメラを触ったり、不安定な地面の周りを歩く事による振動も避けなければなりませんので、レリーズを使った撮影は必須です。
EOS 70Dに接続可能なキヤノン純正のレリーズ( RS-60E3 )はタイマー機能はありませんし、タイマー機能付きのレリーズ( TC-80N3 )はEOS70Dには付きません。
ネットを色々調べると、RS-60E3 の端子と互換性があり、TC-80N3のようなタイマー機能を備えたタイマーリモートコントローラーが安価に購入可能であることが分かり、早速ゲットしてみました。
キヤノン/コンタックス/ペンタックス/サムスン等 RS-60E3 EOS 70D 互換 タイマーリモートコントローラー
Amazon価格1,850円(税込)
●重量:約105g (本体のみ)
●寸法:155x40x19mm
●長さ:約100cm
●使用電池:単4形x 2個(電池は付属しておりません)
●キヤノン/コンタックス/ペンタックス/サムスン等 RS-60E3 対応タイマーリモートコントローラー
実にほぼ同じ形のものが沢山あるのですが、同じ商品でもパッケージはバラバラな様で、我が家に届いたタイマーリモートコントローラーのパッケージはこんな箱でした。
メーカー名は「SHOOT]ですし、対応カメラのリストにEOS 70Dも書かれてません
多くは中国製の様ですが、多分本体のデバイスは同じなんだと思います。
気をつけなければならないのはカメラの接続端子の形です。
EOS 70Dのレリーズ端子の形はEOS 5Dなどのハイエンド機とは全く違う形です。
逆にコンタックス/ペンタックス/サムスンなどでも使えるようです。対応機種リストは販売元のHPを確認してください。
では早速細かいところを見ていきましょう!
まずシャッターボタンから。シャッターボタンは押せばカメラのシャッターが落ちます。カメラ側がバルブモードになっている場合は、押している限りはシャッターが開き続けます。
長時間露光の場合は押し続ければ言い訳ですが、もし数分以上押し続ける必要があるなら、押してそのまま上にスライドするとシャッターボタンが押しっぱなし(HOLD)で固定されます。 これは長時間露光が必要な天体撮影にはもってこいの機能です。
ちなみにこのシャッターボタンだけはは、本単電源が入っていなくても機能します。
操作ボタンはシンプルです。左のボタンが照明ボタン。押すと6秒間光り、操作中は光り続けます。私がこの機種を選んだ理由は一つはこれ。暗いところでの操作には必須です。
右のボタンはタイマーのスタート/ストップボタンです。
中央の十字矢印とセットボタンは、テレビリモコンの要領で操作します。
電源は単4電池2本です。
ここでこのリモコンの最大の弱点を発見。このリモコンには何とPOWER ON/OFFボタンがありません
つまり未使用時は電池を外せって事です。何でこんな基本的なパーツを端折っちゃうのか理解出来ませんが、ネット上では電源スイッチを付ける改造されている方も結構いらっしゃるので、私もそのうちチャレンジ予定です。
インターバル撮影の設定はシャッターを空けている時間(露光時間)と次の撮影までの時間(インターバル時間)を連続何回繰り返すか?という設定をセットすればよいわけですが、実はこの設定方法が説明書と実際の動きが違うケースがあるようで、Amazonの口コミでもご意見がバラバラ
私のところに届いたタイマーリモコンの説明書では以下の様になってます。
分かりづらいのがインターバル時間の設定です。素直に露光時間の間の時間にすればいいのに、なぜかインターバル時間に露光時間が含まれています。
発売ものの説明書を見るとこれまた別の体裁の説明書なんですが、我が家の説明書と言っていることは大体一緒。これは自分で調べるしかないですかね。。
設定は極めて簡単。DELAYは最初の露光開始までの時間。スタートしてカメラから逃げる時間です
LONGは露光時間で、カメラ側がB(バルブモード)の場合は、この時間の間だけシャッターが空いてます。この2つは1秒単位で最大99時間59分59秒まで設定可能です。
左の照明/ロックボタンを6秒長押しすると"L"と表示されてシャッターボタンと照明/ロックボタン以外は操作出来なくなります。
多分、誤操作防止の機構なんだと思います。
インターバル時間も最大99時間59分59秒まで設定可能です。方向ボタンを上下左右に押して時間を調整します。
割と感覚的に操作可能です。
最後は露光回数のセット。 最大399回繰り返し可能です。
長時間露光&連続撮影が中心の天体撮影では十分な回数ですが、街中の微動撮影を長時間掛けて撮影する場合は、以外に399回では足りないという方もいらっしゃいました。
それではインターバル撮影の練習の成果をいくつかご紹介します。
まずは昇る月のインターバル撮影にチャレンジしました。
使った機材は、カメラはキヤノンEOS 70Dとダブルレンズキットについていた望遠レンズです。
使用機材のスペックだけご紹介
Canon デジタル一眼レフカメラ EOS70D ダブルズームキット
Amazon価格143,665円(税込)
●本体サイズ(H×W×D):約139.0(幅)×104.3(高さ)×78.5(奥行)mm
●有効画素数:2020万画素
●撮像素子:APS-C
●画面サイズ:3インチ
●バリアングル液晶
●連続撮影速度 (コマ秒) 7
●ズーム倍率 (光学):3 multiplier_x
●シャッタースピード:1/8000秒
●ファインダー付き
●WiFI:有り
●手ブレ補正:無し
●付属機能特徴:F測距19点、ライブビュー撮影、多重露出、最高感度ISO25600、連続撮影速度最高7コマ/秒
●記憶メディア SDメモリーカード、SDHCメモリーカード※、SDXC メモリーカード※ (※UHS-Iカード対応)
●映像圧縮方式【記録形式】MOV 映像:MPEG-4 AVC/H.264 可変(平均)ビットレート方式 音声:リニアPCM 【記録サイズとフレームレート】1920×1080(Full HD):30p/25p/24p1280×720(HD):60p/50p 640×480(SD):30p/25p
●付属レンズ:EF-S18-55 IS STM & EF-S55-250mm F4-5.6 IS STM
Canon 望遠ズームレンズ EF-S55-250mm F4-5.6 IS STM APS-C対応
Amazon価格36,500円(税込)
●ズーム倍率 (光学):0.3 multiplier_x
●焦点距離 (広角側):55 mm
●焦点距離 (望遠側):250 mm
●F値 (広角側):4 f_stop
●F値 (望遠側):32 f_stop
●レンズタイプ:ズームレンズ
●種類:望遠レンズ
●レンズ構成:12群15枚(UD レンズ1 枚)
●重量:395 g
リモコンタイマーは、ブラブラすると振動になってしまうのでベルクロで三脚に固定しました。
今回はベランダ撮影でしたので、その場から離れるためにDELAYは10秒にセット。月の撮影は長時間露光ではないのでLONGは1秒に設定。月は約2分で月一個分移動しますので、インターバルを120秒にセット。望遠端の画角だと大体12~13個分ですのでNは15回にしました。
EOS 70D+EF-S55-250mm F4-5.6 IS STM F10.0/ISO100/SS 1/250sec/焦点距離250mm(換算400mm)
先ずは月1個分のトリミング写真です。M(マニュアル)で望遠端で撮影しました。 もともとトリミングするつもりが無かったのでフォーカスは適当だったのですが、意外に綺麗に撮れました
撮影したJPEG10枚を比較明合成フリーソフト SiriusComp で合成したのがこちらです。
2分で大体1個分なので、重ねると綺麗に並びました
つづいてベランダから昼間の空を流れる雲をインターバル撮影しました。
使った機材はEOS 70Dにキャンペーンに負けて買ってしまった単焦点レンズを着けたお散歩撮影仕様の組み合わせです。
重いといわれるデジイチですが、この軽量単焦点レンズだと街歩きにはピッタリのシンプルさです。
Canon 単焦点レンズ EF40mm F2.8 STM フルサイズ対応
