2013年11月23日
アイソン彗星観測&撮影 にチャレンジ!
皆さん、最近話題のアイソン彗星はご存知でしょうか? 天体観測ド素人の私にとってはワクワクする天体イベントです。
昨年購入したVixenの天体望遠鏡で是非長くの伸びる尾を是非撮ってみたいのですが、経験があまりに無いので四苦八苦です。
11月27日には近日点に到達するアイソン彗星は、今の時期は日の出直前の東南東の方向から登ってきます。
その後すぐに太陽が登ってきますので、撮影できる時間はほんのわずかです。 手際よくできない私にとっては、事前準備が最大の課題です。
まずは何時頃にどの方向に望遠鏡を向ければ良いのか確認する必要がありますが、そこは赤道儀に付属のStar Book Tenの力を借りれば、ド素人の私でも正確に鏡筒をアイソン彗星に向ける事ができます。

こちらがStar Book Ten本体です。事前にアイソン彗星の軌道データを登録してますので、選んで「導入」と指示するだけで赤道儀 SDX2がカッコいいギア音を響かせながら鏡筒を動かしてくれます。
私にとっては猫に小判のギアですが、天体観測のハードルを下げてくれるとてもありがたい存在です。
私が愛用している基本セットを紹介します。
まずは鏡筒から。 これを選ぶまでにはビックカメラ有楽町店地下の天体望遠鏡売り場に何度も通いました。
ビクセンから来ている方に素人なりの希望を伝え、先々まで長く使えるポテンシャルの高いこの鏡筒を選びました。
ビクセン(Vixen) ED81S鏡筒
ナチュラム価格83,333円(税込87,500円)
●サイズ:長さ583mm、外径90mm
●対物レンズ有効径:81mm/EDレンズ・アポクロマート、マルチコート
●焦点距離(口径比F):625mm(F7.7)
●パーツ取付サイズ:ネジ込み/60mm・42mmTリング用ネジ、差し込み/50.8mm(50.8mm接眼レンズをご使用の際は、別売オプションパーツが必要です。)、31.7mm(フリップミラー付)
●重さ:3.5kg(本体2.3kg)
●分解能・極限等級:1.43秒・11.3等星
●集光力:肉眼の134倍
●ファインダー:XYスポットファインダー(等倍)
●プレート、バンド等:鏡筒バンド、アタッチメントプレートWT
●写真撮影:拡大、直焦、コンパクトデジカメ(コリメート)撮影可(別途カメラアダプター等が必要です。)
●屈折式
そしてとても頼りにしている赤道儀は、天空のデータを何でも知っているStar Book Ten が付属のSXD2を選びました。
ビクセン(Vixen) SXD2赤道儀
ナチュラム価格248,032円(税込260,434円)
●大きさ:340×360×128mm(突起部をのぞく)
●重さ:約9.2kg(ウェイト除く)
●赤経微動:材質/真鍮、ウォームホイルによる全周微動、直径72mm、歯数180枚
●赤緯微動:材質/真鍮、ウォームホイルによる全周微動、直径/72mm、歯数/180枚
●ウォーム軸:材質/真鍮、直径9mm
●赤経軸(極軸):材質/炭素鋼、直径40mm
●赤緯軸:材質/炭素鋼、直径35mm
●ベアリング数:9個
●ウェイト軸:直径20mm、本体収納式・ステンレス製
●極軸望遠鏡:内蔵式6倍20mm、実視界8度、水準器・明視野照明付、据付精度約3分
●方位角範囲:微動/約±7度、ダブルスクリュー式/1回転約1.2度
●極軸傾斜角範囲:高度0~70度(微動範囲±15度)、目盛2度単位 3段階使用可、タンジェントスクリュー式微動ネジ付、1回転約0.8度
●駆動:パルスモーターによる電動駆動、マイクロステップ駆動(250pps)
●自動導入・追尾装置:STARBOOK TENコントローラーによる自動導入、高精度追尾、最高1000倍速(対恒星時)
●コントローラー接続端子:D-SUB9PINオス
●電源端子:DC12V EIAJ RC5320A Class4
Star Book Ten で アイソン彗星を選ぶと、こんな感じでその時間のその方向にあるあらゆる天体の情報がわかります。
今回は土星と水星が近くにある事がわかりますね。

