2011年11月26日
フジカハイペット 【韓国から収納ケース代行輸入編】
フジカハイペットシリーズ第5弾は、前回までお届けしていたフジカハイペット 【収納ケース製作】前編&後編でベースとして使用したCarrybag社製の収納ケースの購入方法をご紹介します。
この収納ケースは韓国製の大人気ストーブ アルパカの収納ケースとして売られているもので、韓国でしか手に入りません。ですので、簡単にポチってゲット出来るものでは有りません。
Amazonさんの様に海外でも届けてくれるショップなら良いのですが、Carrybagはそうでは有りません。
韓国のショップで売られている商品を購入する一番お手軽なのは、輸入代行業者を介して輸入する方法です。
ここで輸入代行について簡単にご紹介します。 昨今はインターネットで買い物をするのが当たり前になっていますが、海外サイトの全てのオンラインショップが日本などの外国に販売、発送してくれるとは限りません。 それでもどうしても購入したい商品がある場合、商品を販売している国に拠点を持つ輸入代行業者さんの力を借ります。
ショップからみると、輸入代行業者は自国内にいるお客さんと同じであり、配送先も自国内ですので、ほとんど何の制約もなく商品の購入が可能です。
一般的な輸入代行業者さんへの依頼の流れは、
1.日本から輸入代行業者に、ショップと欲しい商品の情報を伝えて購入を依頼する。
2.輸入代行業者がショップに発注。商品を受け取る。
3.輸入代行業者から日本の依頼者に国際配送する。
というシンプルなものです。
料金についても、一般的にはこんな感じになるはずです。
(商品代+購入国内送料+国際送料)x為替レート+代行手数料
当然ながら送料はショップから輸入代行業者への国内配送および日本向けの国際配送代金が掛かりますので、一般的には高くついてしまうはずですが、そこは円高のお陰で驚くほど安くなります。
当然ながら以下の様なリスクもあります。
●依頼から到着まで時間が掛かる。
依頼から商品到着までの日数=商品の購入日数+販売国内配送日数+国際配送日数
●税金が掛かる場合がある。これは購入者負担になります。
●返品や交換が難しい。配送に時間が掛かる場合、返品を申し出る期間を過ぎてしまう場合があります。
●輸入代行業者とのやり取りに時間が掛かってしまう間に品切れになる場合がある。
●配送中の商品の破損。 商品によってはショップが依頼を断るケースがあります。
他にも色々あると思いますが、これらのリスクは購入者がキチンと理解して進めるべき ですね。
まず最初は関税が掛からない程度の価格で破損のリスクが少ない商品の購入からチャレンジする事をオススメします。
今回私が選んだ輸入代行業者は、韓ショップという業者さんです。
韓国での買い物を代行してくれる業者さんの中では有名な様で、キャンパーの間では韓国製のアルパカストーブを入手する際に皆さんが利用されているようです。 大きなトラブルも聞きませんし、日本語対応も完璧です
今回はこの韓ショップを介したCarrybagの購入記録を書こうと思います。 この方法はアルパカの購入にも当然応用可能ですので、二の足を踏んでいる方にはきっと役に立つ情報だと思いますよ。
まずは韓ショップのHPへジャンプ! 日本語のページなのでまずは一安心

最初に会員登録をしましょう。 このHPでは会員登録しないと見られない情報が結構あります。
例えば「お問い合わせ」を押すと最初に表示される「アルパカ社の製品のお問い合わせの前に必ずご確認ください。」という掲示板の情報は、ユーザーログインしないと内容を見る事が出来ません。
会員登録するにはHPの右上にある「会員登録」というリンクを押します。
ID、パスワード、ニックネーム、生年月日、E-Mail、電話番号は必須項目の様です。
私はすぐに購入するつもりでしたので、住所、郵便番号も記入しました。
公開する情報を選ぶチェックがありますが、不要だと思います。
不正登録防止コードを記入したうえで、会員加入ボタンを押します。

会員登録が完了したら、HP右上のログイン情報を入力してユーザーログインしましょう。
これで色々な情報にアクセス出来るようになります。
試しにお問い合わせ掲示板を見てみましょう。 HP右側の「お問い合わせ」リンクをおすと、以下の様な掲示板が表示されます。
「アルパカ社の製品のお問い合わせの前に必ずご確認ください。」への情報リンクをたどる事が出来る様になります。

アルパカ本体、パーツ類の情報リンクや価格が丁寧に書かれています。これだけでもかなり有用な情報ですね。

私が今回購入したいCarrybagの収納ケースの情報は、こちらのリンクで詳細が分かります。
ちなみにこの情報源は会員登録しなくても見られるみたいです。

この情報によるとCarrybagはアルパカ純正の収納ケースとは違う様です。
アルパカ社の純正収納ケースは、アルパカ用とアルパカコンパクト用が用意されていますが、比べれば一目瞭然です。
フジカハイペットは、アルパカコンパクトとほぼ同じ大きさですので、純正を買うならアルパカコンパクト用ですが、Alpaca とロゴが入っちゃってますし、逆さまにして使用するつもりでしたので今回はパス。
本命のCarrybag社の収納ケースの情報源はこちらです。

購入時の価格は22,900ウォン(1,000ウオン=77円換算で、約1,763円)です。安いですね~
色はネイビーとブラウンがありますが、韓ショップの情報によるとなぜか色が選べないようです(理解できん
)
CarryBag 収納ケース
CarryBagオンライン価格22,900ウォン
●サイズ:高さ43cm × 直径34cm
●カラー:ネイビー、ブラウン
●厚さ1cmの緩衝材入り
●アルパカ TS-77コンパクトにピッタリサイズ。
既に前記事でお伝えしたとおり、この収納ケースは改造なしにはフジカハイペットは収納できませんのでご注意ください。
それではここから先は注文の流れを説明します。
HPの左側にある「ご利用方法」、「手数料案内」、「国際郵送料」を見て頂ければ流れを詳細に分かりますが、今回は私が購入した時の流れで具体的に説明します。
ここから先は会員ログインしていないと見られませんのでご注意ください。
まずはHP左側の「代行申込み」リンクを押します。 すると以下の様なお申し込み掲示板が表示されます。

お申し込み掲示板には、以下の様な5つのお知らせがありますが、特に「お申込みの前に必ずお読みください。」という情報は確認しましょう。
まじめて依頼する場合は、この掲示板下にある「書き込む」というボタンを押します。

すると以下の様な「お申し込み掲示板」が表示されます。 ここに依頼を書くわけですが、不足なく情報を記入出来るように、テンプレートをコピペして埋める方法が良いようです。
注意点としては、一番上にある管理者だけに見せるに必ずチェックを入れる点です。
掲示板には個人情報を記入しますので、必ずチェックしましょう。

参考までに、今回私が書いた依頼内容をご紹介します。
ここまで記入したところで作成完了ボタンを押せば依頼完了です。
なんと4時間後にはもうお返事が来ました。。
韓ショップとの間のやり取りは、メールではなく全てこの掲示板を使ってて行われます。
更新があったこともメールに飛んできませんので、定期的に掲示板を見る必要がありますね。
時差が無い国ならではの速攻対応です。とても好感が持てました
そして何より驚いたのが、送料や代行手数料を含めても3,637円というお値段です。 円高ウォン安のメリットが最大限に活かされてますね。
仕事から帰ってすぐに銀行振り込みにて支払いを完了させ、メモ入力にて以下の様に返事を書きました。
次の日には入金確認が出来たようで、以下の様な返事が韓ショップから来ました。
そして3日後には日本に向けて発送完了です!思ったよりも手続き全体は早かったです。
自宅まではEMSを使って約2日で到着しました。追跡出来るのでちょっとワクワクしました

無事到着しました
思ったよりも大きな箱でしたが、何とか形は保っている模様です
よく見てみるとハングル、ハングル!韓国の香りがしてますね


そして無事希望通りのブラウンの収納ケースをゲットしました。
アルパカの純正収納ケースは見た事がないのですが、Carrybagの収納ケースも中々良さそうですよ。
次回はCarrybagの収納ケースを穴が開くほど見てみます。 お楽しみに!
※注意:当ブログに掲載されている価格は、ブログ投稿時の価格です。実際の価格は製品ページにてご確認ください。

Amazonさんの様に海外でも届けてくれるショップなら良いのですが、Carrybagはそうでは有りません。
韓国のショップで売られている商品を購入する一番お手軽なのは、輸入代行業者を介して輸入する方法です。
ここで輸入代行について簡単にご紹介します。 昨今はインターネットで買い物をするのが当たり前になっていますが、海外サイトの全てのオンラインショップが日本などの外国に販売、発送してくれるとは限りません。 それでもどうしても購入したい商品がある場合、商品を販売している国に拠点を持つ輸入代行業者さんの力を借ります。
ショップからみると、輸入代行業者は自国内にいるお客さんと同じであり、配送先も自国内ですので、ほとんど何の制約もなく商品の購入が可能です。
一般的な輸入代行業者さんへの依頼の流れは、
1.日本から輸入代行業者に、ショップと欲しい商品の情報を伝えて購入を依頼する。
2.輸入代行業者がショップに発注。商品を受け取る。
3.輸入代行業者から日本の依頼者に国際配送する。
というシンプルなものです。
料金についても、一般的にはこんな感じになるはずです。
(商品代+購入国内送料+国際送料)x為替レート+代行手数料
当然ながら送料はショップから輸入代行業者への国内配送および日本向けの国際配送代金が掛かりますので、一般的には高くついてしまうはずですが、そこは円高のお陰で驚くほど安くなります。
当然ながら以下の様なリスクもあります。
●依頼から到着まで時間が掛かる。
依頼から商品到着までの日数=商品の購入日数+販売国内配送日数+国際配送日数
●税金が掛かる場合がある。これは購入者負担になります。
●返品や交換が難しい。配送に時間が掛かる場合、返品を申し出る期間を過ぎてしまう場合があります。
●輸入代行業者とのやり取りに時間が掛かってしまう間に品切れになる場合がある。
●配送中の商品の破損。 商品によってはショップが依頼を断るケースがあります。
他にも色々あると思いますが、これらのリスクは購入者がキチンと理解して進めるべき ですね。
まず最初は関税が掛からない程度の価格で破損のリスクが少ない商品の購入からチャレンジする事をオススメします。
今回私が選んだ輸入代行業者は、韓ショップという業者さんです。
韓国での買い物を代行してくれる業者さんの中では有名な様で、キャンパーの間では韓国製のアルパカストーブを入手する際に皆さんが利用されているようです。 大きなトラブルも聞きませんし、日本語対応も完璧です

今回はこの韓ショップを介したCarrybagの購入記録を書こうと思います。 この方法はアルパカの購入にも当然応用可能ですので、二の足を踏んでいる方にはきっと役に立つ情報だと思いますよ。
まずは韓ショップのHPへジャンプ! 日本語のページなのでまずは一安心


最初に会員登録をしましょう。 このHPでは会員登録しないと見られない情報が結構あります。
例えば「お問い合わせ」を押すと最初に表示される「アルパカ社の製品のお問い合わせの前に必ずご確認ください。」という掲示板の情報は、ユーザーログインしないと内容を見る事が出来ません。
会員登録するにはHPの右上にある「会員登録」というリンクを押します。
ID、パスワード、ニックネーム、生年月日、E-Mail、電話番号は必須項目の様です。
私はすぐに購入するつもりでしたので、住所、郵便番号も記入しました。
公開する情報を選ぶチェックがありますが、不要だと思います。
不正登録防止コードを記入したうえで、会員加入ボタンを押します。

会員登録が完了したら、HP右上のログイン情報を入力してユーザーログインしましょう。
これで色々な情報にアクセス出来るようになります。
試しにお問い合わせ掲示板を見てみましょう。 HP右側の「お問い合わせ」リンクをおすと、以下の様な掲示板が表示されます。
「アルパカ社の製品のお問い合わせの前に必ずご確認ください。」への情報リンクをたどる事が出来る様になります。

アルパカ本体、パーツ類の情報リンクや価格が丁寧に書かれています。これだけでもかなり有用な情報ですね。

私が今回購入したいCarrybagの収納ケースの情報は、こちらのリンクで詳細が分かります。
ちなみにこの情報源は会員登録しなくても見られるみたいです。

この情報によるとCarrybagはアルパカ純正の収納ケースとは違う様です。
アルパカ社の純正収納ケースは、アルパカ用とアルパカコンパクト用が用意されていますが、比べれば一目瞭然です。
フジカハイペットは、アルパカコンパクトとほぼ同じ大きさですので、純正を買うならアルパカコンパクト用ですが、Alpaca とロゴが入っちゃってますし、逆さまにして使用するつもりでしたので今回はパス。
本命のCarrybag社の収納ケースの情報源はこちらです。