Amazon価格18,329円(税込)
●焦点距離:40 mm
●焦点距離 (広角側):40 mm
●焦点距離 (望遠側):40 mm
●F値 (広角側):2.8
●F値 (望遠側):22
●レンズタイプ:単焦点レンズ
●レンズ構成:4群6枚
●レンズマウント:キヤノンEF
●重量:130 g
今回は空の撮影でしたがそんなに広い画角は不要でしたのでこのレンズを選択しました。
三脚に固定してリモコンタイマーをセット。 DELAYは10秒、LONGは1秒、INTは5秒で撮影しました。
ベランダから見える対岸の幕張方面の空を撮影しました。
フォーカスが変わってしまうと困るのでマニュアルフォーカスで撮影しました。
EOS 70D+EF40mm F2.8 STM
F11.0/ISO125/SS 1/250sec/焦点距離40mm(換算64mm)
今回は幕張方面を256枚、夕方の別方向を256枚撮影しました。
PicasaでJPEGをくっつけて動画にしたあと、Windows Movie Makerでフォードイン、アウト、スピード2倍にして音楽を合成してみました。
雲が流れる様子や、突然なにも無いところからモクモクと雲が現れる様子が見えて面白いですね。
日没とともに暗くなっていくと同時にマンションに落ちている影の確度が変わる様子も見えます。
最後は一番やってみたかった北極星を中心にした星の日周運動の撮影です。
やっぱりあのグルグル画像は憧れです
本来は空気が綺麗で光害の無いキャンプ場かどこかで撮りたいのですが、今回は時間が取れないので超光害地の新浦安の北天を狙います。
北極星の方向を探す必要がありますが、肝心の北極星は光害で探せず。。
そんな時には天体望遠鏡の設置で大活躍のポーラーメーターを使います。
これを使うと角度、方向、水平が一気に調整できます。
ビクセン(Vixen) ポーラメーター
ナチュラム価格3,805円(税込4,109円)
●サイズ:高さ7.7×幅8.5×厚さ6.4cm
●重さ:100g
●コンパス:オイル式コンパス、1度単位、100ミル単位、EWSN(東西南北)表示(夜光付)
●傾斜計:5度単位(±70度以内)
●水準器:気泡式
●取付サイズ:アクセサリーシューを装備した機器
●ポーラメーターは水準器、コンパス、傾斜計をまとめた「ありそうでなかった」設計。星空雲台ポラリエ(WT)を使って星景写真を撮影する際、北極星が見えない場合でも、ポーラメーターを使用して極軸合わせ(簡易設置)をすることができます。また、カメラなどのアクセサリーシューにも取付け可能です。
EOS 70Dを選んだ理由に一つが、このバリアングル液晶です。
天体撮影の時はいつも下から覗いてましたので、普通の姿勢で撮影出来るのが素晴らしい
これで腰を悪くする事も無いですね。
今回はDELAYは10秒。今回はカメラばB(バルブモード)で10秒露光しましたのでLONGは10秒。光跡が途切れるとこまるので、インターバルは最短の1秒にしました。撮影枚数は256枚にしましたので、約45分間の星の日周運動になります。。今回はLサイズのJPEGと一緒にRAWも保存しました。
EOS 70D+EF40mm F2.8 STM F8.0/ISO1250/焦点距離40mm(換算64mm)
月と同じようにSiriusCompで合成、RAW現像しながら合成しました。
よく見ると日周運動している星の中心(北極星)が真中よりちょっと東にずれてますよね。実はコンパスが指す北(磁北)は北極星の方向(極北)より西側にずれています。私が住んでいる浦安だと約7度西です。今回はわざとちょっとずらしてダイナミック感を出してみました。
横切る光跡が何本も写ってますが、これは羽田を飛び立った飛行機の光跡です。これも浦安ならではの空です。
光害のおかげで全体的にオレンジ色になってますが、これだけ星が写っているのだから練習としては十分です。
今回はSiriusCompで合成する際に動画も作成しました。 あとからWindows Movie Makerでフォードイン、アウト、スピード2倍にして音楽を合成しました。
タイマー機能付きのリモコンを使ったインターバル撮影は、やってみると意外と簡単でした。 インターバル時間の設定ですが、説明書とは違って露光時間と次の露光時間の間の時間として設定したつもりですが、思ったとおりに動いたと思っています。
この問題は長時間露光を使う天体撮影をするときにもう一度検証してみたいと思います。
※注意:当ブログに掲載されている価格は、ブログ投稿時の価格です。実際の価格は製品ページにてご確認ください。
2013年12月28日
冬空のM42 オリオン大星雲観測&撮影!
会社からの帰り路、新浦安駅に着いて空を見上げるとオリオン座が良く見えます。
有名な3つ星のすぐ下にあるM42オリオン大星雲は星雲撮影の入門向けの天体という事で、初めて撮影に挑戦してみました。
望遠鏡は愛用のVixen ED81S+赤道儀 SXD2です。
ビクセン(Vixen) ED81S鏡筒
ナチュラム価格83,333円(税込87,500円)
●サイズ:長さ583mm、外径90mm
●対物レンズ有効径:81mm/EDレンズ・アポクロマート、マルチコート
●焦点距離(口径比F):625mm(F7.7)
●パーツ取付サイズ:ネジ込み/60mm・42mmTリング用ネジ、差し込み/50.8mm(50.8mm接眼レンズをご使用の際は、別売オプションパーツが必要です。)、31.7mm(フリップミラー付)
●重さ:3.5kg(本体2.3kg)
●分解能・極限等級:1.43秒・11.3等星
●集光力:肉眼の134倍
●ファインダー:XYスポットファインダー(等倍)
●プレート、バンド等:鏡筒バンド、アタッチメントプレートWT
●写真撮影:拡大、直焦、コンパクトデジカメ(コリメート)撮影可(別途カメラアダプター等が必要です。)
●屈折式
ビクセン(Vixen) SXD2赤道儀
ナチュラム価格248,032円(税込260,434円)
●大きさ:340×360×128mm(突起部をのぞく)
●重さ:約9.2kg(ウェイト除く)
●赤経微動:材質/真鍮、ウォームホイルによる全周微動、直径72mm、歯数180枚
●赤緯微動:材質/真鍮、ウォームホイルによる全周微動、直径/72mm、歯数/180枚
●ウォーム軸:材質/真鍮、直径9mm
●赤経軸(極軸):材質/炭素鋼、直径40mm
●赤緯軸:材質/炭素鋼、直径35mm
●ベアリング数:9個
●ウェイト軸:直径20mm、本体収納式・ステンレス製
●極軸望遠鏡:内蔵式6倍20mm、実視界8度、水準器・明視野照明付、据付精度約3分
●方位角範囲:微動/約±7度、ダブルスクリュー式/1回転約1.2度
●極軸傾斜角範囲:高度0~70度(微動範囲±15度)、目盛2度単位 3段階使用可、タンジェントスクリュー式微動ネジ付、1回転約0.8度
●駆動:パルスモーターによる電動駆動、マイクロステップ駆動(250pps)
●自動導入・追尾装置:STARBOOK TENコントローラーによる自動導入、高精度追尾、最高1000倍速(対恒星時)
●コントローラー接続端子:D-SUB9PINオス
●電源端子:DC12V EIAJ RC5320A Class4
ベランダ撮影ですので見える範囲も限られますが、シリウス、木星、リゲル、ベテルギウスを選んで入念に位置合わせ(アライメント)を行いました。 その後はStarbook TenにM42オリオン大星雲の位置を導入するだけ。。
M42オリオン大星雲はオリオン座の3つ星の下にあるんですね。M43と重なっている感じに見えます。
正直あんまり分かってませんでしたが、そこは道具のチカラ! 素人のちょいカジリのハードルを極端に下げてくれます
今回の撮影条件はこんな感じです。
●鏡筒:Vixen ED81S+LPS-P2+レデューサーED (F7.7)で直焦点撮影
●赤道儀:Vixen SXD2
●カメラ:Panasonic DMC-GF2/ISO1600
●露光時間:1330sec (30sec×11+40sec×4+60sec×14)
Lumix GF2は長時間シャッターを開けるバルブ撮影が出来ませんので天体撮影には不向きなことは間違いないんですが、複数の画像を重ねるコンポジット処理をはじめとする画像処理で色々何とかなることを知ってからは、スペックが低いカメラでも挑戦する気になったわけです。