ここで一つ問題が。。
いくらStar Book Tenアイソン彗星の場所をが教えてくれたとしても、天体望遠鏡た正しい方向を向いている必要があります。
これを極軸合わせというそうなのですが、簡単にいうと北極星のある方向に天体望遠鏡を合わせてリセットするイメージです。
通常は赤道儀についている極軸望遠鏡を使ってのぞきながら合わせるのですが、今回は南に向いたベランダですので北極星が見えません。 そこで望遠鏡にコンパスをつけてまず大体の方向に合わせます。その時使ったのがこの秘密兵器です。
ビクセン(Vixen) ポーラメーター
ナチュラム価格3,805円(税込3,995円)
●サイズ:高さ7.7×幅8.5×厚さ6.4cm
●重さ:100g
●コンパス:オイル式コンパス、1度単位、100ミル単位、EWSN(東西南北)表示(夜光付)
●傾斜計:5度単位(±70度以内)
●水準器:気泡式
●取付サイズ:アクセサリーシューを装備した機器
●ポーラメーターは水準器、コンパス、傾斜計をまとめた「ありそうでなかった」設計。星空雲台ポラリエ(WT)を使って星景写真を撮影する際、北極星が見えない場合でも、ポーラメーターを使用して極軸合わせ(簡易設置)をすることができます。また、カメラなどのアクセサリーシューにも取付け可能です。
次にStar Book Tenでいくつか恒星を選んで微調整します。 この調整をアライメントというそうです。2~3個の恒星を選べば、誤差をStar Book Tenが修正してくれるらしいんですよね。 これだけやれば次にアイソン彗星を選べばほぼ確実に望遠鏡の視野の真ん中に収まってくれる優れた機能です。
今回は視界に入った明るい星を適当に選びました。 視界の真ん中に入れると同時にピント合わせの練習もしました。
下の写真は北東の方向に見えた うしかい座α星のアルクトゥルスです。