色はネイビーとブラウンがありますが、韓ショップの情報によるとなぜか色が選べないようです(理解できん


CarryBagオンライン価格22,900ウォン
●サイズ:高さ43cm × 直径34cm
●カラー:ネイビー、ブラウン
●厚さ1cmの緩衝材入り
●アルパカ TS-77コンパクトにピッタリサイズ。
既に前記事でお伝えしたとおり、この収納ケースは改造なしにはフジカハイペットは収納できませんのでご注意ください。
それではここから先は注文の流れを説明します。
HPの左側にある「ご利用方法」、「手数料案内」、「国際郵送料」を見て頂ければ流れを詳細に分かりますが、今回は私が購入した時の流れで具体的に説明します。
ここから先は会員ログインしていないと見られませんのでご注意ください。
まずはHP左側の「代行申込み」リンクを押します。 すると以下の様なお申し込み掲示板が表示されます。

お申し込み掲示板には、以下の様な5つのお知らせがありますが、特に「お申込みの前に必ずお読みください。」という情報は確認しましょう。
まじめて依頼する場合は、この掲示板下にある「書き込む」というボタンを押します。

すると以下の様な「お申し込み掲示板」が表示されます。 ここに依頼を書くわけですが、不足なく情報を記入出来るように、テンプレートをコピペして埋める方法が良いようです。
注意点としては、一番上にある管理者だけに見せるに必ずチェックを入れる点です。
掲示板には個人情報を記入しますので、必ずチェックしましょう。

参考までに、今回私が書いた依頼内容をご紹介します。
hisane (2011-10-22 17:43:43) ショップ名:carrybag 商品名1:carrybag社 キャリーケース 数量・オプション:数量1 色:ブラウン 商品価格: 22,900 ウォン URL:http://carrybag.co.kr/shop/shopdetail.html?branduid=220445 <お届け先情報:全項目必ず入力してください。> 電話番号:047-●●●-●●●● 郵便番号:〒279-●●●● ご住所:千葉県浦安市●●●●●● ●-●-● お名前:●●●●●● (全角漢字) お名前フリガナ:●●●●●● (全角カタカナ) e-mail: hisane@●●●.●●●.●●●.jp 携帯電話メール: ●●●●@●●●●.com (緊急連絡用) <決済情報> 入金予定日: 総額判明後3日以内 入金者名義フリガナ:●●●●● (全角カタカナ) 払い戻し口座: ●●●●●銀行 普通 ●●●●●●● 口座名義フリガナ:●●●●● (全角カタカナ) 韓ショップへの伝言: はじめて依頼させていただきます。 韓ショップ内のアルパカ関連の説明ページにcarrybag社のケースは色の指定が出来ないと記述されておりましたが、指定可能でしたらブラウンでお願いします。 無理ならあきらめます。 よろしくお願いします。 |
なんと4時間後にはもうお返事が来ました。。
韓ショップとの間のやり取りは、メールではなく全てこの掲示板を使ってて行われます。
更新があったこともメールに飛んできませんので、定期的に掲示板を見る必要がありますね。
![]() こんにちは。韓ショップです。 この度はお申込みいただきまして誠にありがとうございます。 ご伝言についてですが仰るとおりに色の指定はできませんのでご了承ください。 ちなみに2週間前にはブラウンで届きましたので参考にしてください。 お振込み口座ですが、下記の3箇所の銀行になります。 銀行名:三菱東京UFJ銀行 支店名:●●●●●●●/口座番号:普通)●●●●●●●/店番:●●●/名義:●●●● 銀行名:りそな銀行 支店名:●●●●●●●/口座番号:普通)●●●●●●●/店番:●●●/名義:●●●● 銀行名:三井住友銀行 支店名:●●●●●●●/口座番号:普通)●●●●●●●/店番:●●●/名義:●●●● お客様のお振込み金額は、 商品代=1694.6円 22900ウォンx0.074=1694.6円 代行手数料=500円 配送保証金=1443円 韓国内送料:2500ウォン 国際送料:17000ウォン 合計19500ウォンx0.074=1443円 お振込み総額=商品代+代行手数料+配送保証金=3637円 になります。 以上でよろしければお振込みの方をお願い申し上げます。ご入金の確認次第サービスを行います。 なお、全てのお知らせはお申込みのお書込みのメモのみでお知らせしますので、ご利用に間違いのないようにご注意ください。 それではご検討ください。よろしくお願い致します。 |

そして何より驚いたのが、送料や代行手数料を含めても3,637円というお値段です。 円高ウォン安のメリットが最大限に活かされてますね。
仕事から帰ってすぐに銀行振り込みにて支払いを完了させ、メモ入力にて以下の様に返事を書きました。
hisane (2011-10-23 20:33:20) こんにちは。 この度はお世話になります。 早速本日3637円をりそな銀行の口座に振り込みいたしました。 以後の手続きをお願いいたします。 |
![]() ご入金ありがとうございます。 ショッピング(決済)を済ませました。 商品の在庫不足などの問題があった場合はすぐにお知らせします。 商品の到着次第発送させていただきますので今しばらくお待ちください。 発送の後で、発送状況やEMS番号などをお知らせしますのでその時もご確認お願いいたします。 |
![]() こんにちは。韓ショップです。 10月26日、発送致しましたので発送の内訳のお知らせと最終精算を行います。 EMS番号は EM●●●●●●●●KR です。 発送日から1~3日経ってから下記のページで郵便追跡ができると思います。 http://tracking.post.japanpost.jp/service/numberSearch.do?SVID=020&searchKind=S004 国際送料は18400ウォンでした。 お振込み金額のお知らせで以前の料金でお知らせしてしまいました。こちらのミスなので差額はこちらから負担します。これで最終精算を終了します。 ご利用ありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。<(_ _)> |




思ったよりも大きな箱でしたが、何とか形は保っている模様です

よく見てみるとハングル、ハングル!韓国の香りがしてますね





次回はCarrybagの収納ケースを穴が開くほど見てみます。 お楽しみに!
※注意:当ブログに掲載されている価格は、ブログ投稿時の価格です。実際の価格は製品ページにてご確認ください。
2011年11月23日
フジカハイペット 【収納ケース製作・後編】
フジカハイペットシリーズ第4弾は、前回のフジカハイペット 【収納ケース製作・前編】にひきつづき、収納ケースを完成させるまでの後編をお届けします。
前回までに、ファスナーとウェビングテープによってフジカハイペットをしっかりと包み込むまでの作業をおこないましたが、ここから先は細かいパーツの製作を行いたいと思います。
前回の作業で、CarryBagについていた取っ手は見事に切断されてしまっておりますが、この切り取った部分をそのまま新しい収納ケースの取っ手として流用します。 当然ながら以前に比べて短くなってしまいますので、長いほうがいいなと思われる方は、長めのウェビングテープを用意して同様の作業をすれば良いと思います。
テープの端のほつれ防止と収納ケースとの接合部分の補強を兼ねて、ミシンでしっかりと縫います。
これも手持ちのキャンプギアを眺めながら見よう見まねで縫ってみました。 まぁ、そこそこ上手くいったと思います
このままでも勿論良いのですが、取っ手のあるキャンプギアは、大体こんな感じの加工がされてますよね? これまた見よう見まねでテープを半分に合わせて縫ってみました。
完成したのがこちらです。 こういう取っ手ってよくみますよね?
この縫い方だとストライプの模様が活きて良い感じになりました。
この取っ手を収納ケース本体にミシンで縫おうと思いましたが、収納ケースの緩衝材の厚さ+もともと縫われているテープの厚みのおかげで、ミシンは全く太刀打ちできず
仕方なくジェルタイプのアロンアルファで接着しました。 まぁ、これでダメだったら手縫いをする覚悟でしたが。。
取っ手の位置を適当に決めて、ありったけのマチ針でくっ付くまで固定しました。
とりあえず一晩乾燥させて、翌日にマチ針を抜いて引っ張ってみたところ、完全に固定されておりました。 どんなに強く引っ張っても取れそうにない程でしたので、このままで行く事にしました。
この取っ手だと両手で持ち上げる事になりますが、長い取っ手を片手で持ち上げるよりも、この持ち方の法が安全なのではないかと思います。
つづいて収納ケースの底の補強をします。 この収納ケースの底になる部分は本来は蓋に当たる部分ですので、大きな力が掛かっても良い様には作られていません。 緩衝材は入っていますが基本的にはフニャフニャですので、なんらかの補強がしたいなぁと考えました。 ストーブの底板についた汚れや水分、漏れた燃料が、底の布に直接当たらないようにする狙いもあります。
底板に使えそうなプラスチック素材の部材を沙汰していたところ、100円ショップで丁度良さそうな物を見つけました。
まな板シート 丸型
100円ショップ 価格105円(税込)
●サイズ:直径:30cm 厚さ:約0.5mm
●素材:プラスチック
これはピザやケーキをカットする為のまな板シートで、持ってみるとペラペラのプラスチックの板です。
勿論プラスチックシートを丸くカットしてもOKだと思います。
このまな板は直径30cmですが、実際に当ててみるとちょっとだけ小さめのサイズです。
実際には底面に入っている緩衝材とほぼ同じサイズなので、コノくらいが丁度良いと思います。
このまな板シートを直接底蓋にくっつけても良いのですが、もう一工夫する事にしました。
これまたキャンプギアでは良くみられるゴム底脚でまな板シートを固定する方法を取ります。
近所のホムセンでゴム底脚をさがしました。今回は直径28mmの物を選びました。 同じメーカーの類似するゴム足脚が楽天にありましたの参考までにリンクを張っておきます。
HIKARI ゴム底脚 28mm KG-280
楽天価格218円(税込)
●材質:ゴム
●サイズ:28丸×18mm
実際に私が購入したのはこちらです。直径が28mm、穴の大きさは4mmです。 形や高さはいろいろありますので、好きなものを選べば良いと思いますが、ポイントはボルトが通せる穴が開いている点です。


まな板シートとゴム底脚はネジ&ボルトで留める事にしました。 ゴム底脚の穴の直径に合うネジ、ナットとワッシャが付いている物を探します。 キャンプフィールドでは、ここは濡れる可能性が高いので、素材はステンレスの物を選びました。 ネジの長さの判断がちょっと難しいのですが、まな板シート+緩衝材+ゴム底脚を貫通できるだけの長さが必要になりますが、今回は20mmが丁度良い長さでした。
ステンレス皿小ネジ 4本組み
ケイヨーD2価格148円(税込)
●材質:ステンレス
●サイズ:直径:4mm 長さ:20mm
●数量:4本
●ナット、ワッシャ付属


さらに一工夫します。 まな板シートをネジ止めすると、まな板表面にネジの頭がむき出しになりますので、ストーブの角型置台を傷つけてしまう可能性があります。 これを防ぐためにネジの頭にキャップをつけることにしました。 このパーツは連結キャップと呼ばれるもので、ワッシャとビスキャップのセットです。
ちなみにネジをわざわざ丸皿ネジではなく皿ネジにしたのは、このキャップにあわせるためです。
セットキャップ(適応ねじ太さ4mm用)
楽天価格17円(税込)
●サイズ:外径 16mm
●適応ビスサイズ:4mm、皿頭、皿径8mm
●内容(1組)
●真鍮ワッシャー x 1個
●ビスキャップ x 1個
このキャップが入手出来ない場合は、ネジを丸皿ネジにしてネジ頭をテープ等で覆えば良いと思います。


ドリルで穴を4箇所開けます。 一応等間隔になる様に穴の位置は測定して決めました。 ゴム底脚は円の中心から離れるほど安定して立つ事が出来ますので出来る限り縁に近い所に穴を開けましょう。
セットキャップのワッシャを通してネジ留めします。 ゴム底脚にナットを入れて一気に締め込みます。