コンポジット処理で複数の画像を重ねる事でノイズを抑える事が出来るらしいので、ISOを1600まで上げても枚数を稼げばある程度のノイズが軽減できます。
ISOが上げられればシャッタースピードを短く抑える事が出来ますので、私のカメラの限界 60秒 までの間で色々出来そうです。
ここから先は画像処理です。 まずはDeepsky stacker 3.3.3 Beta 51でダークフレームと一緒に全部コンポジットした画像がこちらです。
見た感じ空がニュートラルグレーになってますが、これが画像処理のスタート地点になります。 この時点でM42がキチンと識別できます。
この画像はトリミングを全くしてませんので、想像以上に星雲が大きく写ったという事になりますね。
この後の画像処理が腕の見せ所なのかもしれませんが、私には知識が全くありません
それでも何とか綺麗な画像を得たいという事でノウハウをネットで探しまくりました。
そして辿り着いたのが フリーの画像処理ツール YIMG を活用してM42 オリオン大星雲を画像処理しているこちらのページです。
ここに書かれているとおりに処理したのがこちらの画像です。 自分でもびっくりするほど綺麗に処理できました。
ちなみに今回はコンポジット後はJPEGで処理しました。
星雲の部分をトリミングしたのが以下の画像です。 これだけでもかなり満足なのですが、ちょっと暗くて星雲の広がりが今ひとつな感じです。
もうちょっと何とかならないのか?素人画像処理をJPEG画像に対して色々やってみたんですがうまくいきません。 明るさやコントラストを変化させれば暗い部分も浮かび上がるんですが、ノイズがどんどん増えてしまいます。
色々調べた結果、RAWデータのまま GIMP2.8というフリーツールをつかってトーンカーブ処理とソフト処理してみたところ、まるで図鑑の写真のような画像を作り出すことが出来ました。 前回はRAWデータをJPEGにした時点でデータが色々失われた事が失敗の原因と分かりました。
クリックで拡大します.. ColorBoxテスト中..
冬の空は天体観測には向いてますが、やっぱり寒い
でもこんなに綺麗に撮影出来るなら、他の天体にもチャレンジしてみたいですね。
※注意:当ブログに掲載されている価格は、ブログ投稿時の発売前の参考価格です。実際の価格は発売後の製品ページにてご確認ください。
有名な3つ星のすぐ下にあるM42オリオン大星雲は星雲撮影の入門向けの天体という事で、初めて撮影に挑戦してみました。
望遠鏡は愛用のVixen ED81S+赤道儀 SXD2です。
ビクセン(Vixen) ED81S鏡筒
ナチュラム価格83,333円(税込87,500円)
●サイズ:長さ583mm、外径90mm
●対物レンズ有効径:81mm/EDレンズ・アポクロマート、マルチコート
●焦点距離(口径比F):625mm(F7.7)
●パーツ取付サイズ:ネジ込み/60mm・42mmTリング用ネジ、差し込み/50.8mm(50.8mm接眼レンズをご使用の際は、別売オプションパーツが必要です。)、31.7mm(フリップミラー付)
●重さ:3.5kg(本体2.3kg)
●分解能・極限等級:1.43秒・11.3等星
●集光力:肉眼の134倍
●ファインダー:XYスポットファインダー(等倍)
●プレート、バンド等:鏡筒バンド、アタッチメントプレートWT
●写真撮影:拡大、直焦、コンパクトデジカメ(コリメート)撮影可(別途カメラアダプター等が必要です。)
●屈折式
ビクセン(Vixen) SXD2赤道儀
ナチュラム価格248,032円(税込260,434円)
●大きさ:340×360×128mm(突起部をのぞく)
●重さ:約9.2kg(ウェイト除く)
●赤経微動:材質/真鍮、ウォームホイルによる全周微動、直径72mm、歯数180枚
●赤緯微動:材質/真鍮、ウォームホイルによる全周微動、直径/72mm、歯数/180枚
●ウォーム軸:材質/真鍮、直径9mm
●赤経軸(極軸):材質/炭素鋼、直径40mm
●赤緯軸:材質/炭素鋼、直径35mm
●ベアリング数:9個
●ウェイト軸:直径20mm、本体収納式・ステンレス製
●極軸望遠鏡:内蔵式6倍20mm、実視界8度、水準器・明視野照明付、据付精度約3分
●方位角範囲:微動/約±7度、ダブルスクリュー式/1回転約1.2度
●極軸傾斜角範囲:高度0~70度(微動範囲±15度)、目盛2度単位 3段階使用可、タンジェントスクリュー式微動ネジ付、1回転約0.8度
●駆動:パルスモーターによる電動駆動、マイクロステップ駆動(250pps)
●自動導入・追尾装置:STARBOOK TENコントローラーによる自動導入、高精度追尾、最高1000倍速(対恒星時)
●コントローラー接続端子:D-SUB9PINオス
●電源端子:DC12V EIAJ RC5320A Class4
ベランダ撮影ですので見える範囲も限られますが、シリウス、木星、リゲル、ベテルギウスを選んで入念に位置合わせ(アライメント)を行いました。 その後はStarbook TenにM42オリオン大星雲の位置を導入するだけ。。
M42オリオン大星雲はオリオン座の3つ星の下にあるんですね。M43と重なっている感じに見えます。
正直あんまり分かってませんでしたが、そこは道具のチカラ! 素人のちょいカジリのハードルを極端に下げてくれます
今回の撮影条件はこんな感じです。
●鏡筒:Vixen ED81S+LPS-P2+レデューサーED (F7.7)で直焦点撮影
●赤道儀:Vixen SXD2
●カメラ:Panasonic DMC-GF2/ISO1600
●露光時間:1330sec (30sec×11+40sec×4+60sec×14)
Lumix GF2は長時間シャッターを開けるバルブ撮影が出来ませんので天体撮影には不向きなことは間違いないんですが、複数の画像を重ねるコンポジット処理をはじめとする画像処理で色々何とかなることを知ってからは、スペックが低いカメラでも挑戦する気になったわけです。
コンポジット処理で複数の画像を重ねる事でノイズを抑える事が出来るらしいので、ISOを1600まで上げても枚数を稼げばある程度のノイズが軽減できます。
ISOが上げられればシャッタースピードを短く抑える事が出来ますので、私のカメラの限界 60秒 までの間で色々出来そうです。
ここから先は画像処理です。 まずはDeepsky stacker 3.3.3 Beta 51でダークフレームと一緒に全部コンポジットした画像がこちらです。
見た感じ空がニュートラルグレーになってますが、これが画像処理のスタート地点になります。 この時点でM42がキチンと識別できます。
この画像はトリミングを全くしてませんので、想像以上に星雲が大きく写ったという事になりますね。
この後の画像処理が腕の見せ所なのかもしれませんが、私には知識が全くありません
それでも何とか綺麗な画像を得たいという事でノウハウをネットで探しまくりました。
そして辿り着いたのが フリーの画像処理ツール YIMG を活用してM42 オリオン大星雲を画像処理しているこちらのページです。
ここに書かれているとおりに処理したのがこちらの画像です。 自分でもびっくりするほど綺麗に処理できました。
ちなみに今回はコンポジット後はJPEGで処理しました。
星雲の部分をトリミングしたのが以下の画像です。 これだけでもかなり満足なのですが、ちょっと暗くて星雲の広がりが今ひとつな感じです。
もうちょっと何とかならないのか?素人画像処理をJPEG画像に対して色々やってみたんですがうまくいきません。 明るさやコントラストを変化させれば暗い部分も浮かび上がるんですが、ノイズがどんどん増えてしまいます。
色々調べた結果、RAWデータのまま GIMP2.8というフリーツールをつかってトーンカーブ処理とソフト処理してみたところ、まるで図鑑の写真のような画像を作り出すことが出来ました。 前回はRAWデータをJPEGにした時点でデータが色々失われた事が失敗の原因と分かりました。
クリックで拡大します.. ColorBoxテスト中..