適当に撮った割には綺麗に撮れました。 道具の力って本当にすごいです
いよいよアイソン彗星を導入して20mmと5mmの接眼レンズで交互に覗いてみましたが、その方向には何も見えず
一体どうなっているのかわかりませんが、ネットの情報では双眼鏡でも視認はまだ難しいという事でしたので、Star Book Tenを信じて作業を続ける事にしました。
次は天体望遠鏡にカメラを接続する作業です。 カメラを取り付ける方法は、撮る天体によって色々使い分けるそうですが、彗星の撮影にはTリングを使って直接カメラを接続する 直焦点撮影という方法が良いそうです。つまり鏡筒であるED81Sを望遠レンズとして直接接続すイメージですね。
ひとまず鏡筒についていた接眼レンズをフリップミラーごと外してカメラーを接続できるアダプターを取り付けます。
それにしてもED81Sのスペックを見て驚きましたが、F値が7.7しかありません。焦点距離 625mmだと仕方ないなぁという感じですが、普段 F1.7の単焦点レンズを使っている私にとってはちょっと驚きです。 でもちょっと暗すぎないか?
これをちょっとだけ解決する方法をビックカメラのVixenおじさんに教えていただきました。 それがレデューサーと呼ばれる秘密兵器です。
ビクセン(Vixen) レデューサーED(F7.7用)
ナチュラム価格19,600円(税込20,580円)
●鏡筒の焦点距離を短縮、F値を明るくし視野を広げます。
●焦点距離を0.67倍短縮します。
※ED81S、ED103S、ED115Sのみ使用可能
カメラをちょっと勉強して レンズの明るさを表すF値は焦点距離を:有効口径で割った値である事を知りましたが、このレデューサーを使えば焦点距離が0.67倍になり、結果としてF値が下がる(つまり明るくなる)という事になります。
ED81Sにこのレデューサーを装着する事で、625mm(F7.7) → 419mm(F5.2)まで明るくなります。
あとはレデューサーとカメラの間に直焦ワイドアダプターとTリングを噛ませるだけです。私が愛用しているカメラはミラーレス一眼のLumix GF2 ですので、マイクロフォーサーズのTリングが必要です。
ビクセン(Vixen) 直焦ワイドアダプター 60一般用
ナチュラム価格3,963円(税込4,161円)
●サイズ:径72×厚さ20mm
●重さ:55g
●R200SS、VC200L(VC用延長チューブ併用)用
●EDシリーズ(F7.7)併用:レデューサーED(F7.7)併用
●各種カメラ用Tリングと併用
●キヤノンEOS、一般用2種
●一般用:ニコン、キャノン(MF)、ミノルタ(MF)、ペンタックス、コニカ、ヤシカ
●Tリングのねじ込み部分を分解取付することにより、ケラレの原因となる内径を大きくします。フィルム一眼レフカメラ、フルサイズデジタル一眼レフカメラ使用時に有効なパーツです。
ビクセン(Vixen) Tリング(N)・マイクロフォーサーズ用
ナチュラム価格3,981円(税込4,180円)
●重さ:110g
●取付可能一眼レフカメラ名:デジタルカメラ「オリンパスペンE-P1、E-P2、E-PL1、E-PL1s、E-PL2」/「Panasonic DMC-G1、DMC-G2、DMC-GH1、DMC-GH2、DMC-GF1、DMC-GF2」
マイクロフォーサーズ用Tリング、直焦ワイドアダプター、レデューサーを合体させるとこうなります。 これをED81Sにくっつけるだけで、カメラの超望遠レンズの完成です

ここから先はトライ&エラーの連続でした。 もたもたしているうちドンドン日が昇ってしまいます。
まずはISO800で40秒ほどシャッターを開いてたところ、ちょっと露出オーバー
それでも中心付近にうっすらと尾を引いたアイソン彗星が写ってますね。
結局、ISO1600と800 シャッタースピードを10,20,40秒でそれぞれ4枚づつ撮影しました。都度チェックしていると時間が過ぎてしまうのでドンドンシャッターを切りました。

40分ほどであっという間に時間切れです
しばらくボ~っと綺麗な日の出前の空を眺めました。
明日になればアイソン彗星は更に太陽に近づくので、この時間がもっと短くなるんですよね。。
素人なりに見よう見まねで出来る事はやったので、満足感はありました
ここから先は未知の領域です。 私の印象では、天体撮影の腕は、半分は撮影後の画像処理にあるんじゃないかと思うくらい奥が深くて難しいです。 お金を掛けて立派なソフトを買ってちゃちゃっとやっちゃうことも出来るんでしょうけど、勉強のためにもフリーソフトを複数使って頑張ってみました。 私が参考のさせて頂いたのはこちらのサイトです。
今回は後半に撮ったものはほとんど露出オーバーで使い物になりませんでした
結局一番最初に位置合わせのために撮影した4枚が一番まともに写っていました。やっぱり早い時間に適切な条件で撮る事が大切である事を痛感しました。
4枚の写真はISO1600、SS 10secで撮りました。 YIMGという素晴らしいフリーソフトを使えば、コンポジット処理によるずれた4枚の合成、バックグランド補正、ノイズの除去、ガンマ補正ができます。 ここまでの処理で以下の画像を合成しました。

最後にPicasaを使って色味の調整とトリミングをしました。
こうして出来たのがこのの写真です。 やっぱり素人のまね事の限界ですかね。
それでも目には見えなかったアイソン彗星のコアや尾がちょっと見えたのがとても嬉しかったです