セットキャップはそのままはめ込めばOKですが、一応アロンアルファで固定しました。


4箇所留めて完了です。 まな板シートもしっかり固定できました。
もともとペラペラのシートですが、しっかりネジ留めされたことで横ズレもなく底板の役割を果たせそうです。
収納ケースをひっくり返して底から見て見ましょう。ゴム底脚が地面との間にスペースをつくりますので、布製の収納ケースが直接地面に触れる事はなくなりました。
多少高さが出来た事で、底蓋をファスナーで閉めるときにちょっとだけ楽になりました。
それでは最後の仕上げです。<この収納ケースにはCarryBagの革ラベルが付いていますが、逆さまになってしまっているので、このままではちょっと格好悪いです。 ミシンで縫ってあるだけでしたので、糸を切って外してしまいました。
せっかくここまでこだわって作ったので、ラベルにもこだわりたいなと思いました。 色々調べた結果、革にレーザーでデザインを掘り込む技がある事が分かりました。
ネットで「レーザー彫刻」でググる と1枚から作ってくれるショップが結構ありました。
私が選んだのはトンボというカット加工専門のショップです。 たった1枚のラベルなのに、本当に親身に相談にのって頂きました。 私が作成したショボいアウトラインデータの修正までしていただきました。
結果出来上がったのがこのラベルです。 お値段は送料込みで3855円もしましたが、結果には大満足です。
レーザー加工は様々な素材に対応可能なようですので、シェラカップやペグに名前を入れてもらう何て事も出来ると思いますよ
このラベルもアロンアルファで一晩しっかり乾燥させて付けました。 このラベルが付くだけでまるで専用の収納ケースの様に見えちゃうのが嬉しいですね。 こだわった甲斐がありました。


フジカハイペット用収納ケースの改造はコレにて完了です。 出来上がった収納ケースを穴が開くほど見てみましょう
もともとアルパカコンパクトにあわせて作られた収納ケースですが、サイズはご覧の通りフジカハイペットにはピッタリです。
まずは収納ケースのファスナーを全て開けてご覧の様なポジションで床に置きます。
底蓋の上にフジカハイペット本体を乗せます。 ゴム底脚のお陰で、ちょっとだけ浮いた状態になります。
つづいて収納ケースをフジカハイペットにかぶせます。
背面の2箇所のファスナーを下まで閉めます。
今回つけたファスナー3箇所を閉めます。 この時点でフジカハイペットは収納ケースの中にすっぽりと入ります。
4箇所のバックルで底蓋と収納ケース本体を完全に一体化します。
バックルに付いているテープを締め上げれば完璧!
この収納ケースは、フジカハイペットの角型置台のコーナーをあえてはみ出す様に収納する設計ですので、収納状態はこうなります。
フジカハイペットを完全に収納した状態で正面から見てみます。 CarryBagの収納ケースはフジカハイペットには本当にピッタリでした。
この収納ケースをベースにして大正解でした。
サイドから見て見ましょう。 アロンアルファで着けただけの取っ手は、フジカハイペットの重量が掛かっても外れる様子は全くありません。
上から見てみましょう。 この部分は本来は底になる部分ですのが、ビニール素材+緩衝材がトップに来る事で、上からの対象の防水性と耐衝撃性が確保できていると思います。
取っ手はまるでミシンで着けたかのようにみえますが、アロンアルファで付いているだけです。実際には燃料が入ればさらに重くなりますが、接着の様子を見ると全く問題なさそうです。
どうしてもやばそうだったら、さらに手縫いで補強予定です。
今回は、色々な部分のデザインや部材選びにこだわりながら製作しましたが、結果としてかなり満足な収納ケースが完成しました。
もともと必要といっていた防水性だけ課題を残していますが、そこは【収納ケースを考える編】でお伝えしたロゴスのアクアストレージキャリーに入れる事でひとまず乗り切りたいと思います。
今回の収納ケースの製作で一番こだわったのは、やっぱりこのラベルです。 炎部分を赤く塗るつもりでしたが、このままでもいい味を出してますしたのでこのままにします。
このラベルが付いているだけで、まるで製品の様に見えるだけでもかなり満足な結果となりました。
収納ケースの製作編はコレにて完了です。 フジカハイペットの収納ケースについては、永遠のテーマになりそうな感じですので、今後もまたいい方法を思いついたら積極的にチャレンジしていきたいと思います。
次回は収納ケース購入編をお届け予定です。お楽しみに!
※注意:当ブログに掲載されている価格は、ブログ投稿時の価格です。実際の価格は製品ページにてご確認ください。
前回までに、ファスナーとウェビングテープによってフジカハイペットをしっかりと包み込むまでの作業をおこないましたが、ここから先は細かいパーツの製作を行いたいと思います。






この縫い方だとストライプの模様が活きて良い感じになりました。


仕方なくジェルタイプのアロンアルファで接着しました。 まぁ、これでダメだったら手縫いをする覚悟でしたが。。


この取っ手だと両手で持ち上げる事になりますが、長い取っ手を片手で持ち上げるよりも、この持ち方の法が安全なのではないかと思います。
つづいて収納ケースの底の補強をします。 この収納ケースの底になる部分は本来は蓋に当たる部分ですので、大きな力が掛かっても良い様には作られていません。 緩衝材は入っていますが基本的にはフニャフニャですので、なんらかの補強がしたいなぁと考えました。 ストーブの底板についた汚れや水分、漏れた燃料が、底の布に直接当たらないようにする狙いもあります。
底板に使えそうなプラスチック素材の部材を沙汰していたところ、100円ショップで丁度良さそうな物を見つけました。

100円ショップ 価格105円(税込)
●サイズ:直径:30cm 厚さ:約0.5mm
●素材:プラスチック

勿論プラスチックシートを丸くカットしてもOKだと思います。

実際には底面に入っている緩衝材とほぼ同じサイズなので、コノくらいが丁度良いと思います。
このまな板シートを直接底蓋にくっつけても良いのですが、もう一工夫する事にしました。
これまたキャンプギアでは良くみられるゴム底脚でまな板シートを固定する方法を取ります。
近所のホムセンでゴム底脚をさがしました。今回は直径28mmの物を選びました。 同じメーカーの類似するゴム足脚が楽天にありましたの参考までにリンクを張っておきます。

楽天価格218円(税込)
●材質:ゴム
●サイズ:28丸×18mm
実際に私が購入したのはこちらです。直径が28mm、穴の大きさは4mmです。 形や高さはいろいろありますので、好きなものを選べば良いと思いますが、ポイントはボルトが通せる穴が開いている点です。


まな板シートとゴム底脚はネジ&ボルトで留める事にしました。 ゴム底脚の穴の直径に合うネジ、ナットとワッシャが付いている物を探します。 キャンプフィールドでは、ここは濡れる可能性が高いので、素材はステンレスの物を選びました。 ネジの長さの判断がちょっと難しいのですが、まな板シート+緩衝材+ゴム底脚を貫通できるだけの長さが必要になりますが、今回は20mmが丁度良い長さでした。

ケイヨーD2価格148円(税込)
●材質:ステンレス
●サイズ:直径:4mm 長さ:20mm
●数量:4本
●ナット、ワッシャ付属


さらに一工夫します。 まな板シートをネジ止めすると、まな板表面にネジの頭がむき出しになりますので、ストーブの角型置台を傷つけてしまう可能性があります。 これを防ぐためにネジの頭にキャップをつけることにしました。 このパーツは連結キャップと呼ばれるもので、ワッシャとビスキャップのセットです。
ちなみにネジをわざわざ丸皿ネジではなく皿ネジにしたのは、このキャップにあわせるためです。

楽天価格17円(税込)
●サイズ:外径 16mm
●適応ビスサイズ:4mm、皿頭、皿径8mm
●内容(1組)
●真鍮ワッシャー x 1個
●ビスキャップ x 1個
このキャップが入手出来ない場合は、ネジを丸皿ネジにしてネジ頭をテープ等で覆えば良いと思います。



セットキャップのワッシャを通してネジ留めします。 ゴム底脚にナットを入れて一気に締め込みます。


セットキャップはそのままはめ込めばOKですが、一応アロンアルファで固定しました。



もともとペラペラのシートですが、しっかりネジ留めされたことで横ズレもなく底板の役割を果たせそうです。

多少高さが出来た事で、底蓋をファスナーで閉めるときにちょっとだけ楽になりました。


ネットで「レーザー彫刻」でググる と1枚から作ってくれるショップが結構ありました。
私が選んだのはトンボというカット加工専門のショップです。 たった1枚のラベルなのに、本当に親身に相談にのって頂きました。 私が作成したショボいアウトラインデータの修正までしていただきました。
結果出来上がったのがこのラベルです。 お値段は送料込みで3855円もしましたが、結果には大満足です。
レーザー加工は様々な素材に対応可能なようですので、シェラカップやペグに名前を入れてもらう何て事も出来ると思いますよ

このラベルもアロンアルファで一晩しっかり乾燥させて付けました。 このラベルが付くだけでまるで専用の収納ケースの様に見えちゃうのが嬉しいですね。 こだわった甲斐がありました。


フジカハイペット用収納ケースの改造はコレにて完了です。 出来上がった収納ケースを穴が開くほど見てみましょう











この収納ケースをベースにして大正解でした。



どうしてもやばそうだったら、さらに手縫いで補強予定です。

もともと必要といっていた防水性だけ課題を残していますが、そこは【収納ケースを考える編】でお伝えしたロゴスのアクアストレージキャリーに入れる事でひとまず乗り切りたいと思います。

このラベルが付いているだけで、まるで製品の様に見えるだけでもかなり満足な結果となりました。
収納ケースの製作編はコレにて完了です。 フジカハイペットの収納ケースについては、永遠のテーマになりそうな感じですので、今後もまたいい方法を思いついたら積極的にチャレンジしていきたいと思います。
次回は収納ケース購入編をお届け予定です。お楽しみに!
※注意:当ブログに掲載されている価格は、ブログ投稿時の価格です。実際の価格は製品ページにてご確認ください。
2011年11月18日
フジカハイペット 【収納ケース製作・前編】
フジカハイペットシリーズ第3弾は、前回の【収納ケースを考える編】の最後にご紹介した収納ケースの製作について詳しく書きたいと思います。
ひとまず説明に必要な写真を全てアップしたところ60枚を超える量になってしまいましたので、前編と後編に分ける事にしました。
諸先輩方が実践されているように、木材を組み上げたり、似た大きさの箱を流用したりという方法も考えたのですが、やはり収納ケースはランタンなどのそれと同様に柔らかい素材で出来ている事が一番いいというのが私の結論です。
まずはベースとなる収納ケースのご紹介です。 このケースはフジカハイペット同様に大人気の韓国製ストーブ アルパカにピッタリのケースとして有名なCarryBagという会社のケースです
アルパカにはグリーンやレッドの専用ケースが別売りで購入可能ですが、サイドに「Alpaca」と書いてあるので、そのまま流用するにはちょっと気が引けました
日本ではオークション以外では入手困難なアルパカのケースを購入する場合は、韓国製品の輸入代行業者を経由して購入するのが一番簡単ですが、アルパカを扱う輸入代行業者としてはかなり有名な韓ショップのアルパカ専用ページにて、このCarryBagがアルパカとは別の会社の商品である事を知りました。
CarryBag 収納ケース
CarryBagオンライン価格22,900ウォン
●サイズ:高さ43cm × 直径34cm
●カラー:ネイビー、ブラウン
●厚さ1cmの緩衝材入り
●アルパカ TS-77コンパクトにピッタリサイズ。
このケースの購入方法は後日ご紹介予定ですが、色が選べないというどうにも理解し難い賭けをしつつ、希望通りのブラウンをゲットいたしました。
私がこのケースの流用を思いついたのは、Yosshyがこのケースを紹介されていた記事を見つけたのがきっかけでした。アルパカのTS-77コンパクトに合うという事は、ほぼ同じサイズのフジカハイペットにも使える可能性があるという事です。
とはいってもこのケースにフジカハイペットがそのまま入らないのは周知の事実で、実際に本体の底に付いている角型置台が邪魔になってしまい、アルパカと同じようには収容できません。
そこで私が考えたのが、収納ケースを逆さまにかぶせるという方法でした。
実際に逆さまにかぶせてみると、ファスナーの位置やケースの高さはまさにピッタリである事が分かります。
問題はごらんの様にはみ出してしまう角型置台の4つ角です。 でもよく考えてみたら、これってこのままはみ出ていても全く問題ないと思いませんか?様はこの状態でフジカハイペットがケースの中に納まるようにすれば言いわけです。
ごらんの様にケースのはみ出る部分は、一続きになっている背面を除いて左右と前に3箇所あります。 この部分にファスナーをミシンで縫いつけてケースを閉めちゃおうというのが私の作戦です。
必要なファスナーの長さを計ってみると約16~18cmです。 ファスナーを購入するのは、Pilz15の虫除けネットを作って以来2回目なのですが、前回とは異なりピッタリサイズのファスナーがお店では見つかりませんでした。
ファスナーの長さを詰めてくれるサービスがある事も分かっているんですが、今回は16cmという中途半端なサイズですので高くつきます。
色々ネットを探し回ったところ、1cm単位で長さを選べる楽天のショップを見つけました。
No.4ビスロンオープンファスナー(30cmまで)
楽天価格157円(税込み)
●サイズ:8~30cmまで1cm単位で注文可能
●カラー:29色
●樹脂製のオープンファスナー
●2本に分かれるタイプ 1本入
●ファスナーは受注生産
という事でファスナーを3つ購入しました。 購入したのは長さ18cm、色はケースに合わせて濃茶(507)を選びました。
ところが届いてたファスナーを実際に当ててみると、ピッタリサイズ過ぎる事に気がつきました。 今回の様なファスナーの締め方をする場合、左右に分かれたファスナーをまず合わせる所が端になればなるほど締め辛くなる事が分かりました。
18cmではちょっと長すぎるので、前回お店で見たファスナー詰めを見よう見まねでやってみたところ、ばっちり16cmに縮める事に成功しました。
端の金属部分を一旦外して、不要なファスナーのコマ部分を左右同じ数だけペンチで引っ張って外します。