冬の空は天体観測には向いてますが、やっぱり寒い
でもこんなに綺麗に撮影出来るなら、他の天体にもチャレンジしてみたいですね。
※注意:当ブログに掲載されている価格は、ブログ投稿時の発売前の参考価格です。実際の価格は発売後の製品ページにてご確認ください。
2013年12月14日
ラブジョイ彗星観測に挑戦!
アイソン彗星の崩壊という劇的なニュースから数日立ちましたが、今度はラブジョイ彗星の話題が増えてきました。
ラブジョイ彗星は我が家のベランダからみると早朝4時前後の東北東の方向から昇ってきます。
観測時間がちょっと遅いとすぐに日の出の時間になってしまうので、今回は午前3時半からセッティングを開始しました。
観測につかった望遠鏡はビクセンのED81S、赤道儀はSXD2です。最近ようやくセッティングになれてきましたが、まだまだまごつきます。
ビクセン(Vixen) ED81S鏡筒
ナチュラム価格83,333円(税込87,500円)
●サイズ:長さ583mm、外径90mm
●対物レンズ有効径:81mm/EDレンズ・アポクロマート、マルチコート
●焦点距離(口径比F):625mm(F7.7)
●パーツ取付サイズ:ネジ込み/60mm・42mmTリング用ネジ、差し込み/50.8mm(50.8mm接眼レンズをご使用の際は、別売オプションパーツが必要です。)、31.7mm(フリップミラー付)
●重さ:3.5kg(本体2.3kg)
●分解能・極限等級:1.43秒・11.3等星
●集光力:肉眼の134倍
●ファインダー:XYスポットファインダー(等倍)
●プレート、バンド等:鏡筒バンド、アタッチメントプレートWT
●写真撮影:拡大、直焦、コンパクトデジカメ(コリメート)撮影可(別途カメラアダプター等が必要です。)
●屈折式
ビクセン(Vixen) SXD2赤道儀
ナチュラム価格248,032円(税込260,434円)
●大きさ:340×360×128mm(突起部をのぞく)
●重さ:約9.2kg(ウェイト除く)
●赤経微動:材質/真鍮、ウォームホイルによる全周微動、直径72mm、歯数180枚
●赤緯微動:材質/真鍮、ウォームホイルによる全周微動、直径/72mm、歯数/180枚
●ウォーム軸:材質/真鍮、直径9mm
●赤経軸(極軸):材質/炭素鋼、直径40mm
●赤緯軸:材質/炭素鋼、直径35mm
●ベアリング数:9個
●ウェイト軸:直径20mm、本体収納式・ステンレス製
●極軸望遠鏡:内蔵式6倍20mm、実視界8度、水準器・明視野照明付、据付精度約3分
●方位角範囲:微動/約±7度、ダブルスクリュー式/1回転約1.2度
●極軸傾斜角範囲:高度0~70度(微動範囲±15度)、目盛2度単位 3段階使用可、タンジェントスクリュー式微動ネジ付、1回転約0.8度
●駆動:パルスモーターによる電動駆動、マイクロステップ駆動(250pps)
●自動導入・追尾装置:STARBOOK TENコントローラーによる自動導入、高精度追尾、最高1000倍速(対恒星時)
●コントローラー接続端子:D-SUB9PINオス
●電源端子:DC12V EIAJ RC5320A Class4
星を追尾する赤道儀が正しい方向に向いていないと長時間露光の撮影では星が流れてしまいますので、今回はアークツゥルス、火星、スピカの3つの恒星で念入りにアライメントしました。
カメラはずっと前から使っている Lumix GF2ですので、最大露光時間は60秒です。 やはりノイズが目立ってしまいますので、ISO1600が限界です。 ですからとにかく枚数で稼ぐしかありません。
ISO1600/60sec×15撮影、その他にISO1600/30sec×10枚、ISO800/60sec×15枚ととにかく沢山撮影しました。
沢山撮影する理由は、コンポジットという重ね合わせの画像処理では枚数を重ねるほどノイズが軽減され尾がよく写るからです。
Deep Sky Stackerでいろいろ組み合わせながら重ねて、そのあとPicasaで色調整しただけの写真がこちら。。
Vixen ED81S+LPS-P2+レデューサーED (F7.7)で直焦点撮影
Vixen SXD2赤道儀
Panasonic DMC-GF2/ISO1600 露光時間:240sec (60sec×4)
Deepsky stacker 3.3.3 Beta 51でダークフレームと一緒にStar+Comet Stackingでコンポジット
Picasaでコントラスト、ダーク調整、トリミングなし
ED81Sに純正のレデューサーをつけてますので焦点距離は419mmになりますが、トリミングなしでこの大きさで写ります
パンスターズ彗星が何となくちっちゃくてぼやけていたので、正直びっくりです。 加えて千葉県浦安市の光害だらけの低高度でこれだけ写ったのだからかなり満足です。
光害カットフィルター LPS-P2 の効果が大きいのかもしれませんが、効果検証は必要ですね。
何よりも今回驚いたのが、彗星の青緑の核がしっかり写ったことです。これは肉眼でも見えませんでしたので本当にびっくりしました。
ノイズの取り方がまだちょっと分かってないので、まだまだ修行が必要ですが
ラブジョイ彗星はもしかしたらアイソン彗星よりも綺麗にみえているんじゃないかなぁ?というのが個人的な感想です。
今月23日には太陽にもっとも接近するライブジョイ彗星はまだまだ増光中? 尾がもっと見えるようになったらまた撮影してみるつもりです。
我が家のベランダ天体観測はまだまだつづく。。
※注意:当ブログに掲載されている価格は、ブログ投稿時の発売前の参考価格です。実際の価格は発売後の製品ページにてご確認ください。
ラブジョイ彗星は我が家のベランダからみると早朝4時前後の東北東の方向から昇ってきます。
観測時間がちょっと遅いとすぐに日の出の時間になってしまうので、今回は午前3時半からセッティングを開始しました。
観測につかった望遠鏡はビクセンのED81S、赤道儀はSXD2です。最近ようやくセッティングになれてきましたが、まだまだまごつきます。
ビクセン(Vixen) ED81S鏡筒
ナチュラム価格83,333円(税込87,500円)
●サイズ:長さ583mm、外径90mm
●対物レンズ有効径:81mm/EDレンズ・アポクロマート、マルチコート
●焦点距離(口径比F):625mm(F7.7)
●パーツ取付サイズ:ネジ込み/60mm・42mmTリング用ネジ、差し込み/50.8mm(50.8mm接眼レンズをご使用の際は、別売オプションパーツが必要です。)、31.7mm(フリップミラー付)
●重さ:3.5kg(本体2.3kg)
●分解能・極限等級:1.43秒・11.3等星
●集光力:肉眼の134倍
●ファインダー:XYスポットファインダー(等倍)
●プレート、バンド等:鏡筒バンド、アタッチメントプレートWT
●写真撮影:拡大、直焦、コンパクトデジカメ(コリメート)撮影可(別途カメラアダプター等が必要です。)
●屈折式
ビクセン(Vixen) SXD2赤道儀
ナチュラム価格248,032円(税込260,434円)
●大きさ:340×360×128mm(突起部をのぞく)
●重さ:約9.2kg(ウェイト除く)
●赤経微動:材質/真鍮、ウォームホイルによる全周微動、直径72mm、歯数180枚
●赤緯微動:材質/真鍮、ウォームホイルによる全周微動、直径/72mm、歯数/180枚
●ウォーム軸:材質/真鍮、直径9mm
●赤経軸(極軸):材質/炭素鋼、直径40mm
●赤緯軸:材質/炭素鋼、直径35mm