Deep Sky Stackerでもコンポジット処理してみました。こちらも最後はPicasaで調整。別の味が出ました。

明朝もチャレンジしようと思いますが、日の出に近い時間での撮影はそろそろ限界ですかね?
太陽の向こう側を回ってまた見えるようになった時には、肉眼でも見える長い尾が見える事を期待します。
※注意:当ブログに掲載されている価格は、ブログ投稿時の発売前の参考価格です。実際の価格は発売後の製品ページにてご確認ください。
昨年購入したVixenの天体望遠鏡で是非長くの伸びる尾を是非撮ってみたいのですが、経験があまりに無いので四苦八苦です。
11月27日には近日点に到達するアイソン彗星は、今の時期は日の出直前の東南東の方向から登ってきます。
その後すぐに太陽が登ってきますので、撮影できる時間はほんのわずかです。 手際よくできない私にとっては、事前準備が最大の課題です。
まずは何時頃にどの方向に望遠鏡を向ければ良いのか確認する必要がありますが、そこは赤道儀に付属のStar Book Tenの力を借りれば、ド素人の私でも正確に鏡筒をアイソン彗星に向ける事ができます。
こちらがStar Book Ten本体です。事前にアイソン彗星の軌道データを登録してますので、選んで「導入」と指示するだけで赤道儀 SDX2がカッコいいギア音を響かせながら鏡筒を動かしてくれます。
私にとっては猫に小判のギアですが、天体観測のハードルを下げてくれるとてもありがたい存在です。
私が愛用している基本セットを紹介します。
まずは鏡筒から。 これを選ぶまでにはビックカメラ有楽町店地下の天体望遠鏡売り場に何度も通いました。
ビクセンから来ている方に素人なりの希望を伝え、先々まで長く使えるポテンシャルの高いこの鏡筒を選びました。

ナチュラム価格83,333円(税込87,500円)
●サイズ:長さ583mm、外径90mm
●対物レンズ有効径:81mm/EDレンズ・アポクロマート、マルチコート
●焦点距離(口径比F):625mm(F7.7)
●パーツ取付サイズ:ネジ込み/60mm・42mmTリング用ネジ、差し込み/50.8mm(50.8mm接眼レンズをご使用の際は、別売オプションパーツが必要です。)、31.7mm(フリップミラー付)
●重さ:3.5kg(本体2.3kg)
●分解能・極限等級:1.43秒・11.3等星
●集光力:肉眼の134倍
●ファインダー:XYスポットファインダー(等倍)
●プレート、バンド等:鏡筒バンド、アタッチメントプレートWT
●写真撮影:拡大、直焦、コンパクトデジカメ(コリメート)撮影可(別途カメラアダプター等が必要です。)
●屈折式
そしてとても頼りにしている赤道儀は、天空のデータを何でも知っているStar Book Ten が付属のSXD2を選びました。

ナチュラム価格248,032円(税込260,434円)
●大きさ:340×360×128mm(突起部をのぞく)
●重さ:約9.2kg(ウェイト除く)
●赤経微動:材質/真鍮、ウォームホイルによる全周微動、直径72mm、歯数180枚
●赤緯微動:材質/真鍮、ウォームホイルによる全周微動、直径/72mm、歯数/180枚
●ウォーム軸:材質/真鍮、直径9mm
●赤経軸(極軸):材質/炭素鋼、直径40mm
●赤緯軸:材質/炭素鋼、直径35mm
●ベアリング数:9個
●ウェイト軸:直径20mm、本体収納式・ステンレス製
●極軸望遠鏡:内蔵式6倍20mm、実視界8度、水準器・明視野照明付、据付精度約3分
●方位角範囲:微動/約±7度、ダブルスクリュー式/1回転約1.2度
●極軸傾斜角範囲:高度0~70度(微動範囲±15度)、目盛2度単位 3段階使用可、タンジェントスクリュー式微動ネジ付、1回転約0.8度
●駆動:パルスモーターによる電動駆動、マイクロステップ駆動(250pps)
●自動導入・追尾装置:STARBOOK TENコントローラーによる自動導入、高精度追尾、最高1000倍速(対恒星時)
●コントローラー接続端子:D-SUB9PINオス
●電源端子:DC12V EIAJ RC5320A Class4
Star Book Ten で アイソン彗星を選ぶと、こんな感じでその時間のその方向にあるあらゆる天体の情報がわかります。
今回は土星と水星が近くにある事がわかりますね。
ここで一つ問題が。。
いくらStar Book Tenアイソン彗星の場所をが教えてくれたとしても、天体望遠鏡た正しい方向を向いている必要があります。
これを極軸合わせというそうなのですが、簡単にいうと北極星のある方向に天体望遠鏡を合わせてリセットするイメージです。
通常は赤道儀についている極軸望遠鏡を使ってのぞきながら合わせるのですが、今回は南に向いたベランダですので北極星が見えません。 そこで望遠鏡にコンパスをつけてまず大体の方向に合わせます。その時使ったのがこの秘密兵器です。