最後に端の金属をペンチでギュっとくっつけれれば完成です。一時はどうなる事かと思いましたが、まずは一安心です。 つけた後で改めてみると、15cmぐらいでもいいかな?と思いました。 皆さんは初めから15~16cmの長さで購入してくださいね。


マチ針で縫い付ける場所を固定します。 ケースの蓋側はこんな感じでファルナー部分が上向きになる様に固定しました。
ファスナーを開ける方向もここで決めます。私の場合は、後方から手前に締める様にしました。
あとはミシンでゆっくり落ち着いて縫いつけるだけです。 ミシンは得意というわけではありませんが、アラフォーの私は小学校の時には家庭科でミシンを習いましたので大丈夫!
ごらんの様に結構綺麗に付けられました。ファスナーもスムーズです。
ケースの側面側のファスナーは内側に上向きに縫い付けました。 もともと付いているケースのファスナーはそのままにして、ケースのファスナーに新しいファスナーを縫い付ける感じです。
それでは早速ファスナーを締めてみます。 まずはフジカハイペットをケースの蓋に乗せて、ケースを上からかぶせます。
背面のファスナーを閉じた時点でケースにストーブ本体がほぼピッタリと包み込まれます。
ファスナーの端を合わせてファスナーを閉じます。 実際にやってみると、ファスナーを合わせるのは慣れないと結構大変です。
ケースの下側に位置しているので、覗き込みながら合わせる感じになります。
この部分はもうちょっと改良の余地はあるかもしれませんが、何度か試しているうちに百発百中で締められるようになりましたので、特に問題なさそうです。
3箇所のファスナーを締めれば、フジカハイペット本体は完全にケースに閉じ込められます。
当然ながら角型置台の角ははみ出るわけですが、これは設計どおりですので問題なしです。
あらためて眺めてみると、このケースがフジカハイペットの収納にはピッタリである事を実感出来ますね。
追加したファスナーを締めれば確かにフジカハイペットは収納ケースの中に入りますが、灯油を満タンにした状態でこのまま持ち上げてしまうと、ファスナーだけで閉じている蓋は底が抜けてしまう可能性が高いです。ここはなんらかの工夫が必要です。
この課題に対して私が考えた方法は、ウェビングテープを使って底蓋部分をケースと一体化する方法です。
私が持っている多くのキャンプギアの収納ケースでよく見られるウェビングテープとバックルによる固定方法を選択しました。まずはバックルを探します。バックルは手芸屋さんに行けば普通に売っていますが、今回はあえてモンベルのバックルを選びました。
モンベル(montbell) サイドリリース バックル 30mm
楽天山渓オンライン価格330円(税込み)
●サイズ:片引き30mm
●2個入り
●長さ調整機能を備えたバックルです。
●破損したバックルと交換して、着脱やフィット感の調節が容易に行えます。
ナチュラムさんでも扱っていますが、パーツセンターの部品なのでパーツ配送手配料が1つにつき420円も掛かってしまいます。楽天の方がお安く購入できます。
これはあくまで私のキャンプギアに対するこだわりですので、どんなバックルでも構わないと思います。モンベルのものはかなりしっかりとして作りで信頼性が高いかなぁ。。と勝手に思っています
バックルには片引きと両引きがありますが、今回は片方は固定ですので片引きを選びます。
ウェビングテープも幅30mmという一般的なものです。これも手芸屋さんに行けは普通に売っています。 私はここでもモンベルをのウェビングテープをチョイス!これもモンベルでなくても全く問題なしです。
モンベル ウェビングテープ30mm /ブラック
楽天山渓オンライン価格140円(税込み)
●素材:ポリエステル
●カラー:ブラック(BK)
●サイズ:幅30mm。1m単位
●パックなどの交換用テープです。
●別売の「SRバックル」などと組み合わせてお使いください。
今回使用するのは1mよりちょっと長いサイズが必要なので、仕方なく2m購入。 ちなみに山渓オンラインショップに"2つ"と注文したところ、2mのテープが出荷されてきました。
ナイロンテープなどでも問題ないと思います。ポイントは幅が30mmである点です。
バックルにウェビングテープを通して、写真の様に織り込みます。 バックルをテープに固定するだけでなく、テープ端のほつれを防ぐためでもあります。
ミシンで横方向にダダダっっと縫い付けます。
あんまり綺麗ではありませんが、まぁまぁ上手くいきました。
反対側にもバックルをつい付けて、こんな感じのベルトを2本作ります。
肝心の長さですが、バックルの端から端まで40cmになるように作りました。
サイズはどのように決めたかというと、バックルを片方つい付けたところで、実際にケースの下にくぐらせて丁度良い長さを手探りで決めたというO型丸出しの方法です
バックルの場所は、収納ケースに付いているテープの延長線上です。 バックルは最終的には90度上向きに曲げられるようにする必要があります。
大体場所が決まったところで、ウェビングテープを収納ケースの蓋にマチ針で仮止めします。 実際にはご覧の様に前後の位置が多少ずれている(ちょっと後ろ気味)感じになります。 円の中心から同じ距離で場所を決めると失敗しますので注意です。
やっぱり当てながら場所を決めるO型方式がお勧めです
テープは収納ケースの蓋の固定したいのですが、ここで問題発生!
ミシンで固定を試みましたが、収納ケースの緩衝材が思ったよりも厚いため、ミシンがまともに前に進みません
仕方なくテープの一部をミシンで留めるにとどめました。 実際にはテープが収納ケースの蓋の下側をグルッと通り、かつ横ズレしなければ良いわけですので、完全に縫い付ける必要は有りません。
超厚地縫いが可能なミシンをお持ちの方はしっかり全部縫っちゃいましょう。 ちなみに手縫いも試みましたが長い針が無いとちょっと無理っぽいです。
つづいて収納ケースの手提げテープを思い切ってカットします。
私の場合は、テープが収納ケースに縫い付けられている場所から12cmの所でバッサりと切りました。
これ結構勇気がいります

あぁ。。切っちゃいました。もう引き返せません
収納ケース側に残った12cmの部分にバックルを通します。 ここでお気づきかと思いますが、バックルやウェビングテープを30mmに下のは、このテープの幅が30mmだからです。
固定された底蓋側のバックルにカチっと留めれば、ご覧のようにしっかりと固定されます。 テープを上方向にキュっと締めれば完璧です
テープの端をミシンで縫います。 バックルを付けた状態では収納ケースも付いてきますので、ミシンの取りまわしが結構大変ですが、ゆっくり落ち着いて縫えば問題なしです。
ごらんの様に1cm程度の幅で2重に織り込んで縫えば、テープ端のほつれ防止になるばかりでなく、折込方向を収納ケース側にする事で、バックルがテープから外れてしまうのを防ぐ事が出来ます。
この辺りは手持ちのキャンプギアを参考にすれば良いと思いますよ。
ここまで加工すれば、収納ケースの蓋が下方向に底抜けするのを完璧に防ぐ事が出来るようになります。
収納ケース製作の前編はここまでです。前半だけでもかなりのボリュームがありましたが、決して難しい作業では無いと思います。 ミシンが得意な方ならチャチャっと作れちゃうと思います。
次回後編は感動のこだわりフィニッシュで完成を迎えます。
お楽しみに
※注意:当ブログに掲載されている価格は、ブログ投稿時の価格です。実際の価格は製品ページにてご確認ください。
ひとまず説明に必要な写真を全てアップしたところ60枚を超える量になってしまいましたので、前編と後編に分ける事にしました。
諸先輩方が実践されているように、木材を組み上げたり、似た大きさの箱を流用したりという方法も考えたのですが、やはり収納ケースはランタンなどのそれと同様に柔らかい素材で出来ている事が一番いいというのが私の結論です。

アルパカにはグリーンやレッドの専用ケースが別売りで購入可能ですが、サイドに「Alpaca」と書いてあるので、そのまま流用するにはちょっと気が引けました

日本ではオークション以外では入手困難なアルパカのケースを購入する場合は、韓国製品の輸入代行業者を経由して購入するのが一番簡単ですが、アルパカを扱う輸入代行業者としてはかなり有名な韓ショップのアルパカ専用ページにて、このCarryBagがアルパカとは別の会社の商品である事を知りました。

CarryBagオンライン価格22,900ウォン
●サイズ:高さ43cm × 直径34cm
●カラー:ネイビー、ブラウン
●厚さ1cmの緩衝材入り
●アルパカ TS-77コンパクトにピッタリサイズ。
このケースの購入方法は後日ご紹介予定ですが、色が選べないというどうにも理解し難い賭けをしつつ、希望通りのブラウンをゲットいたしました。


そこで私が考えたのが、収納ケースを逆さまにかぶせるという方法でした。



必要なファスナーの長さを計ってみると約16~18cmです。 ファスナーを購入するのは、Pilz15の虫除けネットを作って以来2回目なのですが、前回とは異なりピッタリサイズのファスナーがお店では見つかりませんでした。
ファスナーの長さを詰めてくれるサービスがある事も分かっているんですが、今回は16cmという中途半端なサイズですので高くつきます。
色々ネットを探し回ったところ、1cm単位で長さを選べる楽天のショップを見つけました。

楽天価格157円(税込み)
●サイズ:8~30cmまで1cm単位で注文可能
●カラー:29色
●樹脂製のオープンファスナー
●2本に分かれるタイプ 1本入
●ファスナーは受注生産

ところが届いてたファスナーを実際に当ててみると、ピッタリサイズ過ぎる事に気がつきました。 今回の様なファスナーの締め方をする場合、左右に分かれたファスナーをまず合わせる所が端になればなるほど締め辛くなる事が分かりました。
18cmではちょっと長すぎるので、前回お店で見たファスナー詰めを見よう見まねでやってみたところ、ばっちり16cmに縮める事に成功しました。
端の金属部分を一旦外して、不要なファスナーのコマ部分を左右同じ数だけペンチで引っ張って外します。


最後に端の金属をペンチでギュっとくっつけれれば完成です。一時はどうなる事かと思いましたが、まずは一安心です。 つけた後で改めてみると、15cmぐらいでもいいかな?と思いました。 皆さんは初めから15~16cmの長さで購入してくださいね。



ファスナーを開ける方向もここで決めます。私の場合は、後方から手前に締める様にしました。






ケースの下側に位置しているので、覗き込みながら合わせる感じになります。
この部分はもうちょっと改良の余地はあるかもしれませんが、何度か試しているうちに百発百中で締められるようになりましたので、特に問題なさそうです。



追加したファスナーを締めれば確かにフジカハイペットは収納ケースの中に入りますが、灯油を満タンにした状態でこのまま持ち上げてしまうと、ファスナーだけで閉じている蓋は底が抜けてしまう可能性が高いです。ここはなんらかの工夫が必要です。
この課題に対して私が考えた方法は、ウェビングテープを使って底蓋部分をケースと一体化する方法です。


楽天山渓オンライン価格330円(税込み)
●サイズ:片引き30mm
●2個入り
●長さ調整機能を備えたバックルです。
●破損したバックルと交換して、着脱やフィット感の調節が容易に行えます。
ナチュラムさんでも扱っていますが、パーツセンターの部品なのでパーツ配送手配料が1つにつき420円も掛かってしまいます。楽天の方がお安く購入できます。