●ベアリング数:9個
●ウェイト軸:直径20mm、本体収納式・ステンレス製
●極軸望遠鏡:内蔵式6倍20mm、実視界8度、水準器・明視野照明付、据付精度約3分
●方位角範囲:微動/約±7度、ダブルスクリュー式/1回転約1.2度
●極軸傾斜角範囲:高度0~70度(微動範囲±15度)、目盛2度単位 3段階使用可、タンジェントスクリュー式微動ネジ付、1回転約0.8度
●駆動:パルスモーターによる電動駆動、マイクロステップ駆動(250pps)
●自動導入・追尾装置:STARBOOK TENコントローラーによる自動導入、高精度追尾、最高1000倍速(対恒星時)
●コントローラー接続端子:D-SUB9PINオス
●電源端子:DC12V EIAJ RC5320A Class4
星を追尾する赤道儀が正しい方向に向いていないと長時間露光の撮影では星が流れてしまいますので、今回はアークツゥルス、火星、スピカの3つの恒星で念入りにアライメントしました。
カメラはずっと前から使っている Lumix GF2ですので、最大露光時間は60秒です。 やはりノイズが目立ってしまいますので、ISO1600が限界です。 ですからとにかく枚数で稼ぐしかありません。
ISO1600/60sec×15撮影、その他にISO1600/30sec×10枚、ISO800/60sec×15枚ととにかく沢山撮影しました。
沢山撮影する理由は、コンポジットという重ね合わせの画像処理では枚数を重ねるほどノイズが軽減され尾がよく写るからです。
Deep Sky Stackerでいろいろ組み合わせながら重ねて、そのあとPicasaで色調整しただけの写真がこちら。。
Vixen ED81S+LPS-P2+レデューサーED (F7.7)で直焦点撮影
Vixen SXD2赤道儀
Panasonic DMC-GF2/ISO1600 露光時間:240sec (60sec×4)
Deepsky stacker 3.3.3 Beta 51でダークフレームと一緒にStar+Comet Stackingでコンポジット
Picasaでコントラスト、ダーク調整、トリミングなし
ED81Sに純正のレデューサーをつけてますので焦点距離は419mmになりますが、トリミングなしでこの大きさで写ります
パンスターズ彗星が何となくちっちゃくてぼやけていたので、正直びっくりです。 加えて千葉県浦安市の光害だらけの低高度でこれだけ写ったのだからかなり満足です。
光害カットフィルター LPS-P2 の効果が大きいのかもしれませんが、効果検証は必要ですね。
何よりも今回驚いたのが、彗星の青緑の核がしっかり写ったことです。これは肉眼でも見えませんでしたので本当にびっくりしました。
ノイズの取り方がまだちょっと分かってないので、まだまだ修行が必要ですが
ラブジョイ彗星はもしかしたらアイソン彗星よりも綺麗にみえているんじゃないかなぁ?というのが個人的な感想です。
今月23日には太陽にもっとも接近するライブジョイ彗星はまだまだ増光中? 尾がもっと見えるようになったらまた撮影してみるつもりです。
我が家のベランダ天体観測はまだまだつづく。。
※注意:当ブログに掲載されている価格は、ブログ投稿時の発売前の参考価格です。実際の価格は発売後の製品ページにてご確認ください。
2013年11月23日
アイソン彗星観測&撮影 にチャレンジ!
皆さん、最近話題のアイソン彗星はご存知でしょうか? 天体観測ド素人の私にとってはワクワクする天体イベントです。
昨年購入したVixenの天体望遠鏡で是非長くの伸びる尾を是非撮ってみたいのですが、経験があまりに無いので四苦八苦です。
11月27日には近日点に到達するアイソン彗星は、今の時期は日の出直前の東南東の方向から登ってきます。
その後すぐに太陽が登ってきますので、撮影できる時間はほんのわずかです。 手際よくできない私にとっては、事前準備が最大の課題です。
まずは何時頃にどの方向に望遠鏡を向ければ良いのか確認する必要がありますが、そこは赤道儀に付属のStar Book Tenの力を借りれば、ド素人の私でも正確に鏡筒をアイソン彗星に向ける事ができます。
こちらがStar Book Ten本体です。事前にアイソン彗星の軌道データを登録してますので、選んで「導入」と指示するだけで赤道儀 SDX2がカッコいいギア音を響かせながら鏡筒を動かしてくれます。
私にとっては猫に小判のギアですが、天体観測のハードルを下げてくれるとてもありがたい存在です。
私が愛用している基本セットを紹介します。
まずは鏡筒から。 これを選ぶまでにはビックカメラ有楽町店地下の天体望遠鏡売り場に何度も通いました。
ビクセンから来ている方に素人なりの希望を伝え、先々まで長く使えるポテンシャルの高いこの鏡筒を選びました。
ビクセン(Vixen) ED81S鏡筒
ナチュラム価格83,333円(税込87,500円)
●サイズ:長さ583mm、外径90mm
●対物レンズ有効径:81mm/EDレンズ・アポクロマート、マルチコート
●焦点距離(口径比F):625mm(F7.7)
●パーツ取付サイズ:ネジ込み/60mm・42mmTリング用ネジ、差し込み/50.8mm(50.8mm接眼レンズをご使用の際は、別売オプションパーツが必要です。)、31.7mm(フリップミラー付)
●重さ:3.5kg(本体2.3kg)
●分解能・極限等級:1.43秒・11.3等星
●集光力:肉眼の134倍
●ファインダー:XYスポットファインダー(等倍)
●プレート、バンド等:鏡筒バンド、アタッチメントプレートWT
●写真撮影:拡大、直焦、コンパクトデジカメ(コリメート)撮影可(別途カメラアダプター等が必要です。)
●屈折式
そしてとても頼りにしている赤道儀は、天空のデータを何でも知っているStar Book Ten が付属のSXD2を選びました。
ビクセン(Vixen) SXD2赤道儀
ナチュラム価格248,032円(税込260,434円)
●大きさ:340×360×128mm(突起部をのぞく)
●重さ:約9.2kg(ウェイト除く)
●赤経微動:材質/真鍮、ウォームホイルによる全周微動、直径72mm、歯数180枚
●赤緯微動:材質/真鍮、ウォームホイルによる全周微動、直径/72mm、歯数/180枚
●ウォーム軸:材質/真鍮、直径9mm
●赤経軸(極軸):材質/炭素鋼、直径40mm
●赤緯軸:材質/炭素鋼、直径35mm
●ベアリング数:9個
●ウェイト軸:直径20mm、本体収納式・ステンレス製
●極軸望遠鏡:内蔵式6倍20mm、実視界8度、水準器・明視野照明付、据付精度約3分
●方位角範囲:微動/約±7度、ダブルスクリュー式/1回転約1.2度
●極軸傾斜角範囲:高度0~70度(微動範囲±15度)、目盛2度単位 3段階使用可、タンジェントスクリュー式微動ネジ付、1回転約0.8度
●駆動:パルスモーターによる電動駆動、マイクロステップ駆動(250pps)
●自動導入・追尾装置:STARBOOK TENコントローラーによる自動導入、高精度追尾、最高1000倍速(対恒星時)
●コントローラー接続端子:D-SUB9PINオス
●電源端子:DC12V EIAJ RC5320A Class4
Star Book Ten で アイソン彗星を選ぶと、こんな感じでその時間のその方向にあるあらゆる天体の情報がわかります。
今回は土星と水星が近くにある事がわかりますね。
ここで一つ問題が。。