ナチュラム価格3,805円(税込3,995円)
●サイズ:高さ7.7×幅8.5×厚さ6.4cm
●重さ:100g
●コンパス:オイル式コンパス、1度単位、100ミル単位、EWSN(東西南北)表示(夜光付)
●傾斜計:5度単位(±70度以内)
●水準器:気泡式
●取付サイズ:アクセサリーシューを装備した機器
●ポーラメーターは水準器、コンパス、傾斜計をまとめた「ありそうでなかった」設計。星空雲台ポラリエ(WT)を使って星景写真を撮影する際、北極星が見えない場合でも、ポーラメーターを使用して極軸合わせ(簡易設置)をすることができます。また、カメラなどのアクセサリーシューにも取付け可能です。
次にStar Book Tenでいくつか恒星を選んで微調整します。 この調整をアライメントというそうです。2~3個の恒星を選べば、誤差をStar Book Tenが修正してくれるらしいんですよね。 これだけやれば次にアイソン彗星を選べばほぼ確実に望遠鏡の視野の真ん中に収まってくれる優れた機能です。
今回は視界に入った明るい星を適当に選びました。 視界の真ん中に入れると同時にピント合わせの練習もしました。
下の写真は北東の方向に見えた うしかい座α星のアルクトゥルスです。
適当に撮った割には綺麗に撮れました。 道具の力って本当にすごいです

いよいよアイソン彗星を導入して20mmと5mmの接眼レンズで交互に覗いてみましたが、その方向には何も見えず

次は天体望遠鏡にカメラを接続する作業です。 カメラを取り付ける方法は、撮る天体によって色々使い分けるそうですが、彗星の撮影にはTリングを使って直接カメラを接続する 直焦点撮影という方法が良いそうです。つまり鏡筒であるED81Sを望遠レンズとして直接接続すイメージですね。
それにしてもED81Sのスペックを見て驚きましたが、F値が7.7しかありません。焦点距離 625mmだと仕方ないなぁという感じですが、普段 F1.7の単焦点レンズを使っている私にとってはちょっと驚きです。 でもちょっと暗すぎないか?
これをちょっとだけ解決する方法をビックカメラのVixenおじさんに教えていただきました。 それがレデューサーと呼ばれる秘密兵器です。

ナチュラム価格19,600円(税込20,580円)
●鏡筒の焦点距離を短縮、F値を明るくし視野を広げます。
●焦点距離を0.67倍短縮します。
※ED81S、ED103S、ED115Sのみ使用可能
カメラをちょっと勉強して レンズの明るさを表すF値は焦点距離を:有効口径で割った値である事を知りましたが、このレデューサーを使えば焦点距離が0.67倍になり、結果としてF値が下がる(つまり明るくなる)という事になります。
ED81Sにこのレデューサーを装着する事で、625mm(F7.7) → 419mm(F5.2)まで明るくなります。
あとはレデューサーとカメラの間に直焦ワイドアダプターとTリングを噛ませるだけです。私が愛用しているカメラはミラーレス一眼のLumix GF2 ですので、マイクロフォーサーズのTリングが必要です。