バックルには片引きと両引きがありますが、今回は片方は固定ですので片引きを選びます。


楽天山渓オンライン価格140円(税込み)
●素材:ポリエステル
●カラー:ブラック(BK)
●サイズ:幅30mm。1m単位
●パックなどの交換用テープです。
●別売の「SRバックル」などと組み合わせてお使いください。
今回使用するのは1mよりちょっと長いサイズが必要なので、仕方なく2m購入。 ちなみに山渓オンラインショップに"2つ"と注文したところ、2mのテープが出荷されてきました。
ナイロンテープなどでも問題ないと思います。ポイントは幅が30mmである点です。









やっぱり当てながら場所を決めるO型方式がお勧めです


ミシンで固定を試みましたが、収納ケースの緩衝材が思ったよりも厚いため、ミシンがまともに前に進みません


超厚地縫いが可能なミシンをお持ちの方はしっかり全部縫っちゃいましょう。 ちなみに手縫いも試みましたが長い針が無いとちょっと無理っぽいです。

私の場合は、テープが収納ケースに縫い付けられている場所から12cmの所でバッサりと切りました。
これ結構勇気がいります









この辺りは手持ちのキャンプギアを参考にすれば良いと思いますよ。


次回後編は感動のこだわりフィニッシュで完成を迎えます。
お楽しみに

※注意:当ブログに掲載されている価格は、ブログ投稿時の価格です。実際の価格は製品ページにてご確認ください。
2011年11月13日
フジカハイペット 【収納ケースを考える編】
フジカハイペットシリーズ第2弾は収納ケースについて考えます。 フジカハイペットはストーブとしてはコンパクトサイズですので、キャンプフィールドに持っていくには持って来いのストーブですが、残念ながらピッタリの収納ケースがフジカでは用意されていません。
収納ケースはオーナー共通の悩みだと思いますが、皆さんそれぞれのアイデアでDIYで作ったり、サイズが合いそうな収納ケースを探して来たりと対応は様々です。
かくいう私も収納ケースには頭を悩ましておりまして、フジカハイペット購入前からオーナーさんのブログ記事を拝見して分かっていた事ですので、いつかはチャレンジしなくてはならないテーマです。
すでに我が家にはフジカハイペットが到着してしまっておりますので、収納ケース沼には既にはまっております
フジカハイペットの収納を阻む最大の要因は、本体底に付いている角型置台ではないでしょうか?
1辺た約31cmの長方形ですが、対角線長は約40cmあります。このお陰でアルパカの収納ケース等が流用できなりするわけですが、運搬時に安全性にも寄与しているのは明らかなので、出来れば私はこのまま収納できるケースが欲しいと考えました。
他にも考慮したい点がいくつかあります。
まずは収納ケースには、外部からの衝撃からストーブ本体を守る衝撃吸収性がある程度は欲しいです。
特に私の場合は車で運ぶ事になりますので、他の荷物とぶつかり合う可能性は十分にあります。
もう一つは内側の防水性です。 なぜ防水性が必要なのか?それは運搬時の燃料漏れの問題があるからです。
【バラシながら眺める編】でも書きましたが、フジカハイペットには燃料漏れを防ぐ特許機構が備わっていますので基本的には燃料漏れは無いと考えたいのですが、数名のオーナーさんの燃料漏れの報告があります。 原因は良く分かりませんが、おそらく燃料キャップが緩んでいたり、燃料の入れすぎが原因の様な気がします。 いずれにしても灯油が車のラゲッジスペースにこぼれる事は何としても避けたいという気持ちがあります。 同時に灯油を携行缶で運ぶ事も考えていますので、この問題は常に念頭におきたいですね。
それではまず手持ちのキャンプギアで収納ケースに流用できそうなものでフィッティングをしてみたいと思います。
トップバッターはColeman(コールマン) ポップアップユーティリティボックスのSサイズ です。
Coleman(コールマン) ポップアップユーティリティボックス S
ナチュラム価格2480円(税込)
●材質:ポリエステル
●バックル&クリップ材質:ポリプロピレン
●使用時サイズ:約直径40×H47cm
●収納時サイズ:約直径40×H12cm
●重量:約1kg.
●仕様:分別用ベルト、袋用クリップ、ペグダウン用ループ、キャリーハンドル、収納用バックル
このポップアップユーティリティボックスは、以前にブログ記事で紹介した事がありますが、普段は現場で山の様に出る収納袋をまとめて置くのに使っています。
このポップアップユーティリティボックスをフジカハイペットの収納に用いる方法は、すでに何人かのオーナーさんから報告済みの既出の技です。
では早速フィッティングして見ましょう。 このポップアップユーティリティボックスは未使用時はコンパクトに畳めるのが良い点です。
高さを比較してみるとフジカハイペットよりも多少背が高い程度でほぼピッタリサイズ。
Aポップアップユーティリティボックスの直径が40cmですので、実際に入れてみるとほぼピッタリという印象があります。
フジカハイペットの直径は約31cmですので、周りに多少余裕が出来る分、衝撃吸収性には難ありです。
ただ運ぶだけならこれで十分という感じがします。左右にキャリーハンドルがついていますので、持ち運びも便利です。
このケースの場合、要件の一つである防水性は全くありません。万が一この状態で燃料漏れがあった場合は、底面の角型置台がまず受ける事になりますが、その後確実に漏れでてしまう事でしょう。
つづいてご紹介するのが、コールマンのアウトドアドライバッグLです。
Coleman(コールマン) アウトドアドライバッグ L
ナチュラム価格2480円(税込)
●材質:PVC
●使用時サイズ:約40×H95cm
●収納時サイズ:約35×20cm
●容量:約110L
●重量:約770g
●防滴仕様
●付属品:ショルダーベルト
●濡れたものや濡らしたくない物の収納に便利な防滴バッグ
●ロールアップで水の侵入を防ぐ構造
●濡れたテントや、タープもそのまま収納できるLサイズ
私がこのバッグを思いついた理由は、ズバリ「防水性」というキーワードです。 以前このアウトドアドライバッグをご紹介した事がありますが、普段は雨撤収などで濡れてしまったテント等を収納するという本来の用途通りの使い方をしています。
こちらも早速フィッティングして見ましょう。 アウトドアドライバッグは、ごらんの様に未使用時はペッタンコに畳めるので邪魔になりません。
分厚いビニール素材ですので、ちょっと扱いにくいところはありますが、慣れれば問題無さそうです。
アウトドアドライバックの底面は直径40cmですので、実際に入れてみると、ほぼピッタリサイズです。
アウトドアドライバックの高さは約95cmもあり、一見すると全く合いそうにありませんが、そこはドライバックの特長であるクルクル収納に大活躍します。 ご覧に用に中身の高さに合わせる事ができますので、ピッタリ収納になります。
防水性は全く問題ないのは当たり前ですが、衝撃吸収性は厚みのあるビニール素材で耐えられる程度です。
実際収納してみると、これでもいいかな?と思っちゃいました
最後は私がフジカハイペットのために新しくゲットしたこのアイテムをご紹介します。
ロゴス(LOGOS) アクアストレージキャリー60/Aqua storagecarry60L
ナチュラム価格2967円(税込)
●容量:(約)60L
●総重量:(約)0.8kg
●サイズ:(約)幅54×奥行33×高さ32cm
●収納時サイズ:幅54×奥行33×高さ3.5cm
●主素材:EVA
●水も溜めることができるコンテナ
●車での荷物運搬にも
●収納時にはペッタンコ
●Amazon価格 2,800円
私がこのアクアストレージキャリーに注目した理由は2つ。 1つ目は奥行きがフジカハイペットの角型置台の幅31cmとほぼ同じだった点です。 2つ目は防水性です。
早速フィッティングしてみます。 ロゴスのアクアストレージキャリーには、いくつかサイズのバリエーションがありますが、これば一番大きい60というサイズです。
ごらんの様に並べてみると明らかにアクアストレージキャリーの方が大きいのが分かります。
実際に入れてみるとすっぽりと入ってしまいますが、全体を覆い隠せるわけではありません。 衝撃吸収性は全く無いと言ってよいと思います。
それでも奥行きは思ったとおりジャストフィット。 本来はバケツですので、万が一燃料が全部もれても全く問題ありません
計算すると幅は約23cmほど大きいので隙間が開いてしまいますが、灯油をいれた携行缶やスノコ、五徳、その他の火器などを入れられますので、むしろ色々な物がまとまって良いかもしれません。
現在フジカハイペットを車のラゲッジスペースに直接置きながらも、燃料漏れが心配で仕方ない方にはお勧めです。
今回は3つの収納ケース候補をご紹介しましたが、それぞれ一長一短があります。すでに手元にあるなら流用するだけで効果大です。個人的にはロゴスのアクアストレージキャリーは他にも色々つかえますので、わざわざ買っても良いかな?と思います。
3つの収納ケース候補は、いずれも「衝撃吸収性には難あり」ですので、私としては妥協したくはありません。
というわけで最初に予告したとおり収納ケースのDIYと相成りました。
現在まだ製作中なのですがほぼ完成しましたので、どんな感じになったのかを写真だけでちょっとだけお見せしたいと思います。
コメントでも既にお伝えしていますが、アルパカにぴったりといわれている韓国のCarrybagというメーカーの収納ケースを改造しています。 板を使った大工仕事ではありませんので、どなたでもチャレンジできるアイデアだと思います。
アクアストレージキャリーとセットで使う事で防水性も確保したいと考えています。
個人の感想としては、かなりいいものが出来たな!とかなり満足しています










次回からこの収納ケースの製作についてアップしたいと思いますのでお楽しみに!
※注意:当ブログに掲載されている価格は、ブログ投稿時の価格です。実際の価格は製品ページにてご確認ください。
収納ケースはオーナー共通の悩みだと思いますが、皆さんそれぞれのアイデアでDIYで作ったり、サイズが合いそうな収納ケースを探して来たりと対応は様々です。
かくいう私も収納ケースには頭を悩ましておりまして、フジカハイペット購入前からオーナーさんのブログ記事を拝見して分かっていた事ですので、いつかはチャレンジしなくてはならないテーマです。


フジカハイペットの収納を阻む最大の要因は、本体底に付いている角型置台ではないでしょうか?
1辺た約31cmの長方形ですが、対角線長は約40cmあります。このお陰でアルパカの収納ケース等が流用できなりするわけですが、運搬時に安全性にも寄与しているのは明らかなので、出来れば私はこのまま収納できるケースが欲しいと考えました。
他にも考慮したい点がいくつかあります。
まずは収納ケースには、外部からの衝撃からストーブ本体を守る衝撃吸収性がある程度は欲しいです。
特に私の場合は車で運ぶ事になりますので、他の荷物とぶつかり合う可能性は十分にあります。
もう一つは内側の防水性です。 なぜ防水性が必要なのか?それは運搬時の燃料漏れの問題があるからです。
【バラシながら眺める編】でも書きましたが、フジカハイペットには燃料漏れを防ぐ特許機構が備わっていますので基本的には燃料漏れは無いと考えたいのですが、数名のオーナーさんの燃料漏れの報告があります。 原因は良く分かりませんが、おそらく燃料キャップが緩んでいたり、燃料の入れすぎが原因の様な気がします。 いずれにしても灯油が車のラゲッジスペースにこぼれる事は何としても避けたいという気持ちがあります。 同時に灯油を携行缶で運ぶ事も考えていますので、この問題は常に念頭におきたいですね。
それではまず手持ちのキャンプギアで収納ケースに流用できそうなものでフィッティングをしてみたいと思います。
トップバッターはColeman(コールマン) ポップアップユーティリティボックスのSサイズ です。

ナチュラム価格2480円(税込)
●材質:ポリエステル
●バックル&クリップ材質:ポリプロピレン
●使用時サイズ:約直径40×H47cm
●収納時サイズ:約直径40×H12cm
●重量:約1kg.
●仕様:分別用ベルト、袋用クリップ、ペグダウン用ループ、キャリーハンドル、収納用バックル
このポップアップユーティリティボックスは、以前にブログ記事で紹介した事がありますが、普段は現場で山の様に出る収納袋をまとめて置くのに使っています。
このポップアップユーティリティボックスをフジカハイペットの収納に用いる方法は、すでに何人かのオーナーさんから報告済みの既出の技です。