いくらStar Book Tenアイソン彗星の場所をが教えてくれたとしても、天体望遠鏡た正しい方向を向いている必要があります。
これを極軸合わせというそうなのですが、簡単にいうと北極星のある方向に天体望遠鏡を合わせてリセットするイメージです。
通常は赤道儀についている極軸望遠鏡を使ってのぞきながら合わせるのですが、今回は南に向いたベランダですので北極星が見えません。 そこで望遠鏡にコンパスをつけてまず大体の方向に合わせます。その時使ったのがこの秘密兵器です。
ビクセン(Vixen) ポーラメーター
ナチュラム価格3,805円(税込3,995円)
●サイズ:高さ7.7×幅8.5×厚さ6.4cm
●重さ:100g
●コンパス:オイル式コンパス、1度単位、100ミル単位、EWSN(東西南北)表示(夜光付)
●傾斜計:5度単位(±70度以内)
●水準器:気泡式
●取付サイズ:アクセサリーシューを装備した機器
●ポーラメーターは水準器、コンパス、傾斜計をまとめた「ありそうでなかった」設計。星空雲台ポラリエ(WT)を使って星景写真を撮影する際、北極星が見えない場合でも、ポーラメーターを使用して極軸合わせ(簡易設置)をすることができます。また、カメラなどのアクセサリーシューにも取付け可能です。
次にStar Book Tenでいくつか恒星を選んで微調整します。 この調整をアライメントというそうです。2~3個の恒星を選べば、誤差をStar Book Tenが修正してくれるらしいんですよね。 これだけやれば次にアイソン彗星を選べばほぼ確実に望遠鏡の視野の真ん中に収まってくれる優れた機能です。
今回は視界に入った明るい星を適当に選びました。 視界の真ん中に入れると同時にピント合わせの練習もしました。
下の写真は北東の方向に見えた うしかい座α星のアルクトゥルスです。
適当に撮った割には綺麗に撮れました。 道具の力って本当にすごいです
いよいよアイソン彗星を導入して20mmと5mmの接眼レンズで交互に覗いてみましたが、その方向には何も見えず
一体どうなっているのかわかりませんが、ネットの情報では双眼鏡でも視認はまだ難しいという事でしたので、Star Book Tenを信じて作業を続ける事にしました。
次は天体望遠鏡にカメラを接続する作業です。 カメラを取り付ける方法は、撮る天体によって色々使い分けるそうですが、彗星の撮影にはTリングを使って直接カメラを接続する 直焦点撮影という方法が良いそうです。つまり鏡筒であるED81Sを望遠レンズとして直接接続すイメージですね。
ひとまず鏡筒についていた接眼レンズをフリップミラーごと外してカメラーを接続できるアダプターを取り付けます。
それにしてもED81Sのスペックを見て驚きましたが、F値が7.7しかありません。焦点距離 625mmだと仕方ないなぁという感じですが、普段 F1.7の単焦点レンズを使っている私にとってはちょっと驚きです。 でもちょっと暗すぎないか?
これをちょっとだけ解決する方法をビックカメラのVixenおじさんに教えていただきました。 それがレデューサーと呼ばれる秘密兵器です。
ビクセン(Vixen) レデューサーED(F7.7用)
ナチュラム価格19,600円(税込20,580円)
●鏡筒の焦点距離を短縮、F値を明るくし視野を広げます。
●焦点距離を0.67倍短縮します。
※ED81S、ED103S、ED115Sのみ使用可能
カメラをちょっと勉強して レンズの明るさを表すF値は焦点距離を:有効口径で割った値である事を知りましたが、このレデューサーを使えば焦点距離が0.67倍になり、結果としてF値が下がる(つまり明るくなる)という事になります。
ED81Sにこのレデューサーを装着する事で、625mm(F7.7) → 419mm(F5.2)まで明るくなります。
あとはレデューサーとカメラの間に直焦ワイドアダプターとTリングを噛ませるだけです。私が愛用しているカメラはミラーレス一眼のLumix GF2 ですので、マイクロフォーサーズのTリングが必要です。
ビクセン(Vixen) 直焦ワイドアダプター 60一般用
ナチュラム価格3,963円(税込4,161円)
●サイズ:径72×厚さ20mm
●重さ:55g
●R200SS、VC200L(VC用延長チューブ併用)用
●EDシリーズ(F7.7)併用:レデューサーED(F7.7)併用
●各種カメラ用Tリングと併用
●キヤノンEOS、一般用2種
●一般用:ニコン、キャノン(MF)、ミノルタ(MF)、ペンタックス、コニカ、ヤシカ
●Tリングのねじ込み部分を分解取付することにより、ケラレの原因となる内径を大きくします。フィルム一眼レフカメラ、フルサイズデジタル一眼レフカメラ使用時に有効なパーツです。
ビクセン(Vixen) Tリング(N)・マイクロフォーサーズ用
ナチュラム価格3,981円(税込4,180円)
●重さ:110g
●取付可能一眼レフカメラ名:デジタルカメラ「オリンパスペンE-P1、E-P2、E-PL1、E-PL1s、E-PL2」/「Panasonic DMC-G1、DMC-G2、DMC-GH1、DMC-GH2、DMC-GF1、DMC-GF2」
マイクロフォーサーズ用Tリング、直焦ワイドアダプター、レデューサーを合体させるとこうなります。 これをED81Sにくっつけるだけで、カメラの超望遠レンズの完成です
ここから先はトライ&エラーの連続でした。 もたもたしているうちドンドン日が昇ってしまいます。
まずはISO800で40秒ほどシャッターを開いてたところ、ちょっと露出オーバー
それでも中心付近にうっすらと尾を引いたアイソン彗星が写ってますね。
結局、ISO1600と800 シャッタースピードを10,20,40秒でそれぞれ4枚づつ撮影しました。都度チェックしていると時間が過ぎてしまうのでドンドンシャッターを切りました。
40分ほどであっという間に時間切れです
しばらくボ~っと綺麗な日の出前の空を眺めました。
明日になればアイソン彗星は更に太陽に近づくので、この時間がもっと短くなるんですよね。。
素人なりに見よう見まねで出来る事はやったので、満足感はありました
ここから先は未知の領域です。 私の印象では、天体撮影の腕は、半分は撮影後の画像処理にあるんじゃないかと思うくらい奥が深くて難しいです。 お金を掛けて立派なソフトを買ってちゃちゃっとやっちゃうことも出来るんでしょうけど、勉強のためにもフリーソフトを複数使って頑張ってみました。 私が参考のさせて頂いたのはこちらのサイトです。
今回は後半に撮ったものはほとんど露出オーバーで使い物になりませんでした
結局一番最初に位置合わせのために撮影した4枚が一番まともに写っていました。やっぱり早い時間に適切な条件で撮る事が大切である事を痛感しました。
4枚の写真はISO1600、SS 10secで撮りました。 YIMGという素晴らしいフリーソフトを使えば、コンポジット処理によるずれた4枚の合成、バックグランド補正、ノイズの除去、ガンマ補正ができます。 ここまでの処理で以下の画像を合成しました。
最後にPicasaを使って色味の調整とトリミングをしました。
こうして出来たのがこのの写真です。 やっぱり素人のまね事の限界ですかね。
それでも目には見えなかったアイソン彗星のコアや尾がちょっと見えたのがとても嬉しかったです
Deep Sky Stackerでもコンポジット処理してみました。こちらも最後はPicasaで調整。別の味が出ました。
明朝もチャレンジしようと思いますが、日の出に近い時間での撮影はそろそろ限界ですかね?