ナチュラム価格3,963円(税込4,161円)
●サイズ:径72×厚さ20mm
●重さ:55g
●R200SS、VC200L(VC用延長チューブ併用)用
●EDシリーズ(F7.7)併用:レデューサーED(F7.7)併用
●各種カメラ用Tリングと併用
●キヤノンEOS、一般用2種
●一般用:ニコン、キャノン(MF)、ミノルタ(MF)、ペンタックス、コニカ、ヤシカ
●Tリングのねじ込み部分を分解取付することにより、ケラレの原因となる内径を大きくします。フィルム一眼レフカメラ、フルサイズデジタル一眼レフカメラ使用時に有効なパーツです。

ナチュラム価格3,981円(税込4,180円)
●重さ:110g
●取付可能一眼レフカメラ名:デジタルカメラ「オリンパスペンE-P1、E-P2、E-PL1、E-PL1s、E-PL2」/「Panasonic DMC-G1、DMC-G2、DMC-GH1、DMC-GH2、DMC-GF1、DMC-GF2」
マイクロフォーサーズ用Tリング、直焦ワイドアダプター、レデューサーを合体させるとこうなります。 これをED81Sにくっつけるだけで、カメラの超望遠レンズの完成です

ここから先はトライ&エラーの連続でした。 もたもたしているうちドンドン日が昇ってしまいます。
まずはISO800で40秒ほどシャッターを開いてたところ、ちょっと露出オーバー

それでも中心付近にうっすらと尾を引いたアイソン彗星が写ってますね。
結局、ISO1600と800 シャッタースピードを10,20,40秒でそれぞれ4枚づつ撮影しました。都度チェックしていると時間が過ぎてしまうのでドンドンシャッターを切りました。

しばらくボ~っと綺麗な日の出前の空を眺めました。
明日になればアイソン彗星は更に太陽に近づくので、この時間がもっと短くなるんですよね。。
素人なりに見よう見まねで出来る事はやったので、満足感はありました

ここから先は未知の領域です。 私の印象では、天体撮影の腕は、半分は撮影後の画像処理にあるんじゃないかと思うくらい奥が深くて難しいです。 お金を掛けて立派なソフトを買ってちゃちゃっとやっちゃうことも出来るんでしょうけど、勉強のためにもフリーソフトを複数使って頑張ってみました。 私が参考のさせて頂いたのはこちらのサイトです。
今回は後半に撮ったものはほとんど露出オーバーで使い物になりませんでした

結局一番最初に位置合わせのために撮影した4枚が一番まともに写っていました。やっぱり早い時間に適切な条件で撮る事が大切である事を痛感しました。
4枚の写真はISO1600、SS 10secで撮りました。 YIMGという素晴らしいフリーソフトを使えば、コンポジット処理によるずれた4枚の合成、バックグランド補正、ノイズの除去、ガンマ補正ができます。 ここまでの処理で以下の画像を合成しました。
最後にPicasaを使って色味の調整とトリミングをしました。
こうして出来たのがこのの写真です。 やっぱり素人のまね事の限界ですかね。
それでも目には見えなかったアイソン彗星のコアや尾がちょっと見えたのがとても嬉しかったです

Deep Sky Stackerでもコンポジット処理してみました。こちらも最後はPicasaで調整。別の味が出ました。
明朝もチャレンジしようと思いますが、日の出に近い時間での撮影はそろそろ限界ですかね?
太陽の向こう側を回ってまた見えるようになった時には、肉眼でも見える長い尾が見える事を期待します。
※注意:当ブログに掲載されている価格は、ブログ投稿時の発売前の参考価格です。実際の価格は発売後の製品ページにてご確認ください。
Posted by Hisane at 17:08│Comments(0)
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