フジカハイペットの直径は約31cmですので、周りに多少余裕が出来る分、衝撃吸収性には難ありです。

このケースの場合、要件の一つである防水性は全くありません。万が一この状態で燃料漏れがあった場合は、底面の角型置台がまず受ける事になりますが、その後確実に漏れでてしまう事でしょう。
つづいてご紹介するのが、コールマンのアウトドアドライバッグLです。

ナチュラム価格2480円(税込)
●材質:PVC
●使用時サイズ:約40×H95cm
●収納時サイズ:約35×20cm
●容量:約110L
●重量:約770g
●防滴仕様
●付属品:ショルダーベルト
●濡れたものや濡らしたくない物の収納に便利な防滴バッグ
●ロールアップで水の侵入を防ぐ構造
●濡れたテントや、タープもそのまま収納できるLサイズ
私がこのバッグを思いついた理由は、ズバリ「防水性」というキーワードです。 以前このアウトドアドライバッグをご紹介した事がありますが、普段は雨撤収などで濡れてしまったテント等を収納するという本来の用途通りの使い方をしています。




防水性は全く問題ないのは当たり前ですが、衝撃吸収性は厚みのあるビニール素材で耐えられる程度です。
実際収納してみると、これでもいいかな?と思っちゃいました

最後は私がフジカハイペットのために新しくゲットしたこのアイテムをご紹介します。

ナチュラム価格2967円(税込)
●容量:(約)60L
●総重量:(約)0.8kg
●サイズ:(約)幅54×奥行33×高さ32cm
●収納時サイズ:幅54×奥行33×高さ3.5cm
●主素材:EVA
●水も溜めることができるコンテナ
●車での荷物運搬にも
●収納時にはペッタンコ
●Amazon価格 2,800円
私がこのアクアストレージキャリーに注目した理由は2つ。 1つ目は奥行きがフジカハイペットの角型置台の幅31cmとほぼ同じだった点です。 2つ目は防水性です。

ごらんの様に並べてみると明らかにアクアストレージキャリーの方が大きいのが分かります。




現在フジカハイペットを車のラゲッジスペースに直接置きながらも、燃料漏れが心配で仕方ない方にはお勧めです。
今回は3つの収納ケース候補をご紹介しましたが、それぞれ一長一短があります。すでに手元にあるなら流用するだけで効果大です。個人的にはロゴスのアクアストレージキャリーは他にも色々つかえますので、わざわざ買っても良いかな?と思います。
3つの収納ケース候補は、いずれも「衝撃吸収性には難あり」ですので、私としては妥協したくはありません。
というわけで最初に予告したとおり収納ケースのDIYと相成りました。
現在まだ製作中なのですがほぼ完成しましたので、どんな感じになったのかを写真だけでちょっとだけお見せしたいと思います。
コメントでも既にお伝えしていますが、アルパカにぴったりといわれている韓国のCarrybagというメーカーの収納ケースを改造しています。 板を使った大工仕事ではありませんので、どなたでもチャレンジできるアイデアだと思います。
アクアストレージキャリーとセットで使う事で防水性も確保したいと考えています。
個人の感想としては、かなりいいものが出来たな!とかなり満足しています










次回からこの収納ケースの製作についてアップしたいと思いますのでお楽しみに!
※注意:当ブログに掲載されている価格は、ブログ投稿時の価格です。実際の価格は製品ページにてご確認ください。
2011年11月05日
フジカハイペット 【バラシながら眺める編】
お待たせしました!フジカハイペットシリーズ第1弾の眺める編です。 冬のこの時期必ずホットな話題になるストーブですが、ナチュブロでも様々なストーブが紹介されています。 私自身のストーブ熱が高まったのは、昨年の暖房関連の記事を書いていた頃ですが、ストーブという選択肢があると気が付いたのはかなり後でした。
値段の安さとコンパクトさからほぼアルパカに決まり掛けていた時に、フジカハイペットの販売中止の記事をいくつか見つけました。
販売中止の理由として「フジカハイペットが消防法の規制に適合できないから」が多く記事になっていたのを見て、ストーブの安全性の重要さに気がつきました。 そしてリニューアルして再出発したフジカハイペットを知ったときには既にSOLD OUT。。フジカハイペットの大人気ぶりをあらためて認識する事になりました。
ところでフジカハイペットが過去一時的に販売できなくなった理由として「消防法の非適合」という話が散見されたのですが、実際に調べてみると消防法が石油ストーブの規制を強化したという情報に中々たどり着けませんでした。
かなり一生懸命調べた結果やっと見つけたのが消防庁のHPにあったこの情報です。
『消防法に基づく火災原因調査と製品安全法令の整備による出火防止対策の強化』
詳細はともかくとして消防法は確かに絡んでいる様ですが、製品製造メーカーに直接規制を行ったのは、経済産業省の『消費生活用製品安全法』のようです。 この法律は「消安法」と略される様で、そこでちょっと混乱したのかも知れません。
消費生活用製品安全法の改正の中に『石油燃焼機器の規制について 』というの規制が新設され、 「石油燃焼機器(石油給湯機、石油ふろがま及び石油ストーブ)が、消費生活用製品安全法の特定製品に指定され、販売が規制された」というのが真相の様です。
興味があったので法律の中身や規制までちょっと見てみたのですが、フジカハイペットの構造に準じた石油ストーブは、確かに地震等の揺れに対して「10秒以内に消火装置が作動し、消火装置の作動後に10秒以内で消火すること」という条件が突きつけられています。
フジカハイペットはこの規制に適合すべく「対震自動消化装置」を搭載して再デビューし、晴れて消安法適合の印である「PSCマーク」を取得するに至ったという事です。
蛇足ですが、以前はフジカハイペットにオマケでついていたライターがなくなったもの、消安法のライターの規制が絡んでいるのではないかと推測しています。
ちょっと長くなりましたが、私がフジカハイペットを選んだ最大の理由はズバリ安全性です。 工業デザイン的な美しさと安全性を兼ね備えたフジカハイペットですので、その価値は十分と考えました。 この知識を得た時点でアルパカは残念ながら選択肢から外れてしまいました。
フジカハイペットは、毎年10月初旬~2月あたりにその年の生産分を販売開始するという珍しい販売方法を取っているため、いつでも入手出来るわけではありません。 製品の良さだけではなくプレミアム感も相まって、非常に短期間で売切れてしまいます。 2011年は10月初旬販売開始でしたが、今年はなぜか11月に入った本日でも販売を継続中です。
2011年の冬は夏同様に節電志向が高まっているため、ストーブも脚光を浴びている事も関連しているのかも知れません(つまりフジカにとってはチャンス?)。
前置きはいい加減にコレくらいにして、早速フジカハイペットを穴が開くほど見てみましょう!
届いたパッケージを見てまず驚いたのがその大きさです。
うわさのコンパクトさはうそでは無かったと一安心しました。
フジカハイペットの2011年モデルは全部で5種類あります。
●反射板なしモデル ¥26,250(税込)
●反射板付きモデル ¥28,350(税込)
以下は受注生産です。
●反射板なし整流リングモデル ¥29,370(税込)
●反射板付き整流リングモデル ¥41,475(税込)
●風防ガラス管+整流リングモデル ¥58,275(税込)
部屋の隅やテントウォールに近い所に置くなら反射板があった方が良いのは分かっていましたので反射板付きは確定。整流リングは下に逃げる熱を整流する機構ですが、これはちょっと物欲が勝った感じがします
というわけで私が選んだフジカハイペットはこちらになります。
フジカハイペット KSP-229-21C-J2WR
フジカ本体価格41,475円(税込、送料別)
●種類:自然通気型開放式石油ストーブ(芯式、自然対流型)
●暖房出力(発熱量):2.5kW(2150kcal/時)
●使用燃料:灯油(JIS1号)
●点火方式:マッチおよびガスライターによって点火
●燃料タンク安全量:約3.6リットル(Max:4.1リットル)
●燃料消費量:0.26リットル/時
●連続燃焼時間:フル給油時:11.5~13.5時間 ※完全燃焼しており、燃焼筒ネットが赤熱状態の時
●暖房目安:木造7畳(11.5㎡) / コンクリート造9畳(15.0㎡)まで
●重量(空タンク時):KSP-229-21C-J2:5.7kg / KSP-229-21C-J2R:5.581kg
●外形寸法:幅310mm×奥行310mm×高さ432mm 、上部クラウンサポーターの直径:318mm
●芯:普通筒芯/内径95mm×長さ165mm×厚さ2.2mm 吸上率:150%
●標準セット内容:本体、着脱式背面反射板(J2Rのみ)、取り扱い説明書
●本製品は日本国内でのみ適用するJIS規格に合わない点もございます。
●本製品にはP/L保険が付保されています。
●高度3,000mにおける燃焼確認済み
●耐用平均20年
●万が一の転倒にも安心の特許Safetinaタンクと対震自動消化装置
●PSC対応製品(全モデル)
●新開発整流リング搭載(J2W/J2WR/J2GWのみ)
●背面反射板付きモデル(J2R//J2WRのみ)
●防風ガラス管(高級耐熱ガラス)装備 (J2GWのみ)
開梱すると保証書と取り扱い説明書がありますが、まず関心したのがこの取り扱い説明書の素晴らしさです。
各部の名称や説明は当たり前ですが、メンテナンスをこまめにするために必要なバラ仕方が写真付きで本当に細かく書かれています。 モデルによって違いが有るところも省略せずにそれぞれ分けて書かれているのも本当に凄いです。 これだけの情報が有れば安心してメンテナンスできますし、こんなにバラしてしまう事を前提としている事は、設計や安全性に自身があるという証でもありますね。




灯油を入れる前なら傾けたりバラしたりも楽だし、普段見えない箇所も眺められそうなので、今回の眺める編はバラしながら進める事にします。
まずはトップから行きましょう。 ここは上面板とクックカバーと呼ばれています。 皆さんが想定されている料理に使うための五徳にあたる部分でもあります。
上面板の真ん中にはクックカバーと呼ばれる板が乗っています。 説明書の注意事項には「調理に使う場合、クックカバーはストーブ点火前にはずせ」と書かれています。 実際に引っ掛け所があまりないので、手で外すのも結構大変です。 ドリルで4mm程の穴でも開けておけば、菜箸などで簡単に取れるようになりそうですが、ひとまずこのままで行きます。
クックカバーを外すと燃焼筒が直接見えます。つまり最大効率の熱を直接受ける事が出来るという事ですので、調理には最適です。
上面板も一応五徳のようなデコボコがあります。
ところで天板上で煮炊きを出来る仕様がJIS規格に準拠しないという記事を多く見たのですが、石油ストーブに関するJISのデータベース(S2109,S3030など)をみましたが、それらしい制限は見つかりませんでした。 PSCに関連した資料に「煮炊きの禁止」が一部書かれていましたが、はっきりした規制は見つかりませんでした。
こちらはクラウンサポーターと呼ばれている上面板を受けているリングです。 クラウンは日本語で王冠ですが、まさにそんな感じのカッコイイデザインです。
上面板はこんな感じでただ乗っているだけで、どこにも引っかかっておりません。
上面板をはずではさらに大開口が出現します。 この状態では何も乗せる事は出来ませんが、皆さんピッタリの五徳を探してきて乗せる工夫をされています。 上天板に傷が付くのが気になる方のは良い方法えす。
このあたりは【五徳編】で書きたいと思います。
私が購入したモデルには背面反射板が付いています。 ランタンなどでよくあるリフレクターと似ていますね。これもポンと置いてあるだけですので、簡単に取りだせます。
こちらが取り出した背面反射板です。 鏡の様にピカピカですが、単純な素材ですので、結構自作される方がいらっしゃるようです。
フジカに別途追加注文することも出来るそうですよ。
この背面反射板ですが、取扱説明書に注意書きがありました。
ガラス管入りの最上位モデルでは反射板は併用してはNGという事です。高級耐熱ガラスを使っているというのにこれはどういう事なのかちょっと分かりません。 私が持っているSOTOの虫が寄りにくいランタンなどはホヤの後ろにリフレクターをつけたりしてます。
安全上の制限なのだと思いますので、これは守りましょう。
私は高級耐熱ガラスのガラス管をゲットする予定はありません
この背面反射板を自作される方も結構いらっしゃるみたいですので、一応サイズだけ測っておきます。
高さ142mm×幅65mm×厚さ0.3mmの板が5枚連結しているイメージです。


取っ手とグリップはとてもシンプルな構造ですが、満タン時は10kg近くになりますので、ある程度の重さに耐えられる必要はありますね。 グリップがバネ構造なので手元が熱くなる事はありません。