太陽の向こう側を回ってまた見えるようになった時には、肉眼でも見える長い尾が見える事を期待します。
※注意:当ブログに掲載されている価格は、ブログ投稿時の発売前の参考価格です。実際の価格は発売後の製品ページにてご確認ください。
昨年購入したVixenの天体望遠鏡で是非長くの伸びる尾を是非撮ってみたいのですが、経験があまりに無いので四苦八苦です。
11月27日には近日点に到達するアイソン彗星は、今の時期は日の出直前の東南東の方向から登ってきます。
その後すぐに太陽が登ってきますので、撮影できる時間はほんのわずかです。 手際よくできない私にとっては、事前準備が最大の課題です。
まずは何時頃にどの方向に望遠鏡を向ければ良いのか確認する必要がありますが、そこは赤道儀に付属のStar Book Tenの力を借りれば、ド素人の私でも正確に鏡筒をアイソン彗星に向ける事ができます。
こちらがStar Book Ten本体です。事前にアイソン彗星の軌道データを登録してますので、選んで「導入」と指示するだけで赤道儀 SDX2がカッコいいギア音を響かせながら鏡筒を動かしてくれます。
私にとっては猫に小判のギアですが、天体観測のハードルを下げてくれるとてもありがたい存在です。
私が愛用している基本セットを紹介します。
まずは鏡筒から。 これを選ぶまでにはビックカメラ有楽町店地下の天体望遠鏡売り場に何度も通いました。
ビクセンから来ている方に素人なりの希望を伝え、先々まで長く使えるポテンシャルの高いこの鏡筒を選びました。
ビクセン(Vixen) ED81S鏡筒
ナチュラム価格83,333円(税込87,500円)
●サイズ:長さ583mm、外径90mm
●対物レンズ有効径:81mm/EDレンズ・アポクロマート、マルチコート
●焦点距離(口径比F):625mm(F7.7)
●パーツ取付サイズ:ネジ込み/60mm・42mmTリング用ネジ、差し込み/50.8mm(50.8mm接眼レンズをご使用の際は、別売オプションパーツが必要です。)、31.7mm(フリップミラー付)
●重さ:3.5kg(本体2.3kg)
●分解能・極限等級:1.43秒・11.3等星
●集光力:肉眼の134倍
●ファインダー:XYスポットファインダー(等倍)
●プレート、バンド等:鏡筒バンド、アタッチメントプレートWT
●写真撮影:拡大、直焦、コンパクトデジカメ(コリメート)撮影可(別途カメラアダプター等が必要です。)
●屈折式
そしてとても頼りにしている赤道儀は、天空のデータを何でも知っているStar Book Ten が付属のSXD2を選びました。
ビクセン(Vixen) SXD2赤道儀
ナチュラム価格248,032円(税込260,434円)
●大きさ:340×360×128mm(突起部をのぞく)
●重さ:約9.2kg(ウェイト除く)
●赤経微動:材質/真鍮、ウォームホイルによる全周微動、直径72mm、歯数180枚
●赤緯微動:材質/真鍮、ウォームホイルによる全周微動、直径/72mm、歯数/180枚
●ウォーム軸:材質/真鍮、直径9mm
●赤経軸(極軸):材質/炭素鋼、直径40mm
●赤緯軸:材質/炭素鋼、直径35mm
●ベアリング数:9個
●ウェイト軸:直径20mm、本体収納式・ステンレス製
●極軸望遠鏡:内蔵式6倍20mm、実視界8度、水準器・明視野照明付、据付精度約3分
●方位角範囲:微動/約±7度、ダブルスクリュー式/1回転約1.2度
●極軸傾斜角範囲:高度0~70度(微動範囲±15度)、目盛2度単位 3段階使用可、タンジェントスクリュー式微動ネジ付、1回転約0.8度
●駆動:パルスモーターによる電動駆動、マイクロステップ駆動(250pps)
●自動導入・追尾装置:STARBOOK TENコントローラーによる自動導入、高精度追尾、最高1000倍速(対恒星時)
●コントローラー接続端子:D-SUB9PINオス
●電源端子:DC12V EIAJ RC5320A Class4
Star Book Ten で アイソン彗星を選ぶと、こんな感じでその時間のその方向にあるあらゆる天体の情報がわかります。
今回は土星と水星が近くにある事がわかりますね。
ここで一つ問題が。。
いくらStar Book Tenアイソン彗星の場所をが教えてくれたとしても、天体望遠鏡た正しい方向を向いている必要があります。
これを極軸合わせというそうなのですが、簡単にいうと北極星のある方向に天体望遠鏡を合わせてリセットするイメージです。
通常は赤道儀についている極軸望遠鏡を使ってのぞきながら合わせるのですが、今回は南に向いたベランダですので北極星が見えません。 そこで望遠鏡にコンパスをつけてまず大体の方向に合わせます。その時使ったのがこの秘密兵器です。
ビクセン(Vixen) ポーラメーター
ナチュラム価格3,805円(税込3,995円)
●サイズ:高さ7.7×幅8.5×厚さ6.4cm
●重さ:100g
●コンパス:オイル式コンパス、1度単位、100ミル単位、EWSN(東西南北)表示(夜光付)
●傾斜計:5度単位(±70度以内)
●水準器:気泡式
●取付サイズ:アクセサリーシューを装備した機器
●ポーラメーターは水準器、コンパス、傾斜計をまとめた「ありそうでなかった」設計。星空雲台ポラリエ(WT)を使って星景写真を撮影する際、北極星が見えない場合でも、ポーラメーターを使用して極軸合わせ(簡易設置)をすることができます。また、カメラなどのアクセサリーシューにも取付け可能です。
次にStar Book Tenでいくつか恒星を選んで微調整します。 この調整をアライメントというそうです。2~3個の恒星を選べば、誤差をStar Book Tenが修正してくれるらしいんですよね。 これだけやれば次にアイソン彗星を選べばほぼ確実に望遠鏡の視野の真ん中に収まってくれる優れた機能です。
今回は視界に入った明るい星を適当に選びました。 視界の真ん中に入れると同時にピント合わせの練習もしました。
下の写真は北東の方向に見えた うしかい座α星のアルクトゥルスです。
適当に撮った割には綺麗に撮れました。 道具の力って本当にすごいです
いよいよアイソン彗星を導入して20mmと5mmの接眼レンズで交互に覗いてみましたが、その方向には何も見えず
一体どうなっているのかわかりませんが、ネットの情報では双眼鏡でも視認はまだ難しいという事でしたので、Star Book Tenを信じて作業を続ける事にしました。
次は天体望遠鏡にカメラを接続する作業です。 カメラを取り付ける方法は、撮る天体によって色々使い分けるそうですが、彗星の撮影にはTリングを使って直接カメラを接続する 直焦点撮影という方法が良いそうです。つまり鏡筒であるED81Sを望遠レンズとして直接接続すイメージですね。
ひとまず鏡筒についていた接眼レンズをフリップミラーごと外してカメラーを接続できるアダプターを取り付けます。
それにしてもED81Sのスペックを見て驚きましたが、F値が7.7しかありません。焦点距離 625mmだと仕方ないなぁという感じですが、普段 F1.7の単焦点レンズを使っている私にとってはちょっと驚きです。 でもちょっと暗すぎないか?