さらにバラします。 燃焼筒を取り出します。これも特別固定されているわけではありませんので、簡単に外れます。
燃焼筒を眺めてみます。 この形は私が子供の頃から親しみのある形です。 良い物は形を変えないという事ですかね。。
延焼筒ネットは色が変わってますが、これはテスト済みの証だと思います。 完全燃焼字にはコイルと一緒に赤く輝く所です。
燃焼筒ツマミです。 燃焼筒ネット上で「ポッポッ」と不安定に炎が出る場合は、燃焼筒の座りが悪い証拠です。
燃焼筒ツマミをもって水平に左右にゆする事で解消するそうです。
燃焼筒ネット押さえは取り扱い説明書によるとまわせば取れるようです。部品の交換時に外すのだと思いますが、今回はパス。
燃焼筒を裏から眺めてみると、3重構造になっているのがわかります。空気が抜ける部分、芯が通る部分などが区画で分けられている感じですね。
こちらはガード網と呼ばれている部分です。 燃焼筒が露出するのを防ぐ安全のための壁です。
最上位モデルではガラス管を支持する働きもします。
クラウンサポーター、ガード網、ハンドルはステーで一体化しています。 燃料タンクと3箇所のネジで留まっているだけですので簡単に外れます。


外枠はごらんの様にごっそり外れますのでお手入れはとても簡単ですね。 この部分を武井バーナーのフレームに流用されるツワモノの方もいらっしゃいます
見えてきた部分をさらに見てみましょう。
私が購入したモデルJ2WRは整流リングが付いている受注生産モデルです。 整流リングは周りを覆っている黒い部分です。
通常モデルではこの部分は開放されていますので、熱は下方向にも流れますが、この整流リングのお陰でより多くの熱が上方に向かうようになります。 効果の程はまだ分かりませんが、上に鍋が乗っていれば鍋底に当たる熱の総量は多少増える事が期待できます。
燃焼タンクに向かう輻射熱も遮断できるのではないかと思います。
【整流リングの情報追加】
熱の流れをコントロールする整流リングは、よくストーブで使われているものと同じなので、上記の記事を書きましたが、フジカハイペットの整流器は、風対策のための風防の役割が中心のようで、特許取得されている独自技術であることがわかりました。
日本の特許庁の検索画面で 公開特許として2011-080627 を検索すると、とても詳細に出願内容が閲覧できます。
この特許は震災後に公開されたもので、今回の発売に間に合った技術だという事が分かります。 また説明から最上位モデルについているガラス管と整流リングの両方をつかってより効果を発揮する構造になっている事が良くわかりました。
私がもっているコールマンのフェザーストーブの風防の効果とほぼ同じのようですので、キャンプや災害時など外で使う場合に安定した熱源として利用する場合には是非付けておきたい機構です。
風に弱いといわれていたフジカハイペットも、これで安心して外でも使えますね
整流リングが付いていると、燃焼筒についている燃焼筒ツマミに手が届きませんが、キチンとドアがついていますので、必要な時だけドアを開ければ操作可能です。細かい所まで良く出来ています


ドアを開ければ整流リングの断面が見えます。結構複雑な構造ですが、どのくらい効果があるのかは楽しみです。
整流リングなしモデルとの価格差、13,150円の価値は、風に弱いといわれたフジカハイペットを大きく進化させる機構と理解すればリーズナブルだと思います。
つづいてストーブの心臓部である対震自動消火装置を見てみます。 ちなみに対震が正しくて、耐震は間違いです。 JISや消安法でもこの表現は共通です。
左側にあるセットレバーをリセット方向にカチっとなるまで持ち上げてから芯上下ツマミを時計回りに止まるまで回します。回している間はセットレバーが小刻みにカタカタいいながら上下します。
芯上下ツマミを回しきると、芯案内筒上板の縁に芯が1cmほど出てきます。 この芯はもちろん消耗品ですのでいずれ交換する事になりますが、説明書では「グラスファイバー製なので切り揃える必要はありません」と書かれています。また芯の空焼きも不要だそうですよ。


ちなみに対震自動消火装置によってすぐさま消化する方法は2つです。一つはセットレバーを下方向に押し下げるだけ。 もう一つは内部にあるコマが振動によって一定以上傾いた時です。 いずれの場合も「ガシャン!」という大きな音とともに芯上下ツマミは左に戻り、芯が瞬時に引っ込みます。 この機構はかなり有効な安全装置だと思います。


さらにバラしますよ! 今度は、整流リングを含む芯上下装置と呼ばれる部分を外します。 芯上下装置は、蝶ナット4箇所で燃料タンクに固定されていますので、緩めれば簡単に外れます。
ただしこの部分はキチンと中心に並行に固定されている必要がありますので、外す時も取り付けるときも蝶ナットは対角線の順番に徐々に回す必要があります。


蝶ナットが全て外れたら、ゆっくり持ち上げます。 ちょっと重いので注意しながら持ち上げましょう。
するとまるでモップの様な芯が現れます。 芯に灯油が浸される事で、上部に灯油が供給される一般的なストーブの仕組みそのままです。 なおこの手順は芯を交換する時には必要ですので、灯油を入れる前に一度練習しておく事をオススメします。


残った部分は芯案内筒と呼ばれています。 フニャフニャの芯がこの芯案内筒に沿って上下する事で、安定した火力調整が出来るようになります。
この穴の部分や縁にはピッチ、タールが付着しやすいそうですので、お手入れの際には念入りに観察しましょう。
A燃料タンクを見てみましょう。 この写真は外枠を付けている時に撮ったものですが、型番がかっこよく刻印されていますね。
ちなみに全モデル共通の21Cは21世紀(Century)をあらわしているそうです。
タンクキャップは反時計回りに回せば外れますが、ちょっとした抵抗を感じます。 しっかりとしまっている証拠ですね。
タンクキャップの裏側は、ごらんの様にかなりしっかりしたゴムパッキングが付いています。 倒れてもこぼれないといわれているフジカハイペットの秘密の一部なんだと思います。
タンクキャップをはずすと給油口が現れます。 JISではこのタイプのストーブの場合、直径15~25mmの大きさが規定されていますが、フジカハイペットの場合は20mmです。
A
油量計は給油すればゲージが右に移動するシンプルタイプです。 Fまでゲージが移動したら満タンです。
フジカハイペットの給油安全量は3.6リットル、最大4.1リットルという事もキチンと覚えておきましょう。
フジカハイペットの安全性の中心にあるのが、転倒しても灯油が漏れないというSafetinaというタンク構造で、特許取得済みの素晴らしい技術だそうです。
Safetinaの構造がとても気になったので、このラベルに書かれている特許番号から情報を検索してみました。
まずは韓国特許庁のHPで出願番号 1020000022062 で検索すると確かにヒットしましたが、残念ながら棄却されているようです。 一応図解がありましたが、確かにフジカハイペットっぽい構造です。

つづいて中国ですが、いくら中国特許庁で検索してもサーバーダウンで調査続行不可能でした
最後は日本ですが、こちらはしっかり情報が掲載されていました。
シールに書かれている特許番号 PP1999024875 (検索時は1999-024875)は出願した時の番号ですが、最終的に公開された番号は 2001-031098 になります。
日本の特許庁の検索画面で 公開特許として2001-031098 を検索すると、とても詳細に出願内容が閲覧できます。
何度読んでも難しくて中々理解出来ないのですが、要するに灯油をためているタンクと芯に灯油を供給する部分の部屋が分かれていて、細い管で繋がっているだけなので必要量以上は灯油が芯には供給されない。そのため、転倒したときに灯油が大量に出て行くような経路がないので漏れない。。という事じゃないかと思います。
興味がある方は、特許庁検索DBへGO!
折角なので灯油が空のうちにひっくり返して底面を見てみました。
【収納編】でもお話しますが、このストーブでいつも問題視されるのが、この四角い角型置台と呼ばれる台座です。 アルパカなどの収納袋を流用しようとしても、この部分が邪魔になってしまって入りません。
中には留めてあるネジを外して持ち運んでいる方もいらっしゃると思います。
外すのはとても簡単そうなのですが、万が一輸送中に灯油が漏れたときの受け皿になりますし、何より安定して立たせる為には輸送時でもこの状態になっている必要があります。
また点灯した場合でも、その後横方向に転がるのを防ぐという役目もあると思います。
特許の資料を見てもこの台が特許の一部という事もあり、私は個人的には外すべきでは無いと考えています。


眺める編はここまでです。長文にも関わらず最後まで読んでいただきありがとうございました。
フジカハイペットの安全性、堅牢性に加えて、長く使うためのサポート体制も満足していますので、私としてはベストの買い物だったと思っています。 信頼性は歴史が証明していると思います。
だから私はこのストーブに敬意を込めて「フジカハイペット」と呼ぶ事に決めました。
まだ実戦投入できておりませんが、早い段階でフィールドデビューさせたいと思います。
次回は反響の大きかった【収納編】を先行してアップする予定です。本日時点では、必要なパーツが決まり注文中という段階ですので、製作が完了したら出来るだけ早めにお届けします。
注意:当ブログに掲載されている価格は、ブログ投稿時の価格です。実際の価格は製品ページにてご確認ください。
値段の安さとコンパクトさからほぼアルパカに決まり掛けていた時に、フジカハイペットの販売中止の記事をいくつか見つけました。
販売中止の理由として「フジカハイペットが消防法の規制に適合できないから」が多く記事になっていたのを見て、ストーブの安全性の重要さに気がつきました。 そしてリニューアルして再出発したフジカハイペットを知ったときには既にSOLD OUT。。フジカハイペットの大人気ぶりをあらためて認識する事になりました。
ところでフジカハイペットが過去一時的に販売できなくなった理由として「消防法の非適合」という話が散見されたのですが、実際に調べてみると消防法が石油ストーブの規制を強化したという情報に中々たどり着けませんでした。
かなり一生懸命調べた結果やっと見つけたのが消防庁のHPにあったこの情報です。
『消防法に基づく火災原因調査と製品安全法令の整備による出火防止対策の強化』
詳細はともかくとして消防法は確かに絡んでいる様ですが、製品製造メーカーに直接規制を行ったのは、経済産業省の『消費生活用製品安全法』のようです。 この法律は「消安法」と略される様で、そこでちょっと混乱したのかも知れません。
消費生活用製品安全法の改正の中に『石油燃焼機器の規制について 』というの規制が新設され、 「石油燃焼機器(石油給湯機、石油ふろがま及び石油ストーブ)が、消費生活用製品安全法の特定製品に指定され、販売が規制された」というのが真相の様です。
興味があったので法律の中身や規制までちょっと見てみたのですが、フジカハイペットの構造に準じた石油ストーブは、確かに地震等の揺れに対して「10秒以内に消火装置が作動し、消火装置の作動後に10秒以内で消火すること」という条件が突きつけられています。
フジカハイペットはこの規制に適合すべく「対震自動消化装置」を搭載して再デビューし、晴れて消安法適合の印である「PSCマーク」を取得するに至ったという事です。
蛇足ですが、以前はフジカハイペットにオマケでついていたライターがなくなったもの、消安法のライターの規制が絡んでいるのではないかと推測しています。
ちょっと長くなりましたが、私がフジカハイペットを選んだ最大の理由はズバリ安全性です。 工業デザイン的な美しさと安全性を兼ね備えたフジカハイペットですので、その価値は十分と考えました。 この知識を得た時点でアルパカは残念ながら選択肢から外れてしまいました。
フジカハイペットは、毎年10月初旬~2月あたりにその年の生産分を販売開始するという珍しい販売方法を取っているため、いつでも入手出来るわけではありません。 製品の良さだけではなくプレミアム感も相まって、非常に短期間で売切れてしまいます。 2011年は10月初旬販売開始でしたが、今年はなぜか11月に入った本日でも販売を継続中です。
2011年の冬は夏同様に節電志向が高まっているため、ストーブも脚光を浴びている事も関連しているのかも知れません(つまりフジカにとってはチャンス?)。

届いたパッケージを見てまず驚いたのがその大きさです。
うわさのコンパクトさはうそでは無かったと一安心しました。

●反射板なしモデル ¥26,250(税込)
●反射板付きモデル ¥28,350(税込)
以下は受注生産です。
●反射板なし整流リングモデル ¥29,370(税込)
●反射板付き整流リングモデル ¥41,475(税込)
●風防ガラス管+整流リングモデル ¥58,275(税込)
部屋の隅やテントウォールに近い所に置くなら反射板があった方が良いのは分かっていましたので反射板付きは確定。整流リングは下に逃げる熱を整流する機構ですが、これはちょっと物欲が勝った感じがします

というわけで私が選んだフジカハイペットはこちらになります。

フジカ本体価格41,475円(税込、送料別)
●種類:自然通気型開放式石油ストーブ(芯式、自然対流型)
●暖房出力(発熱量):2.5kW(2150kcal/時)
●使用燃料:灯油(JIS1号)
●点火方式:マッチおよびガスライターによって点火
●燃料タンク安全量:約3.6リットル(Max:4.1リットル)
●燃料消費量:0.26リットル/時
●連続燃焼時間:フル給油時:11.5~13.5時間 ※完全燃焼しており、燃焼筒ネットが赤熱状態の時
●暖房目安:木造7畳(11.5㎡) / コンクリート造9畳(15.0㎡)まで
●重量(空タンク時):KSP-229-21C-J2:5.7kg / KSP-229-21C-J2R:5.581kg
●外形寸法:幅310mm×奥行310mm×高さ432mm 、上部クラウンサポーターの直径:318mm
●芯:普通筒芯/内径95mm×長さ165mm×厚さ2.2mm 吸上率:150%
●標準セット内容:本体、着脱式背面反射板(J2Rのみ)、取り扱い説明書
●本製品は日本国内でのみ適用するJIS規格に合わない点もございます。
●本製品にはP/L保険が付保されています。
●高度3,000mにおける燃焼確認済み
●耐用平均20年
●万が一の転倒にも安心の特許Safetinaタンクと対震自動消化装置
●PSC対応製品(全モデル)
●新開発整流リング搭載(J2W/J2WR/J2GWのみ)
●背面反射板付きモデル(J2R//J2WRのみ)
●防風ガラス管(高級耐熱ガラス)装備 (J2GWのみ)

各部の名称や説明は当たり前ですが、メンテナンスをこまめにするために必要なバラ仕方が写真付きで本当に細かく書かれています。 モデルによって違いが有るところも省略せずにそれぞれ分けて書かれているのも本当に凄いです。 これだけの情報が有れば安心してメンテナンスできますし、こんなにバラしてしまう事を前提としている事は、設計や安全性に自身があるという証でもありますね。








上面板も一応五徳のようなデコボコがあります。
ところで天板上で煮炊きを出来る仕様がJIS規格に準拠しないという記事を多く見たのですが、石油ストーブに関するJISのデータベース(S2109,S3030など)をみましたが、それらしい制限は見つかりませんでした。 PSCに関連した資料に「煮炊きの禁止」が一部書かれていましたが、はっきりした規制は見つかりませんでした。



このあたりは【五徳編】で書きたいと思います。


フジカに別途追加注文することも出来るそうですよ。

ガラス管入りの最上位モデルでは反射板は併用してはNGという事です。高級耐熱ガラスを使っているというのにこれはどういう事なのかちょっと分かりません。 私が持っているSOTOの虫が寄りにくいランタンなどはホヤの後ろにリフレクターをつけたりしてます。
安全上の制限なのだと思いますので、これは守りましょう。
私は高級耐熱ガラスのガラス管をゲットする予定はありません

この背面反射板を自作される方も結構いらっしゃるみたいですので、一応サイズだけ測っておきます。
高さ142mm×幅65mm×厚さ0.3mmの板が5枚連結しているイメージです。


取っ手とグリップはとてもシンプルな構造ですが、満タン時は10kg近くになりますので、ある程度の重さに耐えられる必要はありますね。 グリップがバネ構造なので手元が熱くなる事はありません。






燃焼筒ツマミをもって水平に左右にゆする事で解消するそうです。



最上位モデルではガラス管を支持する働きもします。
クラウンサポーター、ガード網、ハンドルはステーで一体化しています。 燃料タンクと3箇所のネジで留まっているだけですので簡単に外れます。






燃焼タンクに向かう輻射熱も遮断できるのではないかと思います。
【整流リングの情報追加】
熱の流れをコントロールする整流リングは、よくストーブで使われているものと同じなので、上記の記事を書きましたが、フジカハイペットの整流器は、風対策のための風防の役割が中心のようで、特許取得されている独自技術であることがわかりました。
日本の特許庁の検索画面で 公開特許として2011-080627 を検索すると、とても詳細に出願内容が閲覧できます。
公開特許 :2011-080627 発明の名称 :灯油ストーブの防風整流装置 ![]() 【要約】 【課題】 風速2~3メートル/秒の状況下においても安定した燃焼が得られ、且つ、充分な火力、暖房性能を有し、刺激臭の無いクリーンな灯油ストーブを提供する。 【解決手段】 芯上下動型タンク式灯油ストーブにおいて、燃焼筒を構成する外筒底辺部の外周に整流板を設け、これにより外筒底辺部から外炎筒、内炎筒に流入する空気の乱れを整流し、均一な燃焼状態を保持し、さらに整流板の外側全周に防風壁を設け、これにより燃焼筒に直接流入する外部からの空気流入量並びに速度を抑え、整流板と防風壁との組み合わせにより、強風下においても正常な燃焼を継続させる。 【発明の効果】 1.本発明の防風整流装置及び外枠ガラス管防風装置を有する灯油ストーブにおいては、例えば2~3メートル/秒の風のある環境下にそのまま設置しても、安定して燃焼し、充分な暖を取ることができた。 すなわち、灯油ストーブ本体に横から当る強風が、防風整流装置の防風壁の上端と中間リング下側面との隙間を通って防風整流装置内に入り、整流板に沿って下降した後、内炎筒及び外炎筒からなる燃焼室の下端に供給されるので、灯油ストーブ外の強風も和らげられ、屋外での風による立炎を防止することができた。 2.また、本発明の外枠ガラス管防風装置によって燃焼室から立上がる炎がそのまま燃焼部のコイル近くに達し、これらの熱気がガラス管防風装置によって天盤部(クラウンサポート)まで導かれ、ストーブの外方に出炎することがない。 更に、ガラス管防風装置は輻射熱をストーブ横方向に放射させるので、十分な暖房効果も発揮することができた。 3.このように本発明によれば、室内のみならず屋外の強風下でも安定した燃焼状態を得ることができ、灯油蒸気による刺激臭及び不完全燃焼を防止することができると共に、灯油ストーブの天盤部に熱を伝えることができるので、例えば地震発生等の災害時に、屋外で必要に応じて煮炊きすることもでき、単なる暖房手段に留まらず電気、ガス等の期待できない状況での熱源手段として役立てることができる。 また、このような安定した燃焼は、灯油ストーブを災害時のランプ代わりとしても利用可能とした。 |
私がもっているコールマンのフェザーストーブの風防の効果とほぼ同じのようですので、キャンプや災害時など外で使う場合に安定した熱源として利用する場合には是非付けておきたい機構です。
風に弱いといわれていたフジカハイペットも、これで安心して外でも使えますね

整流リングが付いていると、燃焼筒についている燃焼筒ツマミに手が届きませんが、キチンとドアがついていますので、必要な時だけドアを開ければ操作可能です。細かい所まで良く出来ています




整流リングなしモデルとの価格差、13,150円の価値は、風に弱いといわれたフジカハイペットを大きく進化させる機構と理解すればリーズナブルだと思います。


芯上下ツマミを回しきると、芯案内筒上板の縁に芯が1cmほど出てきます。 この芯はもちろん消耗品ですのでいずれ交換する事になりますが、説明書では「グラスファイバー製なので切り揃える必要はありません」と書かれています。また芯の空焼きも不要だそうですよ。


ちなみに対震自動消火装置によってすぐさま消化する方法は2つです。一つはセットレバーを下方向に押し下げるだけ。 もう一つは内部にあるコマが振動によって一定以上傾いた時です。 いずれの場合も「ガシャン!」という大きな音とともに芯上下ツマミは左に戻り、芯が瞬時に引っ込みます。 この機構はかなり有効な安全装置だと思います。



ただしこの部分はキチンと中心に並行に固定されている必要がありますので、外す時も取り付けるときも蝶ナットは対角線の順番に徐々に回す必要があります。



するとまるでモップの様な芯が現れます。 芯に灯油が浸される事で、上部に灯油が供給される一般的なストーブの仕組みそのままです。 なおこの手順は芯を交換する時には必要ですので、灯油を入れる前に一度練習しておく事をオススメします。



この穴の部分や縁にはピッチ、タールが付着しやすいそうですので、お手入れの際には念入りに観察しましょう。

ちなみに全モデル共通の21Cは21世紀(Century)をあらわしているそうです。





フジカハイペットの給油安全量は3.6リットル、最大4.1リットルという事もキチンと覚えておきましょう。

Safetinaの構造がとても気になったので、このラベルに書かれている特許番号から情報を検索してみました。
まずは韓国特許庁のHPで出願番号 1020000022062 で検索すると確かにヒットしましたが、残念ながら棄却されているようです。 一応図解がありましたが、確かにフジカハイペットっぽい構造です。

つづいて中国ですが、いくら中国特許庁で検索してもサーバーダウンで調査続行不可能でした

最後は日本ですが、こちらはしっかり情報が掲載されていました。
シールに書かれている特許番号 PP1999024875 (検索時は1999-024875)は出願した時の番号ですが、最終的に公開された番号は 2001-031098 になります。
日本の特許庁の検索画面で 公開特許として2001-031098 を検索すると、とても詳細に出願内容が閲覧できます。
公開特許 :2001-031098 発明の名称 :液体タンクの構造 ![]() 【要約】 【課題】 液体タンクの貯蔵室部から供給室部へ液体を少量ずつ補給することによって該供給室部内に常に必要な液面を確保し、更に転倒時においても貯蔵室からの液体の漏出を防ぎ、加えて液体タンク自体の転動を防止することにより極めて簡単に液体の漏出及び撒き散らしを防止できる液体タンクを提供する。 【解決手段】 本発明の液体タンクは、外側の環状密閉室からなる液体貯蔵室と内側の環状小室からなる液体供給室を有し、該液体供給室は環状の液体消費のための開口部を有し、液体供給室と液体貯蔵室とは上下に整列する一対の連通管によってのみ連通され、更に正方形状の台板を有すことを特徴とするものであり、また、一対の連通管の上方の連通管は、液体供給室内における設定液面位置に設けられ、台板は、液体貯蔵室及び液体供給室の夫々の底板を兼ねることができ、更に一対の連通管の設置方向は、台板のいずれから対角線と一致しているものである。 【発明の効果】本発明に係る液体タンクは上述のごとく、貯蔵室に収容した種々の液体を必要量だけ少量ずつ確実に、液体供給室内に供給し、常に液面を一定にして保持することが出来ると共に、円筒状液体タンクの転倒時においてもその転動による漏洩や撒き散らしを防止することが出来るので、特に薬品や可燃液体の収容タンクとして極めて安全であり便利である。また、液体タンクのいかなる状態での転倒時においても、貯蔵室から液体供給室への流出を防止するので液体の漏洩を完全に防止でき、しかも構造が非常に簡素な液体タンクを提供することができる。更に、液体供給室に補助槽を設ける構造にあっては、該供給室内に残る液体をも完全に収容することができるものである。 |
興味がある方は、特許庁検索DBへGO!


中には留めてあるネジを外して持ち運んでいる方もいらっしゃると思います。
外すのはとても簡単そうなのですが、万が一輸送中に灯油が漏れたときの受け皿になりますし、何より安定して立たせる為には輸送時でもこの状態になっている必要があります。
また点灯した場合でも、その後横方向に転がるのを防ぐという役目もあると思います。
特許の資料を見てもこの台が特許の一部という事もあり、私は個人的には外すべきでは無いと考えています。



フジカハイペットの安全性、堅牢性に加えて、長く使うためのサポート体制も満足していますので、私としてはベストの買い物だったと思っています。 信頼性は歴史が証明していると思います。
だから私はこのストーブに敬意を込めて「フジカハイペット」と呼ぶ事に決めました。
まだ実戦投入できておりませんが、早い段階でフィールドデビューさせたいと思います。
次回は反響の大きかった【収納編】を先行してアップする予定です。本日時点では、必要なパーツが決まり注文中という段階ですので、製作が完了したら出来るだけ早めにお届けします。
注意:当ブログに掲載されている価格は、ブログ投稿時の価格です。実際の価格は製品ページにてご確認ください。