これをちょっとだけ解決する方法をビックカメラのVixenおじさんに教えていただきました。 それがレデューサーと呼ばれる秘密兵器です。
ビクセン(Vixen) レデューサーED(F7.7用)
ナチュラム価格19,600円(税込20,580円)
●鏡筒の焦点距離を短縮、F値を明るくし視野を広げます。
●焦点距離を0.67倍短縮します。
※ED81S、ED103S、ED115Sのみ使用可能
カメラをちょっと勉強して レンズの明るさを表すF値は焦点距離を:有効口径で割った値である事を知りましたが、このレデューサーを使えば焦点距離が0.67倍になり、結果としてF値が下がる(つまり明るくなる)という事になります。
ED81Sにこのレデューサーを装着する事で、625mm(F7.7) → 419mm(F5.2)まで明るくなります。
あとはレデューサーとカメラの間に直焦ワイドアダプターとTリングを噛ませるだけです。私が愛用しているカメラはミラーレス一眼のLumix GF2 ですので、マイクロフォーサーズのTリングが必要です。
ビクセン(Vixen) 直焦ワイドアダプター 60一般用
ナチュラム価格3,963円(税込4,161円)
●サイズ:径72×厚さ20mm
●重さ:55g
●R200SS、VC200L(VC用延長チューブ併用)用
●EDシリーズ(F7.7)併用:レデューサーED(F7.7)併用
●各種カメラ用Tリングと併用
●キヤノンEOS、一般用2種
●一般用:ニコン、キャノン(MF)、ミノルタ(MF)、ペンタックス、コニカ、ヤシカ
●Tリングのねじ込み部分を分解取付することにより、ケラレの原因となる内径を大きくします。フィルム一眼レフカメラ、フルサイズデジタル一眼レフカメラ使用時に有効なパーツです。
ビクセン(Vixen) Tリング(N)・マイクロフォーサーズ用
ナチュラム価格3,981円(税込4,180円)
●重さ:110g
●取付可能一眼レフカメラ名:デジタルカメラ「オリンパスペンE-P1、E-P2、E-PL1、E-PL1s、E-PL2」/「Panasonic DMC-G1、DMC-G2、DMC-GH1、DMC-GH2、DMC-GF1、DMC-GF2」
マイクロフォーサーズ用Tリング、直焦ワイドアダプター、レデューサーを合体させるとこうなります。 これをED81Sにくっつけるだけで、カメラの超望遠レンズの完成です
ここから先はトライ&エラーの連続でした。 もたもたしているうちドンドン日が昇ってしまいます。
まずはISO800で40秒ほどシャッターを開いてたところ、ちょっと露出オーバー
それでも中心付近にうっすらと尾を引いたアイソン彗星が写ってますね。
結局、ISO1600と800 シャッタースピードを10,20,40秒でそれぞれ4枚づつ撮影しました。都度チェックしていると時間が過ぎてしまうのでドンドンシャッターを切りました。
40分ほどであっという間に時間切れです
しばらくボ~っと綺麗な日の出前の空を眺めました。
明日になればアイソン彗星は更に太陽に近づくので、この時間がもっと短くなるんですよね。。
素人なりに見よう見まねで出来る事はやったので、満足感はありました
ここから先は未知の領域です。 私の印象では、天体撮影の腕は、半分は撮影後の画像処理にあるんじゃないかと思うくらい奥が深くて難しいです。 お金を掛けて立派なソフトを買ってちゃちゃっとやっちゃうことも出来るんでしょうけど、勉強のためにもフリーソフトを複数使って頑張ってみました。 私が参考のさせて頂いたのはこちらのサイトです。
今回は後半に撮ったものはほとんど露出オーバーで使い物になりませんでした
結局一番最初に位置合わせのために撮影した4枚が一番まともに写っていました。やっぱり早い時間に適切な条件で撮る事が大切である事を痛感しました。
4枚の写真はISO1600、SS 10secで撮りました。 YIMGという素晴らしいフリーソフトを使えば、コンポジット処理によるずれた4枚の合成、バックグランド補正、ノイズの除去、ガンマ補正ができます。 ここまでの処理で以下の画像を合成しました。
最後にPicasaを使って色味の調整とトリミングをしました。
こうして出来たのがこのの写真です。 やっぱり素人のまね事の限界ですかね。
それでも目には見えなかったアイソン彗星のコアや尾がちょっと見えたのがとても嬉しかったです
Deep Sky Stackerでもコンポジット処理してみました。こちらも最後はPicasaで調整。別の味が出ました。
明朝もチャレンジしようと思いますが、日の出に近い時間での撮影はそろそろ限界ですかね?
太陽の向こう側を回ってまた見えるようになった時には、肉眼でも見える長い尾が見える事を期待します。
※注意:当ブログに掲載されている価格は、ブログ投稿時の発売前の参考価格です。実際の価格は発売後の製品ページにてご確認ください。
2013年05月23日
おかげさまで300万PV達成!新カテゴリー発表!
最近更新が滞り気味の本ブログですが、なんと本日300万PVを達成いたしました!!
日頃ご愛顧頂いている読者の皆様には、本当に感謝申し上げます。
本来ですとカウプレなどを開催したい所でしたが、全くノーマークでしたのでご用意出来ませんでした。 替わりといっては何ですが、最近始めた新しいアウトドアカテゴリーを発表させていただきます。
ずばり「天体観測」です!
久しぶりに右も左も分からない世界に踏み込んでしまった感がありますが、ワクワク感がなんとも言えないです! もちろんキャンプフィールドでの天体観測をめざしてますので、今までのキャンプテーマと合わせて続けていくつもりです。
更新のペースは相変わらずですが、皆様により興味を持っていただけるように、今までの「穴が開くほどモード」とは別に「これ何だ?モード」でもレポートしていきたいと思います。
今後とも当ブログをご愛顧くださいますよう、よろしくお願い申し上げます!
日頃ご愛顧頂いている読者の皆様には、本当に感謝申し上げます。
本来ですとカウプレなどを開催したい所でしたが、全くノーマークでしたのでご用意出来ませんでした。 替わりといっては何ですが、最近始めた新しいアウトドアカテゴリーを発表させていただきます。
ずばり「天体観測」です!
久しぶりに右も左も分からない世界に踏み込んでしまった感がありますが、ワクワク感がなんとも言えないです! もちろんキャンプフィールドでの天体観測をめざしてますので、今までのキャンプテーマと合わせて続けていくつもりです。
更新のペースは相変わらずですが、皆様により興味を持っていただけるように、今までの「穴が開くほどモード」とは別に「これ何だ?モード」でもレポートしていきたいと思います。
今後とも当ブログをご愛顧くださいますよう、よろしくお願い申し上げます!